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初恋の女の子が逆ハーを形成しながら俺に迫ってくるのは何で!?  作者: むこうみず太郎
第一部 君に願うスターチス
9/42

落とし物ありがとう大作戦!!の結果‥‥‥。

ご覧いただき、ありがとうございます。



「『デートに誘われた』?良かったじゃない。健。」



「いや、まあ、良かったはよかったんだろうけどな‥‥‥。」



「『けどな』って、何が不満なのよ。」



放課後、教室で俺は愛華に『落とし物ありがとう大作戦』の結果を話した。




「別人みたいだったんだよ。天乃が。」



「ああ、なんか言っていたわね。どんなとこがそう思ったの?」



「どんなとこがと言われても困るんだが‥‥‥、天使が堕天していた的な?」



「いつも思うんだけど、あんたのその『天使・姫川天乃信仰』キモい。」



「ひどくないか!?」



「んで?堕天って、そんなにひどいの?」



「無視かよ!!少しは俺の言うことに反応してくれよ!!悪魔!!」



「質問のときだけしか言葉を発さないで。殴りたくなるから。」






うおっと、愛華が俺のこと、虫を見るような目で見てきたー。



わーい!めちゃくちゃ凹むぜー!!





「で、どうなの?」



「ああ。なんか天乃らしくなく強引だったんだよな。一人で喋るし。俺の話聞かないし。」



「えっ、やばい人じゃん。強引、一人で喋る、話を聞かないって。」





いつも不敵な愛華ねえさんも引いてるし‥‥‥。





「そうなんだよ。もう面影もないんだよな‥‥‥。天乃、どうしたんだ‥‥‥?」





自分の椅子の上で足を抱えた俺はうつむいた。





「ふ〜ん。‥‥‥あんたはさ、どう、すんの‥‥‥?」





愛華はぽつりと呟くように行った。




「え、どうするったって‥‥‥。」



「姫川さんが、本当に別人になってしまったら?」



「‥‥‥天乃は天乃だ。ちょっと変わったぐらいで、嫌いになんてなれない‥‥‥。」



「そう。あんたは‥‥‥、待つ、のね‥‥‥。」



「愛華‥‥‥?」



あまりにも寂しい声で驚いて、思わず顔を上げた。



顔を上げた先で、俺は驚いてしまった。




紅く染まった頬、キラキラと煌く目、そして何より、




「ねえ、健、もし姫川さんが本当に姫川さんじゃなくなったとき、わ、私と__、」


「ばばーん!!涼風 桃(すずかぜ もも)、参上!!って、あれ‥‥‥。」


「ひえっ!?」




元気にジャンプして楽しげな、()()に。




「ごめんね‥‥‥。二人は幼馴染だったから、そういう‥‥‥。幼馴染と、教室でふたりきり‥‥‥。うん。いいと思うけど、変なプレイを学校でしないでね。」



「ちげーよ!!馬鹿!!服は一切乱れてないだろ!?」



「ふ〜ん。なるほどなるほど‥‥‥。服は、ね‥‥‥。」



「何想像してるんだ!?お前本当に女子なのか!?恥じらいってもんをしれよ!!高校生!!」




っていうか、なんでこいつ、俺たちが幼馴染って知ってやがる!?こえーよ。



やっぱりこいつ、敵に回したくない‥‥‥。






「にしても愛華。何言おうとしたんだ?」



「あっ、いや、別に!!ただ『およめに』、い、いや!!やっぱりなんでもない!!」






若干汗ばんでるけど‥‥‥。大丈夫か?こいつ‥‥‥。



本当に何を言おうとしていたんだ‥‥‥?




アワアワだったのに涼風をみて、愛華は気を取り直したかのようにニコリと笑った。






「えっと、涼風さんって言うんだよね?こんにちは。私は、」




出た。愛華の猫かぶり。


人様に対してはおしとやかなのに、なんで俺に対しては『殴る』だの『キモい』だの乱暴な言葉しか出てこないんだ‥‥‥?




まあ、この猫かぶり愛華が来たら男女ともに愛華に騙されてしまって‥‥‥。



「白雪 愛華でしょ?知ってるよ。僕は1−Eの涼風 桃。あとその表面的な笑顔嫌い。」



騙されないやつがいる!?


愛華が保育園、小学校、中学校と築き上げてきたこの技が!?




「えっ‥‥‥。」




どうするんだ‥‥‥、涼風‥‥‥。


固まってしまったぞ!?愛華が!!





「僕さ、白雪さんとは表面だけの付き合いはしたくないんだ。素で仲良くなりたい。だからそんな顔、見たくないんだ。」



「っ!?」




すげーな。涼風。


愛華の猫かぶりを見破るなんて。



しかもなんかイケメンだし!!



かっけー!!


ここで涼風が愛華にアゴクイしたら、愛華、落ちちまうんじゃないのか?




「だから、これから仲良くしてね!よろしく!!白雪さん!いや、愛華!!」




はにかみ上目遣いで涼風に見られた愛華は、



「う、うん。」



勢いにのせられて、なんかデレてる‥‥‥。


普段はあんまりでこんな風にデレないのに‥‥‥。



完全にこいつ、落ちたな。涼風に‥‥‥。



あの愛華が、な‥‥‥。


愛華の心の壁は分厚いかと思っていたが‥‥‥。



やっぱり涼風の観察眼は他のやつとは一味違うな‥‥‥。



「で、友だちになったところで、愛華。こんな教室でイケメン君と何してたの?」



「べ、別に!?涼風さん、じゃなかった、桃には関係ないでしょ!?」



「えー?そんなこといって、あんなことやこんなことをしてたりしてー?」



「してないっ!!」






あー、うん。





仲がいいことはいいことだ。うん。



昔からの友達みたいで、うん、いいと思う。



二人とも可愛いし、目の保養になるわ。






でもな、俺をおいてかないでほしい!!






なんかいい感じの雰囲気になってるけど、俺はなんで解説役とか何なんだよ!?





それに、二人ともコミュ力高くね!?


なんでそんなに早く友達になれんの!?


親友感出せんの!?



まあ、何が言いたいかって言うと、




__置いてきぼりで悲しかったのに二人だけ楽しそうでずるい!!俺も混ぜろ!!!




「な、なあ‥‥‥。涼風‥‥‥、何しにここまで来たんだ?」



そして、ついに我慢できなくなった俺は涼風に尋ねた。



「あ、忘れてた。噂の美少女ちゃんと友達になれてつい‥‥‥。」



マジかよ‥‥‥。


忘れんなよ‥‥‥、用事。



いちゃつき過ぎてるからだろ‥‥‥。


俺も混ぜろよ!!!




「ほ、褒めても、何もでないからっ!!」



「わーい!!愛華照れてるー!!可愛いー!!」




愛かと涼風が再びイチャイチャしだした。



おい!!





「だから!!なんで!!きたんだよ!!さっきから話脱線し過ぎなんだよ!!」





そう叫ぶ、涼風が俺の方をじっと見た。






「あー、うん。ちょっと君に聞きたいことがあって。」



「俺に、か?」





ちょっと言いづらそうにしながらそう彼女は言った。





「うん。イケメン君。君に。」



「何なんだよ。」



「ねえ。『姫川 天乃』。彼女について知っていることを話して。」

ボクっ娘可愛いですね‥‥‥。


ですが!!ボクっ娘もいいですが!!やっぱり愛華が可愛い!!(個人的見解)


皆さん誰推しでしょうか‥‥‥?






ツイッター始めました。





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