聖典 第1話 ギアと事情聴収
第1話のギア・カタロスの逮捕後の物語が記されました。
どうやらリアがギルド本部に訪れた時の物語のようです。
リアがギルド本部へ訪れている一方、ギア・カタロスが捕まっている刑務所に動きがあった。
「なんで俺がこんな目に合わなけりゃいけないんだ!受付嬢は弱いんじゃないのか?」
ギアはぶつぶつと文句をひたすら言い続け、看守も若干引いている状態だった。
「そもそもAランクが俺を倒せないのに、あんな女が俺に勝てるわけが…」
「おい!事情聴収の時間だ。ついてこい。」
そういわれてギア・カタロスは事情聴収部屋へと連行された。
「それで?今回の事件の動機は?」
「俺はな、裏クエストがギルドにあるって聞いたんだ。そしたら裏クエストを取り扱ってないとか言って、裏クエストを受けさせないようにして来やがったんだ!」
そう熱弁すると、事情聴収していたペスト・レータは顔が引きつってしまった。
「…それで裏クエストっていうのは一体何だい?」
「裏クエストっていうのはな、達成すると特殊能力とかがもらえるとされるクエストなんだ。俺はもっと強くなりてぇ!そう思って俺は裏クエストを受けたいっていったんだ!」
「それで裏クエストがないって言われたから受付嬢を投げ飛ばした、と?」
ギアは大きくうなずいて「ああ、その通りだ!」と答えた。
「…そうか。一旦牢に戻ってもらえるかな?」
そういわれてギアは牢に戻り、またぶつぶつと文句を言いだした。
「ギア・カタロスの件はどうだい?」
「顔がひきつってしまうほどバカみたいな動機ですね。裏クエストで能力がもらえるなんて簡単な話あるわけがないのに…」
そういってペストは一時的に事情聴収を停止したのだった。
こんな感じで、短い物語ですが、少しずつ聖典が記されていきます。
この人の行方、どうなったんだろう?と気になった時は是非、覗いてみてください!