表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
インビジブルデザイアー  作者: 明日乃ミライ
1/11

序章

 人の欲望に際限はない。


 ひとたび何かに興味を持ったが最後、自らの欲望に飲み込まれるように人は求め、追求し、極めんとする。


 今のこの現代に至るまで我々人類を進化へと導いてきたのは、偉大なる先人たちの欲望だ。


 あるものは天下を求め、またあるものは大陸制覇を求め、己の思いついたその欲望を現実のものにせんと周りを巻き込み従わせ実現させてきた。


 だが、その偉大なる大義を成し遂げるために多くの命が失われてきたこともまた事実である。何か大きなことを成すためには犠牲は付きものだ。


 そんな犠牲の上に成り立っているもの、それが今の我々の生きるこの現代であり日常。犠牲があったという真実を考えもせず、気付こうともせずにまた新たな欲望が地球上に住む人間の数だけ増えていく。


 だからもし、人間の本質が欲望であるのなら、その本質によって犠牲が伴われることが容認されているのなら。


 自らの欲望を実現させつつ、大きな何かを成し遂げそれが人類のさらなる進化に繋がるのなら。


 その大義をなすための犠牲が生まれても世間は、世界は私を許してくれるのではないだろうか。たとえ咎められようとも、時が経つにつれ時効という扱いによって後の世で広く称賛されるのではないだろうか。


 ならば実行しよう。先人たちの偉大な功績にも劣らない最高の大義のためにわが人生を捧げよう。


 そう。すべては人類の進化と、我が果てなき欲望の実現のために。







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