32 第二のギフト(ジョブ) と ジョブスクロール 1
剣士のジョブスクロールを持って来たゼペック爺さん。
「今いくら持っとるんじゃ?」
「28万カーネルくらいです」
「思ったよりもっとるじゃないか。じゃあ25万カーネルの貸しだ」
手を出すゼペック爺さん。金を出せと言う事らしい。
「25万カーネルで良いですか?」
頷くゼペック爺さんの手に25万カーネルを渡すキル。
大銀貨25枚を握り締めニヤリと笑うゼペック爺さん。
悪徳商人にしか見えないが、キルには半額でスクロールを売ってくれて、その
上借金にまで応じてくれているのだから、顔は当てにならないともいえる。
「さあ、このスクロールに手の平をかざして魔力を流すのじゃ」
ゼペック爺さんが珍しく真剣な顔をしてキルに指示をする。
「ゼペックさん、何か怖い顔してませんか?」
キルは不安になってゼペックに問いただす。
「イヤ、高価なものじゃから、流石のワシも緊張しただけじゃ。別に危なくないぞい」恥ずかしそうに言い訳をするゼペック。
キルはスクロールの上に手をかざし魔力を込める。
ほんのわずかな魔力でスクロールのトリガーが作動してスクロールが大きな光の紋
様を発してその光はキルの身体を包みながらその身体の中に入っていった。
キルは身体に何か言いしれない力が宿った様な感じがしていた。
「どうじゃ?キル。何か変わったのか?」心配なのかゼペック爺さんがキルに聞く。
「何か……力を感じる様な? そんな気がします」キルが答えた。
「ステータスを見てみるのじゃ!」
「はい」
言われた通りにステータスのスキルスクロールを使うキル。
スクロールが光った後にキルのステータスが現れた。
スクロールを覗き込むキル。ゼペック爺さんも覗き込む。
ステータス
キル 人族 14歳 討伐経験値 74 討伐レベル7 (4/10)
ジョブ 職業 初級スクロール職人 レベル 8(3/10スクロール作成経験値 73)
初級剣士 レベル1 (0/10 剣士討伐経験値 0 )
HP 94/94 :(100+10 )× (14/20) +7+10
MP 4/94 :(100+10 )×(14/20) +7+10
EP 4/94 : (100+10 )×(14/20) +7+10
回復能力(HP、MP、EP) 休憩 10 /1時間
睡眠 20/1時間
攻撃力 97 : 100×(14/20) +7+20
防御力 77 : 100×(14/20) +7+0
腕力 87 : 100×(14/20) +7+10
知力 87 : 100×(14/20) +7+10
器用さ 97 : 100×(14/2 0) +7+20
素早さ 87 : 100×( 14/20) +7+10
走力 77 : 100×(14/20) +7+0
耐性 物理 レベル1
毒 レベル1
ギフト(才能) スクロール職人⭐︎7
ジョブスクロール 剣士⭐︎1
習得スキル 魔法 クリーン
アーツ (剣士)飛剣撃鎌鼬 索敵
どんな変化があったかチェックするキル。
ジョブに初級剣士が増えていて、HPが10、攻撃力20、腕力10、素早さが10それぞれ増えていた。
どうやら初級剣士のジョブを得た事により加算された項目があった様である。
へーそうなんだあ、と思うキルであった。
「キル!飛剣撃鎌鼬が強力になっているはずじゃ。ジョブが重なっているからのう。試して来てみい」ゼペック爺さんは変な事までしっている。
言われた通り裏口から外に出て離れた林で鎌鼬の強さを確認するキル。
「スッゲ!」思わずそう声が出るほど射程も破壊力も強くなっていた。
これは使えるぞ………と思うキルであった。
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キルの財産
金 86400(クリス5万 と36400)カーネル。 借金25万カーネル
蝋皮紙8 枚、ゴブリンの魔石13
ストーンショットのスクロール17 ステータス 0 ヒール




