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異世界スクロール職人はジョブを極めて無双する   作者: 米糠


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94 第2の新人3

1日でマリカとユミカはかなりの強さを身につけて、たぶん中堅程度の実力を身につけているはずである。その代わりキルに対して大変な借金も出来上がっている。


明日はモーモウ狩りからライガー狩りにターゲットを上げようかと考えているキルで有る。


エリスとユリアの時はもう少し日柄をかけていたがマリカとユミカは借金に対して抵抗がないのかキルに対する信頼が厚いのか、一気にスクロールで強化が進んでいた。その分経験が少ないのではないかと言う不安はある。


それに向かって来るライガーに恐怖して身体が硬直してしまう事だって有るかもしれない。流石に明日ライガー狩りに行くのは早すぎるか?


もう1日草原でモーモウ狩りをしながらウルフを狩ってもらおうかな。マリカも近接戦用にナイフは持っているからウルフと近接戦闘になっても多少は戦えるはずだ。


「マリカ、君はナイフを持っているけれど近接戦闘経験は有るんだろう?」


「はい。いつもユミカに助けてもらってますけどもね」とマリカ。


「そんな事はないぞ。マリカは防御はうまいぞ」とユミカ。


「そうか。では明日もココで狩りを続けるけれど、モーモウの他にウルフの群れにも挑んでみるからそのつもりでね」とキルが明日の予定を告げた。


「エ〜、チョット怖いですね〜」とマリカ。


「大丈夫だよ。俺たちがついているから危険はないよ」とキル。


「そうっすよ。ハッキリ言ってウルフの群れなんて自分らだけでも全滅されられるっす」「そうよ、余裕よ」「うん。うん」

こいつらなんとも頼もしくなったものだ。


「そうだな。ウルフくらいワンパンで退治してくれるわ。ふふふ」と自信を覗かせるユミカ。


「じゃあ明日、ギルド前集合という事で」解散して生産者ギルドに立ち寄るキル。



生産者ギルドでギルドのオッサンがキルに気づいて声をかける。


「キル……君。今日は売りに来てくれたのかい?この前強盗団に襲われたそうじゃないか?君が返り討ちにして捕らえたって聞いたよ」


「そうなんですよ。たぶん、此処でスクロールを売ったところから目をつけてついて来たみたいなんですよ。要注意ですね」キルは周囲の様子に気を配った。


「そうだったのかい。それはすまない事をしたね。確かに大金を見られるという事は危険な事だよね。サ!奥の部屋に入ってくれるかな」


奥の部屋に移動する2人。


「ジョブスクロールですが、今日はどれだけ買ってもらえますか?各種10個くらいは作って有ります。剣士と騎士は30有ります。それと⭐︎3のジョブスクロールを作ることに成功しましたよ」


「なんだって!見せてくれて」オッサンが驚いてかけていた椅子から立ち上がった。キルの方に乗り出して手を差し出す。


キルは当惑しながらマジックバッグから⭐︎3の剣士のジョブスクロールを出して見せた。受け取るオッサン。真贋判定を始めた。勿論本物だ。


「コイツは凄い。⭐︎3のジョブスクロールは小売値は1200万カーネル。だがほぼ幻と言われてるからな。他にも有るのか?まだ作れるのか?」


「盾使いと魔術師と槍使いと弓使い……が有るかな」


「うーーん。5つで3000万か(買取価格は半額)。それは売ってくれ。で…まだ作れるのか?」


「魔石次第で作れますから、取って来れば大丈夫ですよ」


「そうか、なら作ってくれ。あとは⭐︎2のジョブスクロールだが、剣士と騎士を30、盾使いと槍、弓使い、魔術師をそれぞれ10個買い取ることにしよう。それで良いかな」


「わかりました」返事をしながらスクロールを取り出すキル。⭐︎2のジョブスクロールは全部で100個になった。


「15000と3000で1億8000万カーネルだな」オッサンが金板18枚を並べる。


「確かにいただきました」金板の数を数えおわってキルが金板をマジックバッグにしまった。


「また来週頼む」とオッサン。


「⭐︎3のは間に合わないかもしれませんね。あと、今日みたいなジョブが売れ筋なんですか?」


「そうだな。剣士と騎士は特に売れ筋だ」


「次はそれを作るようにします」


「そうしてくれ。気をつけて帰れよ」


キルは周りに注意しながらゼペック工房に帰るのだった。勿論今日もスクロールを作るつもりである。


ゼペック爺さんがキルの帰りを迎えてくれた。


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