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雨具の勇者  作者: 緋音そらら
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雨具の勇者は「きっと異世界」に転移する。

なんで僕が、勇者なの??

雨が降っている。

ざーっざーっと。

僕は雨が好きだ。

なんだか心が癒される。そんな感じ。

僕は雨野雫(あまのしずく)、高校生だ。

今は学校帰り。

今日の予報は晴れだったが

ところがどっこい雨である。

誰も予想できなかった雨。

けど僕はいつも傘を持ち歩いている。

理由はたくさんある。

まぁしいて言うなら傘が好きだからである。

今日は珍しく部活もないので帰ることにした。

下駄箱から靴を取り出し履き替える。

はずだった。

きっとこれが人生の「分岐点」というやつだろうか。

「雨具の勇者よ、我々の世界を救いたまえ。」

勇者?勇者って世界を救う系の?

一度は憧れる勇者。

でもまて、「雨具」の勇者とはなんぞや。

というかなんだこの声。幻聴だよな。

と歩きながら考えていたら滑った。

気づいた時には体が後ろに倒れていっている。

「結局、雨具の勇者ってなんなんだよ。」

そう言いながら愛用の傘を片手に持ち床に頭をぶつけた。




「…勇者さま…」

誰かの声が聞こえる。

「…の勇者さま…」

ん?何の勇者だって?

意識が段々と覚醒していく。

「雨具の勇者さま…しっかり!大丈夫ですか!」

可愛い声が俺を心配してくれている。

「お怪我はありませんか!?」

ドレスを着た女性。一目見てわかることが二つある。

一つは俺のいた世界ではないってこと。

いわゆる「異世界」というやつに来てしまった。

ここで迷うのが

「異世界に来た」のか「異世界転生」なのかだ。

まぁこの結論は後程じっくり考えるとして。

問題は二つ目だ。

目の前の女性がやばいほど、生きてきた中で一番に可愛い女性だ。

長い肩まで伸びているつやのある髪。

青いまるで水晶のような瞳。

胸は残念だがそこもいい。だって貧乳は正義だもの。

「かわいいいいいいいいいいいいい」

と心の中で叫びつつ。

「きっと異世界」来て初となる問題が発生した。

ここの世界のこと全く知らないから

どう返事をすればいいのか…

まぁ「大丈夫ですか?」って日本語だから

通じると思うから…

あ!そうだ!頭打ったんならそんまま

「記憶喪失」

ってことにしよう!

なんか都合いいし!

んじゃお決まりのセリフいきますか。

『ここはどこ?ぼくはだれ?』

「勇者さま?きゃあ大変!医療班の方々、至急医務室までお願いしますわ!」

演技がきっと成功したのだろうy。

けどなんか大げさになってない?

まぁ…流れに身を任せようか…

とりあえず「多分雨具の勇者」こと

雨野雫の「きっと異世界」での

話が始まった。んだろうね?

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