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異世界スクロール職人はジョブを極めて無双する   作者: 米糠


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64 調査任務


ギルドであったケーナとクリスはいつもより上機嫌だった。


(フライ)で飛べることが嬉しいのだろう。


普通空が飛べたら便利だし気分がいいものだ。


「いろいろな依頼を受けてみたいんだけれどどうかなあ?」

キルがケーナとクリスに聞いてみた。


「自分は色々な事したいっすよ」とケーナ。


「私はどちらでも良くってよ。キルさんが良いと思う事をしましょう」とクリス。


なんて良い子達だろうと思いながら掲示板の依頼にチェックを入れるキル。


『 未知の魔物の調査 ケントウットの森に正体不明の魔物の目撃例有り。

調査して正体を報告または討伐する事。

報告の報酬10万カーネル 討伐報酬15万カーネル+素材の買取

資格 :5人以上のパーティー 又は合同パーティー』


「コレなんか面白そうだが5人以上か〜残念だなあ」と依頼を見て漏らすキル。


「アンタもコレが気に入ったのかい?なら俺たちと組んでみないか?」

後ろから声がかかった。


振り向くと男と女の2人組が立っていた。


「君の戦い、見てたぜ。空飛んで魔法ぶっ放すの」緑髪茶眼白い肌の優男が言った。


背の高さは170位か、隣の女は165cm位で茶髪青眼で色白の美人だ。


「俺はジン、剣士。こいつはメナス、魔術師だ。俺達と組めば丁度5人になるぜ」


「あの戦いに参加したと言うことはCランクの冒険者ですか?」キルが聞く。


「そうだ。そこそこ使えると思うぜ」ジンが言った。


「俺はキル、Cランク。この子がケーナ、Eランク。そしてクリス、Eランク。俺達で良ければ組んで欲しい」


「話は決まりだな。受付で依頼を受けようぜ」ジンがそう言って受付で依頼を受けた。


そしてケントウットの森まで荷馬車を使う。


「ありがたいぜ。荷馬車を持ってたとはなあ。移動時間が短くて済む」とジン。


「それに楽だわ。良い人を選んだわね、ジン。」メナスも喜んでくれた様だ。


「そうですか。喜んでもらえて嬉しいですよ。荷馬車はギルドで借りたんですけれどね。ジンさん達はこういう仕事はよくするんですか?」とキル。


「まあな。こういう仕事は調べてくるだけで良いからね。楽で割りが良い美味しい仕事だからね」ジン。


「正体不明って何か強そうな、魔物が出てきそうで怖いですよね。」とキル。


「別に討伐依頼じゃないから強そうな魔物がいたら逃げるだけさ。

俺たちだけでも十分だぜ、こんな仕事は」ジンは軽く言う。


キルは逃げられない様な魔物がいる時の事を想定した話をしたつもりが、

話が噛み合わないと感じるのだった。


ケントウットの森の手前で荷馬車を止め森に入る準備をする。


周囲の索敵をして荷馬車を狙うところに魔物がいない事を確認する。


「できれば荷馬車に1人番人を残したい所なんだが、どうかな?」


キルが2人の顔を見る。


ケーナが手を挙げて、「自分、荷馬車で待ってても良いっすよ」と答えた。


クリスも「私も荷馬車で待ってようかしら」と言う。


本来なら色々な経験を積ませてあげたい所だが、森の中に異常に強そうな気配が有るのに気が付いているキル。


クリスも索敵で気が付いて荷馬車に残ると言い出しているかのかもしれない。


「もし俺たちが魔物に追われて逃げてきた時のために、荷馬車は直ぐに出せる様にしておいてくれよ」キルはクリスに目配せをする。


クリスはわかっているという表情だ。


「そういう事で、3人で探索に行きましょう」キルはジンとメナスに言った。


「オーケー! その方が安全だな。良い考えだと思うぞ」とジン。


「じゃあ、行きましょうか」とメナスも言う。


3人は森に入って行く。


「多分、向こうに目的の魔物がいると思いますよ」

キルは強力な魔物の方に案内をする。


「わかるのか?」


「索敵持ちなんで、異常に強い魔物の感じがしているのはわかりますね」とキル。


「索敵持ちとは羨ましいわね」とメナス。


「スクロールで身に付けられますよ。ゼペック爺さんの工房で売ってますよ。8万カーネルで」キルはここで営業トークを入れる。


「後で買いに行くかもしれませんね」メナスは索敵能力に高い価値を認めている様だ。


そろそろ問題の確認の魔物のそばに着く。


キルは近付くのを一時やめ、「ここで待って下さい。俺が見てきます」と2人に言う。


「大丈夫かあ?」とジン。


キルはステルスの魔法を使う。キルの体が徐々に色を失いとうとう見えなくなる。


「おお、スゲ〜な、魔法か?」小さな声で驚くジン。メナスも驚く。


「見てきます」 どこからかキルの声が小さく聞こえた。


2人は顔を見合わせ頷き合った。そしてその場に待機する。


キルはそろりと魔物の方に近づいていった。



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