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初恋の女の子が逆ハーを形成しながら俺に迫ってくるのは何で!?  作者: むこうみず太郎
第二部 人畜無害系ギャルさん。
26/42

俺と土下座‥‥‥、え!?

引き続きありがとうございます。今回はシリアス目です。

「黄瀬さん!?」


「お願い‥‥‥、どうか‥‥‥、どうか‥‥‥。」



うわ言のように話す彼女に戸惑ってしまう。



「お、おおおおおお落ち着いて!!」



しまった。自分が一番落ち着いてない。



「あっしは落ち着いてる。落ち着いてるから土下座してこんなことを言っているんだ。」


「ええ‥‥‥。」



土下座しなきゃいけないほどのことをなんで俺に頼もうとするんだ‥‥‥?



俺には何も出来ないぞ‥‥‥。ただの顔がいいイケメン高校生だぞ?




「と、とりあえず話を聞いてから」


「正直、これは聞いたら後には戻れないし‥‥‥。」



恐ろしすぎるだろ!?聞いたら後戻り出来ないなんて!!何頼む気なんだ!?



「お願い。もう、無理。嫌なの!こんな生活!!うんざり!!やってらんないよ!!」


「ええ‥‥‥。」



もう一回『ええ‥‥‥。』と言ってしまったのはしょうがないと思う。


どんなことをやらされるかわからない。なのに助けろ。



流石に虫が良すぎる話じゃないか‥‥‥?これは。



だって俺に得する要素が全くないぞ。これ。




きっとさっきの話と関係があるんだろうということぐらいは俺にだってわかる。



だが、黄瀬さんはさっきわざわざ俺の身を案じて追ってきたんだ。そのことを踏まえると安全とは思えない。周りの人を巻き込むかもしれない。




だから、俺は何もしたくない。




「ごめん。黄瀬さん。流石に無理、かな。」


「っ!!そんな!!」


「じゃあ、俺行くから。」


「〜〜!!」




黄瀬さんから目を離して背を向けた。


何か言おうと思っても何も言葉が見つからなかったようで声にならない叫びを俺に浴びせた。



俺に手を伸ばすが途中で躊躇する様を俺は後ろ目で見てしまった。



彼女もきっとわかっているんじゃないのだろうか。


身勝手なことだって。


俺を巻き込むべきじゃないって。



それでも事情にちょっと関わった(?)らしい俺に救ってほしかったんじゃ、ないのだろうか‥‥‥。




「別に。」



黄瀬さんを捨てることが、後味が悪いわけじゃない。黄瀬さんが嫌いなわけじゃない。助けたくないわけじゃない。





‥‥‥でも。


間違っちゃいけない。


クラスメイトの女の子を救うことで俺に危ない目があってしまったことで家族を心配させるわけにはいかない。



幼馴染を巻き込む可能性のあるリスクのあることはしたくない。


好きな人に、振り向いてもらう時間を作る方が俺にとって重要だ。



最低だって言われても、俺は、俺には、誰かを救うことなんて‥‥‥。








「助けてよ‥‥‥!!」


「っ!!」








___助け、て‥‥‥。



黄瀬さんのその言葉で、昔の弱い自分を思い出す、なんて。





__待ってて!!私が助けてあげるから!!



「あ。」


くそ‥‥‥。ああもう!!なんなんだよ!!ど畜生!!




ああそうだよ!!面倒事に関わりたくなんてなかったんだよ!!色々言い訳しても、ただそれが一番だった。


‥‥‥今までそうやって生きていたから。




でも。駄目だ。天乃を思い出してしまったら。中学のときの、あの気高い彼女を。




俺は後ろを振り返って、口を開いた。




「なあ、黄瀬さん。俺は何すればいいんだ?」


「え‥‥‥?いい、の?」


「‥‥‥俺の善心というものが残っていたらしくて。」




俺はラノベの主人公じゃない。


面倒事に巻き込まれたいと思わない。



でも。今日ぐらいはヒーローぶってもいいかもしれない。





「ありがとう。佐久間っち。」


外の倉庫なんかで土下座をした彼女の制服は所々汚れていた。



でも、そんなの気にさせないくらい、今までで一番笑顔が、その‥‥‥。



‥‥‥可愛かった。



*****




「で、黄瀬さん。土下座までして俺に頼みたい危険なことってなんだよ。」




「本当にごめん。佐久間っち。あっしが頼みたいことっていうのは。」




__穏便に義母さんに妹への虐待をやめさせることなんだ。

最期までお読みいただきありがとうございます!早くできそうって言ってスミマセンでした!!遅くなりました!!加えて今回は滅茶苦茶重くなりました!!本来はさくっとストーリーを進めておきたかったのですが、健一郎が言いたいことがあったらしいので(キャラのせいにするな!!)今話は長くなってしまいました。‥‥‥テヘペロ☆今回の話で彼は少し成長できたのではないでしょうか。‥‥‥あれ?おかしい‥‥‥。むこうみず太郎がまともなこと言っている。このままじゃいつも面白おかしく書いていたあとがきスペースが真面目で侵略されてしまう!!


ということで次からはふざけたいです。


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