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異世界スクロール職人はジョブを極めて無双する   作者: 米糠


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318/395

318 ザロメニア城塞の攻防 7

「獣人達は殲滅しておかないとまた人間の国を襲ってくるだろう。この際一匹残らず駆逐しなければならない」

キングナバロが全員を見回す。反対意見の者はいない。

キルも確かに獣人達に盛り返されると厄介だと思った。


「今日の戦いで約二万の獣人を倒したとすると、まだ残り八万者獣人が残っているはずだ」

「こちらの兵はおよそ六万。こちらの援軍を待って殲滅戦を仕掛けるしか無いな。今の戦力では兵数で負けている」

「此処についてすぐに援軍の要請は済んでいる。10日も待てば援軍がやってくるだろう」


将軍達の議論を静かに眺めるキル達『15の光』は、まだ10日も先まで此処で守りに徹するのかな?などと考えていた。もしかすると獣人軍はこちらを攻めることを諦めて引き返してくれたら良いようにも思うし、全滅させておかなくてはまたやって来そうな気もする。黙ったまま将軍達の話に聞き耳を立てた。


「しかしあれほどの大勝利をしたかと思ったが、よく検証してみると兵士の損失では同じようなのだな」

「上手く逃げられたのかもしれない」

「だが敵の指揮官クラス、聖級以上獣人の言うところのヘキサグラムとヘプタグラムの死者数はかなりのはずだ。いわゆる名のある武将の損害は獣人軍の方が多い」

「そうだな。敵は将軍一人に副将五人を失ったはずだ。こちらも将軍一人を失ったがな」

「しかし、獣人軍はまだまだたくさん聖級以上の武将がいそうだな。一軍を殲滅したが他に三軍、それぞれ一万ずつを率いていたからまだヘプタグラムだけでも五〜六人いそうだ」

つまり神級だけでも五〜六人いそうだと言うのが彼らの予想だ。将軍達の現状分析が続く。


「総勢が八万になったとはいえ、戦えないものもかなりいる。予備役の兵や新兵を募ったとしても今ん以上は戦えない者がいるはずだ。おそらく最大でも敵の兵数は七万というところだろう」

「そうだな。こちらに援軍が到着すれば、数の上でも上回れるだろう。神級の冒険者がこれだけたくさん応援に来てくれているのだから質的にも劣るということはあるまい」

神級冒険者というワードに反応してキングナバロが『15の光』のメンバーに視線を移した。


「君達のことは頼りにしているよ。空爆攻撃はとても有効そうだから攻撃の主力に考えさせてもらうけど良いだろうな?」


「キングナバロ将軍。俺たちは空軍として行動するだけで良いですね?」

グラがキングナバロの言葉の確認を行った。


「うーん。精霊も召喚してもらいたいし、場合によっては敵の将軍級を倒してもらえるとありがたいね。まあ、今日のような感じでお願いするよ」


「基本俺達は俺たちの判断で動いて構わないですね?」


「そうだな。臨機応変で対応してもらう事にはなるだろうけどざっくりとした指示を出すくらいにはなだろう。作戦立案によってその作戦に従って行動してもらい、現場の判断は任せるといった感じかな」


「わかりました。きっとお役に立ちますよ」

グラの言葉にキングナバロも笑顔を見せた。


ビッグベンが得意そうに口を挟む。

「今日だって上空で敵の空軍を切って落としていましたからね。あの中にはヘキサグラムが二人いましたし、それ以外の二十人もかなりの上位能力者でしたよ。それにキル君が俺の前で敵の副官をあっという間に切り殺していました」


キングナバロも頷きながら言った。

「その前にキル君は俺の目の前にいた敵将と副官をあっという間に切り殺していたぞ。神級に匹敵するヘプタグラムを一撃でだ」


「それは凄い。次の戦いでもまた活躍してもらいたいものだな」

バットウは驚きながらキルを見た。この少年がそれほどの剣の使い手とは信じられないが、確かに強者の持つ雰囲気はあるなとおもう。


「実は俺は彼らに罪を問わないと約束したことがある。それは全員で承諾して欲しいんだ。実は彼らは、あのヤオカ流200人切りの犯人なんだよ」

ビッグベンが将軍達の顔を見回し同意を求める。

「あの事件は元々ヤオカ流の襲撃から自分たちを守っただけの正当防衛に過ぎない。罪を問う方がおかしいんだ。だからあの罪は問わないと俺は彼らに約束した。皆んなも同意してくれるね。でなければ彼らには此処から去ってもらう事になるよ」


「なんとあの三人で200人を切り殺したというあの事件の犯人か?確かにあれは正当防衛だな」

「200人も切らなければなんの問題もなさそうだったがな」

「200人に囲まれたら、とても手加減はしてられんわな」

「それにしても頼りになる人たちが駆けつけてくれたものだ。ありがたい。あんなもの、罪に問う方がおかしい」

「まったくその通りだ。彼らはまったく悪いところはないぞ」


キルは犯人という言葉に不快な思いも感じたが、それ以外は好意的な意見として受け取れた。


「俺はビッグベンの意見に賛同しよう」

「「俺もだ」」


全員の意見が一致した。


「そういうわけだから安心してロマリアを歩いて良いし、俺たちに協力してくれよ」

ビッグベンが将軍達の同意を取り付けキル達の罪を無かった事にする事を確実にした。


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