表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
初恋の女の子が逆ハーを形成しながら俺に迫ってくるのは何で!?  作者: むこうみず太郎
第一部 君に願うスターチス
6/42

落とし物ありがとう大作戦!!開始!!

見ていただきありがとうございます。


えーっと



「1−Eってここだよな?」



お、同じ一年生の教室‥‥‥、だよな?



なのに、なんでなんでなんで!!!



「こんなにも教室豪華なんだよ!?」



中を覗いてみると壁がキレイすぎるし、机とか椅子も大きくて新品で、教室自体もでかいし!!



いやいや、なんでこんなに一年の間でも差があるんだよ!?


不公平すぎじゃね!?



「あ、あれ。佐久間くんじゃない?」


「あっ、ホントだ〜。かっこいい〜。」



しかもチラチラこっち見てくる奴らいるし!!




怖っ!!1−E!!



ええい!!怖気づくな!!



佐久間 健一郎(おれ)!!




「‥‥‥スミマセン。姫川天乃さんいらっしゃいます?」



小声で、教室に入ろうとしているショートカットの可愛い女子生徒に話しかけた。うつむきながら。




笑いたきゃ笑えよ!!!!



昔の話し方に戻った俺を!!



女子は一軍に入った今でも苦手なんだよ!!



話術は『猿にでもイケメンになれちゃう♡どきどき話術!!』という、人をバカにしたような本でなんとかした。



したけど女子は怖すぎていつもあの本を読む前に戻ってしまう!!




っていうか切羽詰まりすぎだろ俺!!




どちくしょう!!





なんで女子に話しかけた?!周りに女子しかいなかったからだよ!!!バカ!!







「ああ。あのお姫様なら、今教室にいるよ。呼んでこよっか?」



「ヨ、ヨロシク‥‥‥。」





ああああああーーーーーーーーーー!!


ガチ無理無理無理無理!!!!!




女子怖い!!


だめだ!!女子恐怖症が出てきてしまっている!!



この手汗!!どうすれば!?!?


見られたらキモってなるよね!?なるよね!?



あーーーーーーーーーーーー!!!!



愛華連れてくればよかった!!!!!


そしたら応対させるのに!!!



あいつなら小さい頃からいるため問題ナッシングなのに!!!!!!




ホント無理!!!!!女子怖い!!!!!!




「ねえ、お姫様連れてくる前にさ、一つ教えてよ。」


「ハイ。何デショウ‥‥‥。」


「君もあのお姫様狙いなの?」




ひえーーーーーーーー!?!?



ど、どう答えればよろしくて!?



まあ、狙いっちゃ狙いだけど!!



「え、えっと‥‥‥。」



怖すぎて何にも答えられねー!!!


ど、どうする!?俺!?



「なーんてね。冗談だよ。ごめんねー?嫌な質問しちゃって。」


「ア‥‥‥。ハイ‥‥‥。ダイジョウブ、デス‥‥‥。」


「あのお姫様は入学してすぐから色んなイケメンを引っ掛けてくるから君もそうなのかな〜?っていう好奇心からつい。許してよ。ね?佐久間 健一郎くん?」


「あれ‥‥‥?俺の名前‥‥‥。」



言っていないのに!?



なぜ!?



「いやー、僕、人の名前と顔、覚えるの得意なんだ。一応全校生徒覚えたよ。」


「一応‥‥‥!?」



いや性能ぶっ壊れすぎだろ!?



高校の全校生徒何人いると思って!?



ここ私立の進学校だからそれなりにいるのに!?




「まあまあ。あ、今お姫様呼んでくるから待ってて。ごめんねー?余計な話しちゃって。」


「ダ、ダイジョウブ。」




な、なんかあいつに秘密を知られたら俺、終わりそうな気がする。




「あ、僕の名前言うの忘れてた、僕は涼風 桃(すずかぜ もも)。よろしく。」


「ア、アア。ヨロシク。」


「じゃ。」




それだけいうと、その子__、涼風は教室の中に入っていった。


なんか‥‥‥、台風みたいな子だったな‥‥‥。




じゃなくて!!


い、今から、ついにまともに天乃と話せるんだ!!




まず筆箱を拾ってくれたお礼を言う。


次に俺が『健』だという。


最後にこれからもよろしくしよう的に言って、あわよくばデートに誘う‥‥‥。



これぞ『落とし物ありがとう大作戦』!!



おっけい!!!


いける!いけるぞ!!



天乃は絶対、あの中学の時の天使な性格から変わってない!!


その上文学少女のように可愛かったあの容姿に磨きがかかったとなれば、他の男が黙ってない!!



だがしかし!!


天乃をいただくのは俺だ!!


フハハハハ!!!




「あ、あの‥‥‥。」


「っ!!」



ついに来た!!


天乃だ!!



「あの‥‥‥佐久間さん、ですよね。どうしてこちらに?もしかして、この間のことについて?」


「ああ。」



やっぱり分からない、か‥‥‥。俺のこと。



「あのな、天乃。俺だ。伊織 健一郎(いおり けんいちろう)だ。」



俺の前の名前を天乃に伝えた。



「えっ‥‥‥?佐久間さんじゃなくて?」



えっ?


最後までお付き合いいただきありがとうございます!!


『落とし物ありがとう大作戦』‥‥‥、自分で大作戦とかいっている時点で失敗しそうです(笑)


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