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累計1000万PV突破!  「10/2書籍発売 コミカライズ決定」 異世界スクロール職人はジョブを極めて無双する   作者: 米糠


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29 パーティーの強化


六角亭の肉饅頭を6個買い、惣菜を買ってゼペック工房に向かう3人。


工房の前にはいつもの様にゼペック爺さんがボーーと座っていた。

いったい何を見ているのだろう。


「ゼペックさーーーん!」ケーナが明るく声をかける。


ゼペックが3人の方を向き「おお〜、いらっしゃい。狩りはうまくいったかのう?」


「ハイ、モーモウ10頭狩れました」とキル。


「それは良かったのう。まあ入りな」工房の中に誘うゼペック。


「ゼペックさん、クリスとケーナがスキルスクロールを買いたいそうですよ」


ゼペック爺さんの目がキラリと光る。


「ホウホウ、ケーナちゃんは強射のスキルスクロールかの?

クリスちゃんは何が欲しいのかのう?」


「「はい」」顔を見合わせる2人。


「私は索敵のスキルスクロールが欲しいのですの」


「ホウホウホウ。クリスちゃんは魔術師じゃったのう。

ファイヤーボムとかは強力な魔法じゃぞ。10万カーネルじゃがのう」


「欲しいですけれど、今日は索敵のスキルスクロールをお願いします」


「そうかそうか。強射に索敵のう」


ゼペック爺さんが奥から2つのスキルスクロールを持って来る。


「さてと、まずはケーナちゃんや、スクロールに手のひらを置いて少し魔力を込めてみな。魔力は出そうと思うだけで大丈夫じゃ、ほんの少し発動のトリガーになれば良いだけじゃからのう」


魔力の出し方はわからないが言われた通りにやってみるケーナ。

スキルスクロールが輝き出しケーナの身体を包みながら中に入っていった。


「強射と念じながら矢を射れば強射になるはずじゃぞ」

ゼペック爺さんがせつめいする。


「ハイ!試したいっすね」


「裏口から出て安全そうなところで試してみるか?クリスの後でな」キルが言った。


「次はクリスちゃんの番じゃのう。ここに手のひらを乗せて同じ要領でやってみい」


「はい」手のひらを置き魔力を込めるクリス。

光がクリスを包みその光がクリスの中に入っていった。


「わかる!凄い敵がイッパイ!」クリスは言われる前にもう試した様だ。


「ホウホウホウ。もうやってみたかのう。良き良き」


「先輩!試し撃ち、試し撃ち」急かせるケーナ。


「こっち来い」裏口に案内するキル。ケーナもクリスもキルに続いていった。


外に出て適当な的を探す。近くの林の木に向かって撃ってみる。


ケーナは強射を念じながら矢を放った。

ビュンと飛んで行く矢が「ガッツン」という音を立てて木に刺さる。


矢を回収に向かってみると矢は木に30cmほど突き刺さり抜く事が出来なかった。

何じゃコリャ!魔物に撃ったら突き抜けるかも?

骨の量によっては突き抜けるに違いない。矢を失くすな、これは。


「成功ね」クリスが太鼓判を押した。


「良かったな。明日から活躍してもらおうかな」


「ハイ、喜んで」


嬉しそうなケーナを羨ましそうに見るクリス。


「キルさん、10万カーネル借りても良いですか?」

突然申し訳なさそうに聞いて来るクリス。


「あ〜、有るかな、有る有る。10万カーネル喜んでかしてあげるよ。」

有るかどうかは考えてからキルが答えた。


「そしたらファイヤーボムを買うのかい?」


「はい、、、良いですか?」もじもじしながらクリスが言った。可愛い。


「勿論戦力増強は望むところだからね。じゃあゼペックさんに言ってみよう」

3人は工房に戻る。


工房でゼペック爺さんにクリスのファイヤーボムのスキルスクロールを注文する。


「ホウホウホウ、ファイヤーボムも買っていくのかえ。良いぞ良いぞ」


ゼペック爺さんが奥からスクロールを持ってきてまたクリスに使わせた。

光に包まれたクリス。光はクリスの中に入っていった。


「試し撃ちよ!」張り切るクリス。気合い入りまくりだ。ちょっと怖いかも。


3人はさっきの所に行きクリスはケーナの狙った木にファイヤーボムを打ち込んだ。


木に命中するとドカンと音を立てて爆発し、木のボムが当たった部分は消えてなくなり

その上の部分が下に落ちてきた。「ズシーン」木の落下した音が響いた。

少し燃えていたがそのうち消えそうだ。爆発の方が火よりも強い感じの様だ。


これなら森で使っても森林火災にならないだろう。

クリスはウォーターで水をかけている。


ワクワク顔のクリス、ドビックリのケーナとキルが顔を見合わせる。

クリスを怒らせない方が良いなと思う2人であった。


工房に戻ってちゃんと使える様になったと報告すると、言われんでもわかると言われた。そしてお金の精算、ケーナ70000カーネル、クリス80000カーネル、キル110000カーネルをゼペック爺さんに支払った。


ゼペック爺さんの今日の売り上げは26万カーネルで有る。

ゼペック爺さんの顔が弛んでいた。


その後4人は六角亭の肉饅頭で晩御飯を食べるのだった。



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キルの財産

金 252300(ケーナ1万クリス10万 と142300)カーネル

蝋皮紙26枚、ゴブリンの魔石13

ストーンショットのスクロール7 ステータス1 ヒール4

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― 新着の感想 ―
前々から感じていたけど主人公が卸値で買える設定、主人公が使う時にしか適用されないんですね
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