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初恋の女の子が逆ハーを形成しながら俺に迫ってくるのは何で!?  作者: むこうみず太郎
第一部 君に願うスターチス
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side愛華 変わらない愛

今回は愛華目線です。


なんといっても見どころは可愛らしい愛の重さだと思います!!

『悔しい』


彼女を見たとき、そう思った。



私と健は幼馴染で、幼稚園から高校までずっと一緒。



家も近所で、私の親友はいつだってアイツだった。



好き、とかそういうのじゃなくて依存しているのだと思う。



学校の人間関係が複雑でも健だけは裏切らない。



そう思って、もたれかかっていた。



健は中学までは目立つ子じゃなくて、学校で私達が話していると変な目で見られるからできるだけ話さなかった。


ホントはずっと健と話してたかったけど‥‥‥。




でも、その代わり放課後はいっぱい話した。



その時間は私にとってすごく大事なもので‥‥‥、宝物、だった。





健がこの世で一番大事な人。




だから、裏切られたと思った。



彼女と図書室で一緒に放課後を過ごすことは私にとって看過できるものではなかった。



私との時間が減っている。


あの子との時間が増えている。



嫉妬が積もりに積もっていく‥‥‥。



どうして、どうして私を見てくれないの?



嫉妬に耐えかねた私はついに彼女を呼び出した。




「健にもう近寄ってほしくない!!」




でも、そんなひどいことをいっぱい言い放った私に彼女は優しく微笑んで、優しく叱った。




「あなたのその想い、私じゃなく健に伝えるべきなのではないのでしょうか?」


「他の子を排除するのは誰も喜びませんよ?」




完全に負けた気がする。


同じ学年だということが信じられない。



だって、微笑んでいる彼女は可愛くて優しくて、お日様みたいな子で‥‥‥。



怖い顔をした私を叱れる、強い女の子だ。



勝てる要素なんて、ない。



なんで健が私じゃなくて彼女を選んだのか分かる気がする。




「ねえ、健のこと、好き?」




叱られた後、私は謝り、そして尋ねた。



この質問に彼女は言葉では答えなかった。



でも、答えは明確に分かった。



頬を染めて、指をぎゅっと握りしめる彼女の姿で。




「ねえ、連絡先交換しない?」




もう、敵わない。


悔しい。



でも意外とそれが心地よくて。




「健のこと、教えてあげる。」




彼女の友達になりたいと思った。




「よろこんで。」



ああ、この子なら、健を‥‥‥。




*******










__そして、現在。



分かっていても、しんどいな‥‥‥。


姫川さんのこと、あんなにも気にかけるなんて悔しい。




でも、一つ気にかかる。


私は健のイメチェン後の写真を送ったことがある。


それに健の再婚した後の名字も。



なのに避けられているなんておかしい。



何かが、変‥‥‥。



それに入学式から連絡がとれない。



ブロック‥‥‥?まさか。


理由なくそんなことする子じゃないんだけど‥‥‥。



でも、このことは健には言えない。



だってそれを言うには、あの子に説教されたことを話さなくちゃいけないから。



それは恥ずかしいし、健に嫌われたくない。



せっかくあの子も黙って他人のフリを中学のときからしてくれてるし。


まあ、今はホントの他人みたいな感じだけど。




ねえ、私はまだ健のこと、諦めてないからね?


__天乃ちゃん?





「なあ!愛華、聞いてくれ!!その名も落とし物ありがとう大作戦だ!!」


「何、そのダサい名前。」


「ひどくないか!?」




まあ、でもあなたの中身が変わらない限り、


あなた達の恋、応援しないこともないから。



だから諦めが悪いのも許してね?


最後までお読みいただきありがとうございます。


可愛いです。


可愛いです。


可愛いです。


美少女の重い愛!!!!!!いじらしい!!可愛い!!(キモい人)

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