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初恋の女の子が逆ハーを形成しながら俺に迫ってくるのは何で!?  作者: むこうみず太郎
第二部 人畜無害系ギャルさん。
22/42

バイ、デリカシー。ハロー、痴話喧嘩。

引き続きありがとうございます。

「健‥‥‥。」


「愛華‥‥‥、ちゃんと涼風に謝ったか?」


「話し合った。私がそれぐらいもできない女だって言いたいの〜!?」


「あ、いや‥‥‥。そうじゃ、ないんだが‥‥‥。」



保健室から教室に戻るとき、愛華のことが心配だった。



今思えば朝から様子が変だった。


今思えば、俺には起こらなくて愛華には起こる減少がその時から始まっていたんだ。



なのに俺は『天乃』『天乃』と馬鹿の一つ覚えのようにそればっかりで、愛華のことをちゃんと思いやれなかった。それが、駄目だったんだ。それが愛華と涼風の仲を悪くさせてしまった。


愛華だけが悪いわけじゃないのに愛華だけに責任を押し付けた。


そう、反省していた。



だから教室に戻ってきたとき愛華がいつもどおりで嬉しい。


涼風が冷静に二人で話し合おうって言ってくれてよかった。



「悪かった。愛華。」


「健‥‥‥?」


「俺が、俺が‥‥‥。」


「俺が?」


「お前が今日、女の子の日ってわかっていれば、ぐはっ!!」



最後まで俺は言い切れなかった。



何故って‥‥‥?ハハ‥‥‥。見てくれよ、俺様のこの素晴らしき貧弱な体に付いた赤い足跡を!



「馬鹿!!」



え、馬鹿?え、放置すんの‥‥‥?愛華さん‥‥‥、え、嘘でしょ!?


ちょっと君がこんなことしてくれたお陰で教室の空気が凍ってるよ!?ちょ、教室出ないでよ!!


愛華さん〜〜〜〜〜!?!?



ほら、俺を見てあそこの女の子たちが


『佐久間くん‥‥‥、キモ。』


と、遠目で見、てない見てない!!ち、違うよな!?き、気の所為だよな!?




ほら、俺をみてあそこの男の子たちが



「佐久間ってデリカシーねーよな。」



と直接言ってくるなんて‥‥‥。しんどいです。



「え、俺、デリカシーないの?」


「いや、流石にアレはない。」


「ここまでの馬鹿、初めて見たわ。俺。」


「白雪さんにあんなことを言うなんて‥‥‥、死ね。」



クラスの男子が口々に俺を非難する‥‥‥。っていうか愛華の熱狂的なファン?みたいなやつがすごい怖いし、なんならカッターを持っているしマジで怖い!!



「悪いことは言わねえから白雪さんに謝れって、な?」


「そうだぞ。健。」



俺への批判をわいわい言い合う男子の中から、友人二人が俺に声をかけた。



ふむ‥‥‥。



「なあ、一つ聞いていいか?我が友たちよ?」



「おう。なんだよ。」


「言ってみろよ。」




じゃあ、お言葉に甘えて。




「俺の何がデリカシーなかったの?」






__教室から追い出された。




*****



ええ〜、マジか‥‥‥。



『お前は涼風さんに人の心をレクチャーしてもらえ』という言葉のすぐ後に、男子女子関係なく仲良く俺を教室から追い出すって‥‥‥、どういう了見してんのあいつら‥‥‥。


人の心を君たちも教えてもらってほしい。


あと何気に涼風の評価高すぎないか!?他クラスなのに‥‥‥。


俺より人気があるってどういうことだよ‥‥‥、まったく‥‥‥。



「はあ‥‥‥。」



もうすぐ2時間目が始まるっていうのに、クラスの皆は入れてくれないし、かといってEクラスのお世話になるわけにはいかねないしな‥‥‥。


とりあえず屋上に来てしまった。本当は屋上には入っちゃいけないらしいが、まあ入ったことあるしもういいかなって。



モチのロン。サボる気満々だ。



なんで愛華を怒らせたかわからないまま言ったって愛華を怒らせるだけだしな‥‥‥。



教室にも帰れないし、何よりもここならバレない!!最悪、保健室にいましたっていえばサボりだと思われない可能性だってある!!最高じゃないか!!ふはははは!!!


別に今日サボったぐらいで大変なことが起こるわけでもないしな!!


あ〜!!最高!!サボれるなんて!!



と調子に乗っていたら、大変なことが起こってしまった。


こんなこと起こるなんて思うか?



「‥‥‥から!」


「それは‥‥‥!!」


「だったら‥‥‥!!」



何せ誰もいないと思っていた屋上で男女の痴話喧嘩を目撃するなんて!!


別に見たくて見たわけじゃないが屋上についたときに、女子と男子が言い争っているところだったため、反射神経でつい屋上につながる扉の影にに隠れてしまった。


盗み聞きみたいでなんだかちょっと‥‥‥、楽しくなってきた!!(←ゲス)



それにしても、男子と女子が屋上で言い争うなんて‥‥‥、痴話喧嘩一択だよな!


どうせ男のほうがデリカシーのないことを言ったんだろうな。


やれやれ‥‥‥、そんなんだから駄目なんだよな!!


俺を見習えよ!!俺はみんなにデリカシーが、ない、って‥‥‥。あ‥‥‥。





「もういいよ!!」


「ああ、授業ももう始まった感じだろう。ったく‥‥‥、誰のせいで。」


「っ!?‥‥‥よくその口でよく言えるわね!!この冷血漢!!」


「なんとでも言え。」



そうこう物思いに耽けているうちにふたりともこっちに向かってくる!!ヤバい!!



ええっと‥‥‥、え、どうすればいいんだ!?これ!!


逃げたら逃げる姿を目撃されて、最悪、『お前‥‥‥、見たな?』って締め上げられる未来しか見えないのだが!?





どうすれば!?



解答求む!!!!!

最後までお読みいただきありがとうございます!!


最後何が起こった!?って感じだとは思います。チャンネルはそのままで!!


【近況報告】

むこうみず太郎がめちゃくちゃ投稿遅かったな‥‥‥、と感じていた方はすみません。色々なところで行き詰まっていたので、少し‥‥‥。


それに加えて新作を作ろうと思っているのですが、なかなか全部うまくいきませんね。


ふっ‥‥‥。とりあえずむこうみず太郎がいえることは唯一つ。愛華‥‥‥、別嬪さんじゃのう‥‥‥。(ウザ)


【宣伝】

ブックマークや評価を一つつけていただくだけでもすごく嬉しいですし、元気がわきます。そしてなにより更新頻度が高くなります。なので何卒‥‥‥、何卒‥‥‥。


Twitter始めました。活動報告よりも頻度が高いです。



それでは!次お会いできるのを楽しみにかいてます!!

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