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許したいから、信じられない

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

人を信じない事に、苦しみを覚えた事はありません。

人に当たる事に、苦しみを覚えます。

結婚というのは、互いの信頼の元で成立する言葉だと思っている。だから人を信じる事を知らない私は、生涯を掛けて結婚する事は無いのだろう。


昔、父が定期的に帰って来ない夜があった。別に珍しい事ではなかった。けれどもあの時は、私の体感的に以前よりも頻繁に帰らないと感じた。その時黙ってこう思った。

私と母を置いて、外に女を作ったのだろう。と。

それを誰にも話さなかった。誰にも言えなかった。だからこれは私だけの秘密だ。

昔、付き合っていた彼が頻繁に私の事を褒めてくれた。返しきれ無い程の沢山のものを貰った。けれども精神的に脆く、よく沢山の悩みを話していた。その時黙ってこう思った。

彼は私を愛してはいない。ただ自分が救われたいだけなのだと。そしてその手切れ金が、この返し切れない程の贈り物なのだと。そう思ったら気が楽になった。

彼と別れる事にした。彼の嘆きを今でもはっきりと覚えている。


「苦しくないの?」

「信じる方が余程苦しいです。私にとっては、其方の方が難しいので」

人間は私欲の生き物だ。結局皆が皆、自分が一番可愛い。より良い思いがしたい。それは仕方がない。誰も責められない。だからこそ絶対に信用出来ない。してあげられない。

これは誰かに裏切られたからでは無い。大人になるまでに理解した事だ。

「私の事も、信じてはくれない?」

梅香の君はさも気にした御様子もなくコロコロと笑い声をお上げになると、そう問われる。

「……どうでしょう……。私自身が気を許し、甘え、縋ったとしても、少しでも違和感を感じると、今まで過ごした時間に関係なく疑ってしまうんです。反射に近いんです。防御反応に近いんです。だから……」

神様だって永遠じゃない。一分一秒毎に気が変わる。人間だってそうなのだ。それは仕方がない。だからちゃんと向かい合って折り合いを付けなければ。

「許したいんだね。全てを。信じてしまったら許せないから信じられないんだ」

そう仰って黙って私の頬を摩られる。

「どうして……何時もお優しく触れて下さるんですか?」

「大事だから。信用してないね? 一つ忠告しておこう。あまりそこまで自分を卑下するものじゃない。君を大切にしたい私達の思いまで、不信感を思う必要はないよ」

以下何でも許せる方向け。

個人の意見飛び交います。私の発言が許せる方のみ宜しくお願いします。


『信じてたのに……』

この言葉、昔から大嫌いなんです。

『解析度が足りないのを人のせいにするなよ』

と真顔で返します。

だからきっと、家族、友人、恋人、どれをとっても、本当の意味で心を開く事は無いのだと思います。


梅香の君のお言葉。

「信じてしまったら許せないから、信じられないんだ」

自分より美人な人に靡くのは当たり前。

自分より優秀な人を取るのは当たり前。

この子は、それさえも許したいのだと思います。

『仕方がないの。人間なんだから、私欲の生き物なんだから。自分が劣っていただけ。それくらい許してあげなさいよ』


でも信じてしまったら、それが出来なくあるんですよ。

それこそ『信じてたのに、裏切ったのね!!』と叫んでしまいそうになるんです。

自分を納得させる自己防衛です。


でもそれって、自己評価の低さからきてるよね?

私達は君が好きで良くしているのに、それは良くないんじゃない?

という言葉。


許したい自己防衛と、人の愛の話です。

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