忘れようよ。‥‥‥全部。
引き続きありがとうございます。
「は‥‥‥?断るって‥‥‥。」
「うん。お断り。」
昼休み、黄瀬さんとともに涼風のところに行き、人目のつかなそうな校舎裏で俺は黄瀬さんの話を伝え、協力することを求めた。
求めたのだが‥‥‥、ふざけた口調で断られた。
「涼風、お前‥‥‥、ふざけている場合じゃないんだぞ。」
「ふざけてないし〜。僕はこんなにも真面目に聞いていたのに〜?そんなこというの?イケメン君〜。ひどお〜い。」
明らかにふざけている口調に流石に苛ついたのか黄瀬さんが涼風に噛み付いた。
「ふざけないでよ!聞いてよ!!妹が犠牲になっているのにそんなのって‥‥‥。」
倉庫での口調に戻り、いつもの『ヒャッホーイ☆』な口調を失った黄瀬さんは涼風を睨んだが、涼風はなんのそのといったようにバカにするように笑うだけだった。
「だ〜か〜らあ〜、ふざけてないって。大体さ、ふざけているのは‥‥‥、そっちだよね?黄瀬 結月サン?」
「っ!?」
「は?涼風、黄瀬さんがふざけているってどういう意味だよ。」
意味がわからない。今まで真剣に話していたはずだ。
なのに‥‥‥、なんでだ?
ふざけてなんて決してないのに。
「そのままの意味だよ。ねえ?」
「な、何を言っているの?涼風さん。」
『何を言っているかわからない』と言いながらも何かに気がついたような黄瀬さんに首をかしげる。
「黄瀬さん?」
「まさか‥‥‥、知っているっていうの‥‥‥、全部!?何で!?」
「ふふっ。まあ、お姫様とは仲良くさせていただいているからちょっと話を聞いたり‥‥‥、ね?素直になればいいのにね。あなたも‥‥‥。」
「だって、なんで!?こんなの!!『涼風』に知られるなんて!」
‥‥‥え、何だ?
俺をおいて話が進んでいるのだが‥‥‥。
『知っている』とかなにが‥‥‥、どうなっているんだよ。
それに、お姫様ってまさか‥‥‥。
__脳裏には俺の初恋のひとが思い浮かばれる。
「っ!」
え、あ、お、置いてかれた!?
今、黄瀬さんが走ってどっかいったんだけど!?全く話が読めないんだけど!?
どうすればいいの!?置いてかれた俺!!
一人呆然としていると涼風が歯切りが悪そうに話しかけた。
「あー、イケメン君まだいたんだ。てっきりもういないかと‥‥‥。」
「え‥‥‥。」
涼風のその一言で結構傷つく。
え、俺ってそんなに存在感ないの‥‥‥?
「プッ。やだな〜、冗談だよ。ごめんごめん〜。イケメン君って毎度面白いからさ〜。ついからかっちゃいたくなっちゃうんだよ〜。」
俺の様子を汲み取ったのか吹き出した彼女が笑いながらそう俺に言った。
俺‥‥‥、この場合、一緒に笑えばいいのか、からかうなって怒ればいいのか、俺はオモチャかよって悲しくなればいいのか、どうすればいいんだ?
っていうか、涼風に遊ばれすぎじゃね?
俺。つらたん。(俺がやって可愛く見えるのだろうか?このワードって。)
そんなこんなを考えていると、改まった顔をした涼風が口を開いた。
「イケメン君。さっきの黄瀬結月サンの話だけどさ。」
「ああ。」
「忘れて。」
「は?いやいや、忘れろって言われたって‥‥‥。」
黄瀬さんの妹さんとかが危ないんじゃ‥‥‥。
それに黄瀬さんも困ってた感じだし‥‥‥。
しかもいきなり『忘れろ』だなんて。
「大丈夫だから。黄瀬さんの妹さんは。」
「は‥‥‥?大丈夫って‥‥‥、どういうことだよ。何が大丈夫なんだよ。」
「‥‥‥黄瀬結月サンの虐待されているっていう妹さんの安全は確保されているから大丈夫ってこと。‥‥‥ごめん。さっきの会話で分かったと思うけど『涼桃』グループの内輪争いとかそーゆーことだから。一般人のイケメン君には関係ないから。だから‥‥‥、ね?」
‥‥‥え?
「つまり‥‥‥、なんだ?黄瀬さんのことは放っておけって。もうこれ以上‥‥‥、関わるなって、首を突っ込むなっていいたいのか‥‥‥?」
「うん。」
「『大丈夫』だから‥‥‥?」
「‥‥‥うん。そういわれても信じられないだろうけど。」
「‥‥‥。」
何がなんだかわからない。
何で『放っておけなんて』いうんだ?
何で虐待を放っておくんだ?
本当に黄瀬さんの妹さんは安全なのか?
それに、さっき涼風の言っていた『お姫様』‥‥‥。
この学校のお姫様なんて‥‥‥、絶対に天乃のことだ。
何で天乃が関わっているんだ‥‥‥。
__わからない‥‥‥。
毎度最後までお読みいただきありがとうございます。
更新遅れていて申し訳ありません。多分次話更新も遅れがちだと思います。すみません!
さて、今話ですがもしかしたら全部編集し直して新しく書き換える可能性もあります。ご注意ください。
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‥‥‥脳内の愛華さんがこちらを見てくるのですが。え?『忙しくても頑張れよ』って?愛華さんが言ってる‥‥‥。ごめん‥‥‥。
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