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見えるんデス  作者: シロトラ
2/2

猫が見えるんデス

霊感バリバリ美少女 アイリと、

霊感なしの兄、ヒロトの物語

初めての霊体験。

猫の霊体を見た。しかし、びっくり。ミャア❗お前、こんなに、かわいいのか❗生きてる姿を見たことはない。初めて見た時、死体だった。霊となって、逆に生きてる様な姿で見る、ミャアは、とてつもなく、かわいい❤化け猫が、こんなに、かわいくて、良いのだろうか?

「兄様、大丈夫?」

アホ面で、ミャアを見ている僕を心配したのか、アイリが、声かける。

「うん。おいで、ミャア。」手招きして呼んでみる。

ミャア〰

「かわいい❤うわースゴいな。撫でた毛並みも感じられる。」

「え、なんで、触った感じがわかるの?ミャアには、実体はないよ。」

「なんでって、わからないよ。でも、ふわふわで気持ちいい。」

「私は触れないよ。ほら。」

僕達は、手を繋いでいる。自由に動く片手で、アイリがミャアを触ろうとすると、すり抜ける。

「あれ、なんでだ?」

ミャア〰

「痛い❗」

ミャアが突然僕の小指に噛みついた。

霊の猫に噛みつかれて、傷みを感じる。❔

なんだ?どうして?

小指の先から、針で刺したように、血が出てる。

ミャア〰

その血を、ミャアが、ペロッと舐めた。

背筋が、ゾゾゾ〰〰と、寒気がはしる。

その時、雷鳴が轟いた。

窓の外を見たら、どしゃ降りの雨、ミャアに、無中で、気がつかなかった。

稲光がはしる。雷鳴が再び轟く。地鳴りの様に振動が伝わる。

家の照明が、消える。停電だ。どこかに落雷したんだ。

「チャンス❗キャア〰‼兄様、怖い。」

わざとらしく、アイリが僕の首根っこに抱きつく。

「アイリ。見て❗」

暗闇の中、ミャアの体が光っている。

やわらかく、ぼんやり、ろうそくの火のように、

「なあに、ミャア。」

アイリがミャアに、話しかける。

ミャア〰

「血の契約がすんだ?どういう意味❔」

「ミャアの言葉がわかるの?」

「何となくだけど。」

ミャア〰

「また来る?あれ、どこに行くの❔」

ミャアが反転し走り出す。閉まっている窓をすり抜け、雨の中に消える。

照明が点いた。停電が復旧したんだ。

「どうしたのかしら、ミャアは。」

「それより、離れてくれ。」

「イヤーン、兄様、まだ怖い〰 スゴ❗硬い❗」

「胸筋を、ツンツンすな。寒気がする。パンツはいて寝る。」

「ケチ〰‼」

僕は自分の部屋に入って、パンツはいて、スウェットに着替え、ベットに潜りこんだ。

なんて日だ。

生まれて初めて、猫の霊を見た。

しかも、噛まれて、血を舐められた。


血の契約って、なんだ?


アイリは、小さい子どものころから、霊感の強い女の子だった。僕には、無い。


どうして、その、アイリと、水に塗れた手を繋ぐとだけで、 霊を一緒に見ることができるのだろう❔


どうして、アイリは、ミャアの言葉が理解できて、僕には、ミャア〰としか聞こえないんだ❔


どうして、霊感の無い僕が、霊体のミャアに、触れることができて、霊感バリバリの、アイリは触れられないんだ❔


ミャアは、どこに行ってしまったんだ❔


疑問が次々出てきた。今夜は眠れないかも、、、


次の日の、日曜日の朝。僕は熟睡して目を覚ました。バカだから、難しいこと考えると、よく眠れる。


ミャア〰


聞こる。


ミャア〰


机の上に、ちょこっと座り、ミャアが、さわやかな、日曜の朝日を背に、僕を見ている。


化け猫や、幽霊は、真夜中に出るんじゃないの❔


アイリと、手を繋いでないのに、朝から、こんなに、はっきり見えて、いいの❔


どうやら、僕は、完璧に、化け猫に取り憑かれてるてようデス。


ミャア〰〰


化け猫ミャアとの、出合いのエピソードです。

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