第四話 疑問
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見てくれている皆様ありがとうございます。
「ところでエリュ、何故君は襲われていたんだい?」
「それは、私がエルフ…だからです。」
エリュが耳の辺りの髪の毛を、かきあげその耳を見せる。
尖った耳、エルフ族の特長でもある。
アースガルドでも、数百年前までは人間が、エルフ狩りを行い
人身売買を行っていたことがあった。
要するにエルフは高く売れる。なぜならば美しいからだ。
一部では自分のステータスとして所持している者もいた。
「この場所でも同じことが…」
「私の村も無くなって、捕まってここに運ばれて来たんです
でも、盗賊に襲われて、他の子達は」
「殺されたか」
エリュがコクリと頷く。
(あの血の臭いはそういうことか)
ならば納得である。
(こんな暗い話ばかりではいけないな)
「そうだ、私はこれから、何処の町か都市にいこうかと思ってんだが…君来るかい?エリュ」
後ろのエリュに手を伸ばす。
「はい!」
~数分後~
「でも、付近の都市までは馬で走っても一日はかかると思いますよ」
「なっ!そんなにかかるのかかい?」
村の跡地を少し迂回しながらエリュと話す。
「はい、かかります」
無慈悲な返答が帰ってきた。
(加速して行けばどうにか辿り着けるかな)
少しため息をして、からまた歩き始める。
「見てください!立派な馬がいますよ!」
なんか、待ってましたと言わんばかりに、不自然に一頭の立派な馬がいた。
(…罠か?これは罠なのか?)
「エリュ、少しここに居てくれ
あの馬をつれて来る。」
「わかりました。」
私はその馬に注意しながら進んでいった。
「以外と素直に乗せてくれたな」
何故こんな所に一頭だけいるのだろうか?
しかも、何処かで見たことのある馬だったので、馬のタグを見てみる。
〔ライトニングスター アースガルド産〕
「・・・」
(ライトニングスター!?これ、「あいつ」の軍馬だろ!)
何故あるのか知らないが、ある物は最大限使わせて貰おう。
「エリュ、こっちにおいでこの馬に乗っていこう」
こうして私達は近くの都市を目指す事にした。
王権
超越者達が持つ権利、これを持っている事で能力の強化などができる。
レガリア
端末のような物、所有者によって形が異なる(ジャックの場合は時計の形をしている)
王権等必要な事を見る事ができる。