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80:惨状

 食事を済ませやってきました冒険者ギルド、今回はカエラ、アルヴァールとクララ、アンナも含め全員で報告会だ。

 昼はがらんどうだな相変わらず、まぁ、並ぶ手間が省けて丁度良いけど。

 そして顔見知りが居るので当然その受け付けへと行くのだ。


「キャロルさん、クエスト完了しましたのでツガットさんに連絡をお願いできませんか?」


「セレスさん、ご無事での帰還おめでとうございます、しかし、マグロはどうしたのですか? それにその小さい竜は?」


 空間把握で丸わかりなのだがスキルの事は内密にだからな、聞くに限る。


 そう、今はセレスに抱っこされれている、セレスは答えずジェスチャーで答えた、ちび龍を指さし話さない様にと自らの口の前で人差し指を立てる。


「ツガットだったわね、呪われた状態で戻って来たSランク十七名の安否確認で神殿に行ってます、朝向かったので帰ってきてもおかしくない頃ですが、少し遅いですね」


 と言っている時に戻って来た。


「ようやく帰ってきたようだな、昨日帰還予定だったからやきもきしながら待っていたぞ、それでマグロはどうしたんだ? 報告に来ないなんてマグロらしくないが」


 此方にも話すなと伝える。


「まぁなんだ、ギルドマスターも首を長くして待っていたからな。

 キャロル、大会議室にトロイア殿を連れて来てくれ、俺はこのまま彼らと向かう」


 会議室に向かう催中にアンナがツガットに声を掛ける。


「ツガットさん、朝露の結晶の面々ですが今はどうしてるのですか?」


「帰還した翌日は休息に当てた様だが、今はここで特訓の真っ最中だ、敵のランクを下げ数を倒すと言っていた、例の手法をしているんだろう、命知らずな事だ」


 と床を指さしていた、ダンジョンに籠っているのだろう。


「漆黒の剣とミストル殿のメンバーが呪いを受けたと聞きましたが、分れる直前にマグロさんから浄化されたはずです、なぜそんな事に?」


「不運とも言えるが、なって当然とも言えるかもしれないな、元々先行し疲弊していた事、あの時食事も取らずに出て行ってしまった為に体力が余計に低下、物資は食料も無く回復剤も無く聖水のみ。

 そして通過した直後だから魔物は少ないと高をくくったんだろう、実際はスタンピートの直前と言うほど密集していた為に空き空間に流れ込むのは当然の結果。

 浄化もされていない為に魔法を主体としてる者は役に立たず回復魔法も当然使えない、例え弱いと言えども数で押され余計に体力を削られれば当然隙が生じ傷を受ける。

 この様に不運が重なりダンジョンから出た直後ですでに虫の息だったらしい、監視員を先に向かわせていたのが功を奏し何とか一命は取り留めたが、傷がもとで体内にまで入り込んだんだろうな、傷は完治しているが今は司祭が浄化中って事だ」


 注釈

 呪いの症状:ステータス全般の低下、薬草、ポーション、回復魔法による回復率の低下、その他状態異常治療の確率低下、眩暈、吐き気など血圧低下による症状など、あまりに酷い場合は肉体そのものの腐敗化も起こり得る。


 とここまで話す間に俺達は会議室に入室し席に着席している。

 全力疾走でとことん体力を削ってるからな、それに、俺達が先行した場所は後ろの魔物をトレインしていたんだ、そりゃ魔物で道が塞がっているよな、それに歩みが遅ければ尚更バックアタックを受けやすいとくるから、余計に倒す事になったんだろう。


