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初恋の女の子が逆ハーを形成しながら俺に迫ってくるのは何で!?  作者: むこうみず太郎
第一部 君に願うスターチス
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俺と僕と私。

引き続き、ありがとうございます。




「ねえ、別人、なの‥‥‥?『姫川天乃』は。」


「それは‥‥‥。」




どうしたんだ?愛華。そんなことを聞くなんて‥‥‥。



いや、言い出したのは確かに俺だが、でも流石に別人になるなんてそんなことあるはずないだろ?




「それは、」





と口を開いた涼風。




俺は思った。


涼風はきっと『そんなはずはないだろう』と言うと。




でも‥‥‥、








*****


「まじで会いにいくのか!?」


「桃が言ったんだからしょうがないでしょ!?」


「さっきから思うけど、涼風への信頼高すぎないか!?」


「僕は君より信頼できる人だからね。」


「そうよ!」



なぜこうなった!?











答えは


『そんなに気になるならじっくりと話してみればいいじゃないか。』




という涼風の提案して、天乃がいるという立入禁止のはずの屋上へ三人で行くことになったからだよ。コンチクショー!!





本当になんでこうなった!?



愛華を止めてくれよ!!涼風!!何暴走させてるんだよ!!














コホン。


俺としたことが取り乱してしまった。



「信頼、か‥‥‥。」


涼風の言う言葉を落ち着くために反復してみた。


あれ?そういえば涼風と話すのも今日で初めてなのによく俺も話すよな‥‥‥。






‥‥‥ん!?



「お、俺、女子と普通に話せている!?」


「何を今更言っているの?」


「クスクスクス。そうだよ。イケメン君。僕達の仲じゃないか。」




え、まじ!?



呆れ顔の愛華と涼しげに笑う涼風を見て、思う。




これは‥‥‥、現実なのか!?


愛華はともかく、涼風と普通に話せているなんて!?



「まあ、おじじ様も何も考えずに次期当主を決める大事なことを僕に任せはしないよ。ちゃ〜んと、()()の多い人間を選んでるって。」


「へ〜。」




今の話のニュアンスを考えると、俺が苦手である女子のはずな涼風に俺が、すぐに心を開けたのは、他人に心を開いてもらいやすい特技を涼風が持っているってことか?




‥‥‥うん?


「お前、いくつ特技を持ってるんだよ。」




確か、全校生徒の顔と名前も覚えているんだって?


今の言い方じゃ、それ以外もあるみたいじゃないか!?



怖いわ!!そんなに特技を持っているなんて!!




お前は少年漫画の主人公か!?






「さあね。もしかしたらイケメン君を気持ちよくさせる特技とかも‥‥‥、あったりするかもね?」


「ぶっ!?」


「き、気持ちよく!?何言っているの桃!!健にはそういう話は早いわ!!」


思わず吹き出してしまった‥‥‥。




え、何!?


涼風家、どういう教育しているの!?なんで学校で堂々と言えるわけ!?



高校生なら持っているはずの恥じらいは!?




流石におませさん過ぎませんか!?いやまあ、興味がないわけじゃないん、ゲフンゲフン。





ほ、ほら、愛華も顔を真っ赤にさせているじゃないか!!


学校でそんなことを言うもんじゃなくてだな、




「ただし私は興味がないことも‥‥‥、ほら!健より大人、だし‥‥‥。教えてくれったって‥‥‥。」




何言ッチャッテイルノカナー?愛華サンー?





「ぷぷぷ。ふたりとも面白い反応を返してくれるから、ついからかっちゃいたくなるよね。」


「なんだ‥‥‥。冗談か。」




残念、いや、安心した。




「健。『なんだ』ってなによ?なんでそんなに残念そうなのよ。」


「あ、いえ。なんでもないです。」




怖いです!!愛華さん!!


めっちゃ睨んできませんか!?




「ふん。」



あ、でも、今ので涼風の『特技』に関する話題が消えた。


もう一回は聞きづらいし‥‥‥。



やっぱり今の会話の流れはわざとなのか?


恐るべし。涼風。



「まあまあ、お二人さん。屋上ついたしその辺で。」




涼風のニヤニヤを含ませた声にどっと疲れが出てくる。


いや、元はと言えば涼風があんなこと言い出すから、こんな目にあったんだろう‥‥‥。




涼風を睨みながらため息をつくと、全部を察したかのように涼風はニヤッとした。





それにしても、屋上か。


今いる屋上への階段までしか行ったことがなかったから新鮮だな。





ここはあと一歩でドアを開けられる場所だ。



できるだけ天乃に好印象を持ってもらえるように、華麗に入らなければ‥‥‥。





「ってあれ!?」





天乃が男(確か生徒会長?だったけな?)と一緒にいるのが、屋上へつながる扉の窓から見えた。



天乃、に、男‥‥‥。




くっそ。


涼風から聞いたときに覚悟したつもりだが、胸が痛い。



今にも扉を蹴り破って、あの男の鼻っ柱を折ってやりたいぐらいには。




「さ〜て。僕はお姫様のお相手を引っ張っていくから、お二人さんはどうぞごゆっくりお姫様と話してね。」


「‥‥‥?涼風はいいのか?天乃と話さなくても。人柄を知る絶好のチャンスじゃないのか?」


「あ〜。あまりターゲットとあまり一緒にいたくないんだよね。僕、プロじゃないからターゲットに近づきすぎると感情移入しちゃって、正確な情報じゃなくなっちゃうから。」


「ふ〜ん。まあ、なんだ。ありがとな。天乃とゆっくり話す機会をくれて。」


「お礼なら情報でってとこかな?君はお姫様と仲良かったぽいし、いい情報ありそう。まあ、だから目をつけたんだけど?イケメン君に。」




ひどい言い草だな‥‥‥。


まあ、天乃信仰を根付かせるいい機会かもしれない。


フッフッフッ。覚悟しとけ!!


お前に天乃のいいところを吹き込んで『お姫様はサイコー!!』しかいえなくしてやる!!




「まあ、その‥‥‥、わ、私からもありがと。桃。」


「お礼は体でいいよ。お嬢さん。」


「〜〜っ!?!?知らない!」




愛華は本当に‥‥‥、よく懐いてるな。涼風に。


俺よりも仲良くないか?‥‥‥寂しいです。



あと『お礼』のときは俺も混ぜさせてくださいませんか?涼風様‥‥‥。


‥‥‥やっぱいいわ。



涼風にそんなこと言ったら何要求させられるかわからん。



食わせ物だってことは今日、話してみて短時間だったとしても理解した。



そんなやつに『食べてください』と自分から命を差し出す行動になるよな。





「じゃあ、入りますか。」



「ああ。」


「了解。」






こうして、俺たちは屋上のドアを開いた。


















人間って欲張りだよな。


知らなくてもいいことほど知ってしまうぐらいには。







「あんたたち、本当に何!?ヒロインの邪魔しないで!!」




__後悔するとも知らずに。

お読みいただき、ありがとうございます。嬉しいです。



今日も眠たい目をこすりながら書いていたので、自分でも何書いているかわかりません。


あははははは‥‥‥。


いつか精神崩壊しそ‥‥‥。



むこうみずも屋上で寝たいです。


あははははは‥‥‥。



‥‥‥笑えねー。







Twitterはじめました‥‥‥。


どうでもいいことです。

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