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私説

価値と意味

作者: 緋西 皐

意味を考えていた。

孤島に一人切り、無限の時間と不死を手に入れた人間はどうするものだろうか。


趣味、職、愛、あるいは憎しみや絶望。

その全てに意味があると歌うにしても永遠に一人きりの孤島ならばどうなるのか。


人間は他人に意味を見出すようにできているのかもしれない。

それほどに孤島は廃れ切って、欲望がなく、またすり減っている。


しかしながらこのようなものは数ある価値観の一つでしかなく、例えば子供ならばこのようには考えなかっただろう。

意味が無ければ動けない、そのようになってしまったのはいつからだろうか。


純粋に物事を楽しめなくなったのはいつからだろうか。


人間の本質とは意味であり、他人との干渉であり、その隙間から生まれる現象の構成なのかもしれない。


意味がないと感傷的になったとき人間は本当の意味で死ぬのだろう。

そして今の世の中はその意味が他人に委ねられすぎていた。


この小説サイトに利害や憧れ、あるいはこのような染みついた理性に反する自動的な何か、それ以外で単純に、純粋に文を描き、また楽しむものがどれほどいるのか。


そこに期待や絶望を抱えたのであれば、もうすでに死に初めは起こっていたのだろう。


意味なんて無くたっていいとわかっていても、作られてしまった性根に抗うすべはない。

ただ書き始めはもっと輝いていたはずなのに。

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