「回復の見込みは有るのですか?」


「あれは相当浸食しているからな、マグロが治療すれば一瞬で呪いも浄化しそうだが、それで、此処なら話せるか?」


「結論から申しますと、この龍がマグロ様です」


「おいおい、冗談はよしてくれ、確かに龍族だったが、そのサイズはありえんだろ」


 ツガットは龍化して乗せてるからな、そりゃサイズ的に納得しないかもな、めちゃちっこいし。


〈それが本当なんだよな、ツガット、3日ぶりって所か?〉


「ん? 会話じゃない? 何だこれは?」


〈念話ってスキルだよ、アレッサに抱き着いたまま吐いてましたって触れて回るぞ〉


「止めてくれ! ってそれを知ってるって事はやっぱりマグロなのか?」


〈そうだよ、この小さい体になった原因で迷惑を掛けるどころか、下手したら皆を殺す処だったがな、内容は聞かないでくれ、俺では対応できなかったと言っておく〉


 龍の姿に変化させられたのは素材にする為だろう、竜人族に翼のある姿じゃどう考えても素材としては不都合だったんだろうとは思うし、そんな理由を話せるわけないからなぁ。


「マグロの実力で対応できなかったとは相当だな、その結果が今の姿なのか」


〈そう言う事、ま、知られて攻められようと対応は出来るから知られても問題無いけどな、エントランスでの対応は一応だ。

 それは良いんだけど聞きたい事が有るんだよ〉


「何か困った事か?」


〈今回の件には全然関係が無いんだけどな、北のカラドラスは知ってるよな? かの王に意見をしてカルドラドに捕らえられた人物って誰だか知ってるか?〉


「また妙な事を聞くんだな、確か国王の血縁者だったはずだが名前までは聞いた覚えが無いな。

 首を突っ込むつもりなら先に警告しておくぞ、その事を調べていると知られれば即命を狙って来る。

 税金へ対しての批判もその対象、そして密告制度を執行している為に互いに監視しあっている状態だ」


「捕らえられている者の名はダイアン=ストレング=カラドラス、現国王の弟の娘、早い話ですが姪に当たる女性ですね、そしてマグロ殿が激怒された一次産業の者達への税率は以前の帝国より高く六十%です」


