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私の考えた作戦

「リタさんとミナちゃんからの依頼内容は分かりました。もちろんこの依頼引き受けさせていただきます♪」


「本当ですか!? ありがとうございます!」


「あっ……、ありがとうございます……!」


 そして依頼内容を聞いた師匠は依頼を引き受けることを決め、リタさんとミナちゃんはそのことにとても感謝していたの♪


「では次に、クマのぬいぐるみのモモちゃんが失くなった経緯を詳しく聞かせて下さい」


「はい……。今日のことだったんですけど、私とミナはまずレストランで外食をしていて、その時ミナが背負っているリュックにはいつものようにモモちゃんを入れていました」


「いつも?」


「はい……、ミナはいつもそうしています……」


「ミナちゃん、そうなの?」


「うん……。だってモモちゃんとずっといっしょにいたかったから、おでかけするときもわたしモモちゃんをリュックにいれていつもいっしょにおでかけしていたの……」


「そうだったんだ……」


 どうやらミナちゃんは外出する時もモモちゃんをリュックに入れて、肌身離さずいつも持ち歩いていたみたいなの。


 それぐらいミナちゃんはモモちゃんのことがとても大好きで、凄く大切にしているんだね♪ それってきっととっても素敵なことだと思うよ♪


「それからレストランを後にした私とミナは寄り道もせずそのまま真っ直ぐ家に帰ったんですけど、家に着くとすぐにミナはリュックを見てモモちゃんがいないことに気付いたんです……」


「そうだったんですね……。リタさん、経緯を話して下さり本当にありがとうございます」


「いえいえ……、とんでもありません……。とりあえず私とミナが分かるのはそこまでです……」


「なるほどね……。多分これって……、帰る途中にモモちゃんが失くなったってことだよね……?」


「うん……、私もそう思う……」


「えぇ……、恐らくそうなるわね……」


「やっぱりそうですよね……」


 リタさんの話を聞いた私たちはモモちゃんが失くなった原因を大体は把握したの。多分それしか考えられないわね……。


「私もミナと一緒にモモちゃんを探したいんですけど……、この後仕事があってどうしても一緒に探してあげられないんです……」


「なるほど、そうでしたか。でも安心してください♪ 私たちがミナちゃんと一緒にモモちゃんを必ず見つけてみせますから♪」


「その通り♪ 心配しなくても大丈夫だよ♪ 私たちに任せて♪」


「わっ、私たちがミナちゃんと一緒に一生懸命モモちゃんを全力で探してみせます!」


「あっ、ありがとうございます! ここに来て本当に良かったです☆! ルミーナさんたちには感謝してもしきれません☆!」


 リタさんはこの後仕事があるためミナちゃんと一緒にモモちゃんを探すことが出来ず、それを聞いた私たちは必ずミナちゃんと私たちで一緒にモモちゃんを見つけることをリタさんに伝え、リタさんはそのことにとても感謝していたの♪


「ごめんなさい……。もうそろそろ時間なので、私は仕事に行ってこようと思います……」


「分かりました♪ リタさん、お仕事頑張って下さいね♪」


「ミナちゃんのことは私たちに任せてね♪」


「私たちが必ずミナちゃんを笑顔にしてみせます☆!」


「みんな、ありがとう♪ それじゃミナ、ママお仕事に行ってくるね♪」


「うん……、いってらっしゃいママ……。おしごとがんばってね……♪」


 リタさんがそろそろお仕事に行く時間になり、私たちはお互い別れの挨拶をして、その後リタさんはそのままお仕事の方へと向かったの。


 リタさん、安心してください♪ ミナちゃんは私たちが必ずサポートしますからね♪



「ミナちゃん、お菓子美味しい?」


「うん……、すごくおいしい……」


「そう、良かった♪」


「さて……、それじゃここからどうしよっか?」


「そうね……。クマのぬいぐるみ以外手がかりはほとんどない状態なのよね……」


 リタさんが仕事に行くと、師匠とマリア先輩はここからどうしようか悩んでいたの。


 確かに師匠の言う通り、モモちゃんがクマのぬいぐるみってこと以外はほとんど手がかりの情報がないんだよね……。


「う~ん……。あっ、そうだ☆!」


「どうしたのアリシア?」


「もしかして、何か思い付いた?」


「はい☆! 今から取ってくるものがあるので、ちょっと待ってて下さい♪」


「うん、了解♪ しばらく待ってるね♪」


「アリシアが一体何を思い付いたのかとっても楽しみだね♪」


 モモちゃんの手がかりがほとんどなくどうしようか悩んでいると、私はあることを思い付き必要なものを取りに行ったの。


「お待たせしました♪」


「おかえり、アリシア♪」


「一体何を取ってきたの?」


「じゃ~ん☆! これらを取ってきました♪」


 そして私はあるものを取りに戻ってくると、それらを師匠たちに見せていたの。


「これって……、なるほど♪ そういうことね♪」


「そっか♪ これならもしかしたら少しは手がかりが掴めるかもしれないね♪」


「はい☆! ありがとうございます♪」


 私が取りに行っていたそれらを師匠たちに見せると、師匠とマリア先輩は私の考えにすぐに気付いたの♪


 私が取りに行ってたもの、それは紙と筆とカラーインクセットと水だったの♪


「多分これならきっと、モモちゃんの特徴や手がかりが少しでも分かると思ったんです♪」


「そうね♪ それがあればミナちゃんがモモちゃんの絵を描くことが出来て、ほんの少しでも特徴が分かるかもしれないわね♪」


「うんうん♪ アリシア、ナイスアイデアだよ♪」


「エヘへ〜、そう言ってくれてとっても嬉しいです♪」


「すごいすごい……☆! とってもすごすぎる……☆! え〜っと〜……」


「アリシアだよ♪」


「そうだった……♪ アリシアおねえちゃん、わたしモモちゃんのえをがんばってかいてみるね……♪」


「うん♪ ありがとうミナちゃん♪」


 私の考えた作戦に師匠とマリア先輩はとても評価し、更にミナちゃんもちょっぴり元気になってくれて私はとても嬉しかったの♪ ミナちゃんがちょっぴり元気になってくれただけでも私は凄く幸せな気持ちだよ♪


 私の考えた作戦、それはミナちゃんにモモちゃんの絵を描いてもらうことだったの♪ これならきっとモモちゃんの姿や特徴が分かるかもしれないと思ったし、何よりそれが一番上手く伝わると思ったんだよね♪

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