24 アーツ2
ギルドの前で集合する3人。
「集まったところでボチボチ草原にでも移動しようか?」
キルは今日は新しいアーツを試してみようと思っている。
「そうしましょう」「そうっすね」
1時間かけて魔物の出る草原に移動した。獲物を探す3人。
ウルフ8匹の群れを見つけ逃げようとするも追いかけられる。
「仕方がない。迎え撃つぞ!」キルの掛け声で戦闘態勢をとる3人。
キルは先頭に立ってストーンショットのスクロールを両手に持って、
右後ろでケーナは弓を構え、左後ろでクリスが魔法の杖(小)を構える。
まずはケーナが矢を放つも外れた。
そしてキルはストーンショットを2発放ちウルフ2匹が崩れ落ちる。
クリスのファイヤーボールで1匹が炎に悶える。
キルはもう2発ストーンショットを放ち2匹を倒すと背中の大剣を抜いて
ウルフに突っ込んで行く。そして鎌鼬を放ち続けた。
光の剣撃が飛んでゆきその度にウルフを斬り殺す。
ウルフはキルに触ることもできず全て切り殺されていた。
「すご〜〜い。キルさん。今のなんですか?」
驚きと憧れの混ざった眼差しを向けるクリス。
「ほとんど全部キルさんが倒したっすよ。クリスの1匹以外はキルさんが殺したっす」
「運ぼうぜ。最近ウルフ多いのかな」天秤棒にウルフを吊し始めるキル。
ギルドに運び買取りしてもらう。ウルフ8匹で1匹の毛皮は買取り0カーネルだ全部で62000カーネルになった。
急いで本日2度目の狩りをすべく草原に取って返す。
獲物を探して今度はスモールボアを見つけた。
ケーナの矢が命中しても関係なく突進してくるスモールボアの頭部
にストーンショットが命中して突っ伏して事切れる。
今日は順調に狩りが進む。ついてるのか?
「強いですね!キルさん」クリスが憧れの視線を向ける。
「ラッキーだっただけだ」否定するキル。
「運ぶっす。急げば本日3回目の狩りができるかもっす」
「急ごう!」
急いで運ぶと買取り金額は15000カーネルだった。
急いで草原に戻り本日3回目の狩りを開始。そしてボアを発見。大型の個体だ。
いつもの三角陣形、ケーナが射掛けボアがこちらを向き突進を始めた。
射程に入ったボアにキルとクリスが2発のストーンショットとファイヤーボールを放つ。
ここで倒れてくれれば良いのだが大型のボアは突進を続けた。
キルは背中の大剣を抜き鎌鼬を放ち続けた。ボアの顔面は切り刻まれて血だらけだ。
ケーナとクリスは左右に散開して2発目の攻撃を行おうとする。
ボアはキルに狙いを定めて突っ込んで来る。
キルの7発目の斬撃でボアは突っ伏した。前脚がもたなかったのだ。
キルが上段から大剣の一撃でとどめをさす。3m近い大物だ。
キルが胸を撫でおろす。
「やりましたわね!」クリスが警戒しながら近寄ってくる。
「ビビったっす。キル先輩危なく突進喰らうところっすね」
「かわしながら、横から切りつける予定だったわけだがね、間違って突進を喰らうと
大怪我だっただろうな」キルは余裕だと反論する。
死んだボアを天秤棒に吊るし前をキル後を2人で担いで持ち帰った。
買取りをしてもらい25000カーネルになった。今日1日合計で102000カーネル。
1人あたり34000カーネルだ。
「今日の稼ぎ凄いっす。でも運ぶのでクタクタになったっす」
「明日はお休みにしても良いかしら?」とクリス。
「そうだな、今日はだいぶ疲れただろうし。
俺も明日は1人でやりたいこともあるので休みにしようか」
キルは明日は1人で狩りに行くことにしようかと思っていた。
「それがいいっす。大賛成っす」13歳、笑顔がまだあどけないケーナで有る。
「決まりね!私明日は買い物に行くわ。服とかも欲しいし」とクリス。
「一緒に行きたいっす。良いですかクリスさん?」とケーナ。
「良いわよ。ケーナをコーディネートしてあげるわ」
「エ!お願いするっす。カッコよくきめたいっす」
「可愛いくしてあげるわよ。ケーナならとても可愛いくなると思うの」
「明日は自由行動で、明後日はまたいつもの所で集合な」
とキルは明後日の予定だけ確認しておいた。
今日はかなり稼ぎが良かったので借金を払っても余裕がある。
蝋皮紙も買い足しておこう。
40枚2000カーネルで買い晩御飯を買って帰宅した。
ゼペック爺さんに借金を返して今日の狩りの報告。鎌鼬がとても有用だったと伝えた。
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キルの財産
金 28000カーネル。蝋皮紙44枚、ゴブリンの魔石15
ストーンショットのスクロール9 ステータス2 ヒー
ル4