 だから平穏をか、太平をがしっくりくるんじゃないのかね。


「トロイア、来ておったのじゃな」


「ツガット殿が堪えておられる際に、と答えておきましょう、それでマグロ殿はどちらに?」


 指で刺してちっこい龍だと教える。


「なるほど、向かわれた地で何かトラブルに合われましたか、して、首尾はどうでしたかな?」


 そうそう、トラブルなのよ、勝手に自己完結してくれたみたいで良かったわ。


「そちらは完了したにゃ、これにゃ」


 と宝玉を取り出し台の上へ。


「私の知る限り真円のはずですが形も大きさも通常と違っておりますね、現に帝都のダンジョンのコアは真円で三十cmほどです」


「それだがにゃ、マグロの言葉ではボスの年齢は千歳を超えていたのにゃ、そのせいかもしれないにゃ」


「なるほど、かのダンジョンはその様な以前から存在してるのですね、かのダンジョンは魔力を無効化し吸収すると聞いています。

 もしかするとかの地の砂漠は魔力を吸われた結果かもしれませんね」


「その検証は無理にゃ、それでそのボスが装備していた品がこれにゃ」


 呪われた杖、呪われた服にズボン、呪われた靴にマント、呪われたネックレス1本、呪われた指輪2個を取り出して机の上に並べる、若干紫色のオーラらしきものを放ってるな。


「おいおいティア、それ全部呪われてるぞ、ここで出すのは不味い、収納しろ!」


「ちょっと実験したかったのにゃ【ホーリーライト】」


 問題無く俺が使ってた魔法を使ってるな、などのんきな事を考える。


「徐々にですが浄化されてはいますが、これは相当な期間が必要ですね」


「それじゃこれはどうかにゃ、MP消費一万/s」


 この魔力の込め方が多かったのだろう、部屋中煙に包まれるも二分ほどで煙は立ち消え浄化は完了、魔法の発動も止められた。


「やっぱりにゃ、死霊系への攻撃にも使えるけど呪い浄化にも使えるんだにゃ、それに対象でなければ無害だにゃ」


「・・・・・」


「これはティア達には不要だにゃ、マグロの言葉を使えばオーバーブーストにゃ」


 と収納する。


「それでこの宝玉はティア達の物だよにゃ?」


「取得した方に権利がありますのでそれで間違っておりません、しかし、今後の資料の為にぜひ売って頂きたい」


「それは無理にゃ、あれほど周囲に悪影響を与える宝玉は世に出しては駄目にゃ、永久にマグロの管理下に置くにゃ」


「それでは仕方ありませんね」


「ついでに聞きたいんだがにゃ、ここのダンジョンのコアは取っても良い物なのかにゃ?」


「正確には禁止されておりません、ですが帝国に居る冒険者達の収入源にも素材供給源のもなっています。

 全ての関わり合う者達から敵視される事でしょう。

 そういう訳ですのでお勧めは致しません」


「なるほどにゃ、それじゃもう1つにゃ、この宝玉と入れ替えたらどうなるのにゃ?」


「それは古い文献に記載されていたのを読んだ事が有ります。

 交換直後は魔物に変化はありませんでしたが、時間が経つにつれ湧き出す魔物が交換した宝玉に変化していったそうです。

 それは外して持ち込んだ以前のダンジョンに酷似していたそうです」


「これを使えばアンデッド化させる事も可能と言う事なのだにゃ、それは質が悪すぎるにゃ」


「ええ、相当な昔でこの事を発表された直後、自分達に有用な魔物の居るダンジョンからコアを抜き出し、自分の領地にあるダンジョンへと持ち帰ろうとした勢力がかなりの数に上ったそうです」


「それじゃこれが最後にゃ、魔力を与えたらどうなるにゃ?」


「試した者がいるとは聞いた事も、その手の文献を読んだ事もありません。

 ですが想像は出来ます、今回の大増殖ですが宝玉が魔力を蓄えて起こった事でしょう」


「そう言われれば納得にゃ、沸くのが早くなるか階層が増えるか、新たな力に目覚める可能性もあるんだにゃ」


〈ちょっと懸念があるんだけど、あのダンジョン。

 三十から三十二階層までの魔物は全滅させたんだけど、その上の階層は今も大量に居るんだよ。

 消滅時には出て来ないとは聞いたけど、それって通常時の状態だよな、一階層に万の単位でいるような連中だからさ、警戒しとく方が良くないか?〉


「・・・そうですね、いざスタンピートが起これば我々は後手に回ります。

 それに帝国へ向かうとも限りません、エリュードの冒険者ギルドにも情報を流し、消滅まで共同で監視する体制を整えましょう。

 それでマグロ殿達は今後どの様な行動を? いざとなった場合お助けして頂きたいのですが」


〈話しても大丈夫と思うか?〉


「聞いた内容から予想されると思うがの、それならば話そうと話すまいと変わらぬであろうな。

 バルカント諸島に関しては話しても全く問題は無いじゃろ」


〈カラドラスで活動する事は決まってるが内容は伏せよう、いずれ分かる事だが漏洩したら活動に支障を来たすからな。

 今アレッサが話したバルカント諸島だがな、ストレイルの学者かな? 招き入れて現地調査をさせる、それに合わせて開発だな。

 法律整備も俺達が行い完全に支配下に置く、物資の補給はストレイルと、南方大陸のマンテドールだったか? そっちから船をチャーターして定期的に運び込むつもりだ、これは最終的にはだけどな。

