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累計1000万PV突破!  「10/2書籍発売 コミカライズ決定」 異世界スクロール職人はジョブを極めて無双する   作者: 米糠


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41 中級スクロール職人 3


ギルド前で集まる緑の草原。今日も草原に狩りに向かう。


「キル先輩。 スクロールって売れないんすね」


「ケーナ、それを言ってくれるな。それは分かってるんだからな。そう言えば俺中級スクロール職人になったんだ。それで新しく作れるスクロールも増えたんだ」


「エ!素敵ですわね。キルさん。それで、何が作れる様になりましたの?」とクリス。

クリスって美人だしオシャレだし言葉使いも丁寧だしやっぱり良いところのお嬢さんだったに違いないと思うキル。


ケーナもスリム系の美人だが言葉遣いはキルと同じで村の出身なのがバレバレだ。

別に悪い事ではないがな。


きっと親は猟師か何かだろう。

弓矢の腕前がピカイチなのは親が弓矢を使っていてそのせいでこの子も小さい時から弓矢を使っていたに違いないとキルは想像する。


13かそこらでこの腕前は英才教育の成せる技に違いない。


「攻撃力強化とか、防御力強化とかだな。スキルスクロールも作れる様になったんだ」とキルがザックバランに答える。


「何か魔法のスキルスクロール作れませんの?」


「これから色々チャレンジしたいと思ってるよ」


「自分にも何か良いスキル無いっすかね?」


「防御力強化のスキルスクロールなんてのは、いいんじゃないかなあ。もしもの時のために防御力高めておくの。昨日の盗賊討伐の時やってた人いたよね」


「いらない気がするっす。キル先輩が守ってくれるっすから」


「そうね。キルさんお願いしますわ。私を守ってね」


「まあ最初にやられるのは俺だけどね。たぶん」キルは苦笑する。


昔何度も魔物に怪我をさせられてその度に生活苦になったことを思い出す。


草原に着くと狩りを始める。


「今回は1頭でいるモーモウだけでなく4、5頭いるモーモウでも狩ってみようと思うんだが大丈夫かな」キルが提案する。


「自分は構わないっすけど向かって来た時はキル先輩が守ってくれるんすよね?」


「大丈夫ですの?私たちは逃げますわよ」


「チョット試してみたくてね」キルが不敵に笑った。


「自信があるみたいね」


「良いっすよ。やるっす」


キルはモーモウ5頭の群れに近づいて行く。


「ケーナ、撃て!」キルの指示が飛びケーナが強射でモーモウ1頭が倒れた。


5頭のモーモウがこちらを向いて突進をかけて来る。


キルは両手のストーンショットのスクロールを発射、モーモウ2頭に命中して動

きが止まる。


クリスのファイヤーボムも1頭とらえた。


残った1頭は依然突進を続けていた。


キルは剣を抜いて鎌鼬を連撃する。

モーモウはキルの前に近づく前に切り刻まれて倒れるのだった。


「まあ5頭は余裕だな。あと1頭狩ったら運ぼう」キルは言った。


キルはノコノコと横に入ってゆくと鎌鼬を連撃してそこにいたモーモウを狩るのだった。


「余裕っすね。キル先輩強くなってるっす」ケーナがいう。


「さっき、攻撃力、防御力、腕力、素早さの四つをアーツで強化したからな」

タネを明かすキルだった。


「ヨヨヨ、よっつもスキル強化のアーツを使える様になったっすか?」


「ああ、昨日作ったのがちゃんとできてるか試したんでな。アーツが身についてたので成功と言うことさ」


「素晴らしいですわ〜。 スクロールってこんなにも素晴らしい物なんですね」


「さてギルドに運ぼう」サッサと次の狩りをしたいキルはモーモウを積み始める。


『緑の草原』はモーモウを積んでギルドに運ぶ。

「狩るのにこんなに時間がかからないなら運搬だけを人に頼んだほうが効率的なんじゃ無いっすか?」とケーナ。


「そうかもしれんが、そろそろ森に行って狩りをしてみないか?」


「森には強い魔物がいるんじゃありませんの?」心配そうなクリス。


「そうなんだよ。強い魔物は高く買い取ってもらえるものが多いからな」


「探すのに時間がかかるなら数取れる方が確実っすよ?」とケーナ。


ケーナは草原での狩りに満足している様だ。


「そうですね。ケーナの言う事にも一理ありますわ。それに確実で安全な気がしますわ」クリスも草原での狩りが気に入っている様だ。


確かに未知の領域に踏み出すのは不安になるものだ。


それにモーモウは腐るほどいるので獲物をすぐに狩ることができるが、森の中となれば魔物を見つけるのに今より時間がかかることは確実だ。


「じゃあ荷車をもう一台増やして俺が一台、ケーナとクリスがもう一台を引いて狩りをすれば2倍狩った獲物を運べるな」


「それはそうですけれど」


「そんなに働かなくても稼ぎは充分っすよ」


突然ゴブリンの集団が行く手を遮る。


索敵をしていなかったので意表をつかれたが相手はゴブリンだ。


ゴブリンの集団12匹はキル達に襲いかかってきた。


キルは飛び出して剣と鎌鼬で切りまくる。

ケーナとクリスは遠距離攻撃。


キルは8匹ケーナとクリスが2匹ずつのゴブリンを倒し魔石を回収した。


ギルドに着いて買取をしてもらう。そして引き返す。

それをいつもの様に繰り返し、今日は余裕で3回狩りをすることができた。


今日も1人12万カーネルの稼ぎである。


キルは積極的に狩りをしたのでモーモウを12頭狩った。

ケーナとクリスが3頭ずつである。

明日は荷車を借りて荷車2台で狩りをしようとキルは言うのであった。

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― 新着の感想 ―
「そうですね。ケーナの言う事にも一理ありますわ。それに確実で安全な気がしますわ」クリスも草原での狩りが気に入っている様だ。」 安全に充分稼げれるのだから、態々危険を犯そうとするのがおかしいね。
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