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累計1000万PV突破!  「10/2書籍発売 コミカライズ決定」 異世界スクロール職人はジョブを極めて無双する   作者: 米糠


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98 2度目のフクラダンジョン2

 翌日は朝早くからグレートミノタロス討伐のために出発した。


いつものように寄り道をせずに一気にグレートミノタロスまで進みキルはMP節約でフライと剣士のアーツ空間斬りを中心に使う戦いをしながらグレートミノタロスを倒して

第2階層に降りていった。


そして5人は昨日のようにレッドオーガを狩る。キルはフロアボスの元に進んで行った。6時間の間に往復して復活したグレートミノタロスの魔石もゲットしたい。


フロアボスのいる場所がここからどのくらいで往復できるのか。昨日30分では辿り着かなかったが、今日は充分に時間があるはず。往復は可能だろう。


キルは1人急いで奥地に向かい1時間後にフロアボスを発見した。

途中2つの冒険者パーティーを追い越した。彼らはキルが1人で追い抜いて行くのを驚いて眺めていた。


フロアボスはブラッドオーガ、というレッドオーガの上位種のようだ。とてもキルだけでは倒せそうに無い。キルは引き返しながらレッドオーガを狩ることにする。暫くはこの階層で地道にレッドオーガを狩ることになりそうだ。


キルは急いでケーナ達の方に取って返す。それから1時間後にケーナ達をいつでも助けに入れるポジションでオーガを狩り出す。


1匹で動いているオーガなら何も問題はない。3匹以上で動いているオーガは滅多にないので5人で狩りをしている限りは心配なさそうに見えた。


キルは移動しながらオーガを狩る。そしてオーガの溜まり場を見つけた。少し大きな空間に10匹ほどのオーガがたむろしている。こういう所に知らずに入ってしまうと危険なわけである。


だがキルは索敵能力によってそこがどういう状況かが遠くからわかってしまう。

逆に回避力の桁違いに高いキルにとってはこういう場所は良い狩場になるのだ。


キルはオーガの溜まり場に向かいそしてそこでまとめてオーガを狩りとった。

ケーナ達は、問題なくやって来るオーガを返り討ちにし続けていた。


キルはまた周辺を移動しながら狩りを続けた。グレートミノタロスが復活する頃キルはケーナ達の元に戻ってフロアボスが強すぎて戦うべきではない事を話した。


「キル先輩でも勝てそうに無いっすか?それは相当っすね」とケーナ。


「俺はそれほど強く無いよ。ケーナ」とキル。


「そんなことないですよね」「うん。うん」とエリスとユリア。


「キル先輩はかなり強いと思うっすよ」とケーナ。


特級スクロール職人で、確かに上級剣士で、盾使いで魔術師、他全部で15種類の上級職を持っているが戦闘職は上級までである。そこそこ強いはずだが特級戦闘職よりは弱いような気がする。


特にまだ特級戦闘職のスキルを持っていないので、攻撃力は上級職程度に違いない。


上級職数人で倒す魔物を相手に1人で倒せる奴は限定的と言えると思う。

やはりそれほど強くはないという結論に達するキルだった。


ブラッドオーガを倒してその先に行くにはパーティーとしての戦闘力をもっと上げる必要がありそうだ。そのためにはここでレッドオーガを倒しながらレベル上げをするのが1番効率的に違いない。


グレートミノタロスが復活したのでキルが1人で挑み魔石をゲットする。その後2時間ほどレッドオーガを倒し続けてからギルドの出張所に引き返した。


今日の成果はミノタロス20、 グレートミノタロス2、 レッドオーガ、キル52、ケーナ達5人35匹分の魔石だった。1人に対して121万カーネルで全部の魔石をキルが買い取った。ケーナ達の討伐経験は平均すると77である。レベルの高い種族のためにレッドオーガは10匹分の経験値が入るようだ。ちなみにミノタロスは1だがグレートミノタロスは20討伐経験値入っている事がキルのステータスの伸び方でわかった。


翌日も同じようにダンジョンに潜って経験値を稼ぐために二手に分かれて狩りをした。


成果はミノタロス20、グレートミノタロス2、レッドオーガ、キル58、ケーナ達5人40で5人は多少移動してオーガを狩り出したために少しだけ討伐数を増やしたのだった。


5人の討伐経験値の合計が420なので1人平均は84。ライガー狩りでは240匹ほどキルの分を差し引くと1人平均15〜6匹狩っていたので5倍近い効率で討伐経験値を稼げるようである。断然早く上級に達する討伐経験値をかせげる。暫くここで討伐経験値を稼ごうと皆んなに話すキルであった。ケーナ達の1人当たりの今日の稼ぎは140万カーネルである。


晩飯を食べながらケーナが言った。

「だいぶ疲れも溜まってるので明日は休みにしないっすか?」


「私もそろそろお休みを入れたいです〜」「うん。うん」とエリスとユリア。


「そうですね〜」「私はまだやるがな。だが皆んなが休みたいなら休む事はやぶさかではないぞ」


皆んな連続で狩りをしてきたしこの辺で休日を入れるのは悪くない。

「それじゃあ、明日は休みにして自由行動にするぞ。朝食と夕食はここで一緒に食べるとしてその間はダンジョンに入る以外なら何をしても良いよ」とキル。


明日は久しぶりの休みである。

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