 と言う事でだ、帝国に居ない可能性が高い、俺が常時居ると思うなよ、スタンピートが発生しても自力で解決しろ」


「今後マグロは全く手を貸さないと言う事か?」


〈正確には違うな、俺の元にクララが居るだろ、家族が帝都にいるって訳だ、ここまで攻め込まれるようならば手を貸す。

 と言うより手は必要無いだろ、あの二十七人が魔法を覚えたら確実に無双するぞ。

 それと当たり前がだその発生した時期に俺が帝国内に居た場合は義務として殲滅に参加する。

 それにだ、帝国は恐ろしく戦力に関しては恵まれているんだぞ、レベル千二百越えたお嬢さんが二十七人も居るんだからな〉


「確かに彼女たちは強かったが本当にレベルが千二百を超えているのか?」


〈どんなに低く見積もっても千二百から下って事はありえない、なんせレベルを上げたのは俺達だからな〉


「ちょっと待て、マグロの冒険者登録時点では一桁だったよな」


「私が登録しているから覚えてます、レベル二でしたね」


「それから短期間で・・・彼女達と分れたのは皇帝の地位を投げた時点だよな、それ以降戦闘を繰り返してるマグロ達のレベルはいったいいくつなんだ?」


〈言って良い物なのかね?〉


「抑止力を上げたいのならば伝えた方が良いかの、あまり拡散させるのは良くは無いがの」


〈そうか、ならザックリ教えるか、俺、セレス、シェル、ティア、シャロンはレベル五千五百から上。

 次点でカエラとその護衛の五人、次がアルヴァール、ファサラ、アレッサ、クリニス辺りか、次が誰だ?〉


「ジュリアーノさん、アンジェさんにアンナさんですね」


〈そうだったな、ちなみにアンジェは今レベル千七百台だな〉


「は?? 確か数日前まで百にも満たなかった者が、今回のクエストの最中に此処まで上がるものなのか?」


〈実際上がってるから嘘のつきようが無いだろ、ま、スタンピートの規模だと面白い上がり方するよな〉


「はははっ、下手に倒してもらうとその分強化されるのか・・・・」


「だからと言って勝手にクランに入れたりしたら敵対と見なすのにゃ」


「あまり個人情報を根掘り葉掘り聞くものではありませんよ、それに、此処で見聞きした事は他言無用です。

 では報酬の話と移りましょう、地上の殲滅と呪われた地の浄化に御尽力下さったマグロ殿に白金貨百枚を。

 そしてダンジョンを攻略しスタンピートを未然に防いで頂いた十三名の方々には白金貨十枚を、途中帰還されたアンナ殿には半額の白金貨五枚を、そして現在のランクに関わらずSランクへとなって頂きます。

 これで如何でしょう?」


 結構な情報を暴露したけど落ち着いてるのなこいつ、心臓に毛が生えてるんじゃねえの。


「金額はそれでいいにゃ、ランクの事だがにゃ、今回の参加者の中に一般の者が入っているにゃ、望めばSランクに上げて頂けるかにゃ?」


「勿論です、どなたでしょう?」


「アレッサ、クリニス、どうするにゃ?」


「入るつもりは無いのじゃ」「俺は入りませんよ」


「と言う事らしいにゃ」


「それではキャロル、彼らのカードをお預かりして手続きを、報酬の準備もお願いしますね」


「はい、では皆さま、一時ギルドカードをお預かりします」


 俺のカードはアンナが渡し、皆それぞれ渡してキャロルは部屋を後にした。


〈マグロ様、例の宝箱はどうするのですか?〉

 

 嫁だけに絞ってと。


_________________________________

〈ツガットは俺が無理に帰らせたからな、一部やるなら連れ出すしかない、この場で教えるつもりも開けるつもりも無いよ〉


〈それがよろしいでしょう、見せびらかす必要はありません、嫉妬を買うだけです〉


〈この会談が終わり次第開けに行こうか、場所はライネルへ行く際に一度野営した地点でいいだろ、あまり交易が盛んじゃないからな、きっと無人だろ〉


〈あの場所でしたら開錠に失敗し爆発したとしても周りに被害が及びません、それがよろしいでしょう〉

__________________________________


「お話を変えさせて頂きますが、先ほどティア殿の実力を見込んでお願いがあります」


「何なのにゃ?」


「現在呪いの治療を受けているSランク十七名を治療して頂けませんか?」


「彼方は望まないのじゃないかにゃ、漆黒の方だけどにゃ、【真摯の断罪者】を敵対視してるにゃ」


「出発前とダンジョンに入ってからの態度を見ると治療費を請求しようと突っぱねかねんな」


 だよな、意思確認をしてから治療しないと、勝手に治療したお前らに治療費を払う気なんてこれっぽっちも無いと言いかねない。

 そこまで行ったら料金踏み倒しのレッテルがついて下手すりゃギルドから追放だろう。


「そうなるよにゃ。

 今のまま浄化を受けて復帰可能な期間は割り出してるのかにゃ?」


「軽く一ヶ月は神殿から出られんだろうな、それでも早い方だが」


「それでそちらの浄化費用は幾らにゃ?」


「一日金貨五枚だな、それが人数分だ、これでも安い方だな、看病でつきっきりに治療を施す訳だからな」


「安く見積もっても金貨百四十枚必要なんだにゃ、それなら一人当たり白金貨二枚を請求するにゃ、彼らも白金貨五枚受け取ってるんだよにゃ?」


「受け取れる状態ではありませんので治療の完了に合わせて支払われる事になっています」


「これが最後の質問にゃ、彼らは話せるのかにゃ?」


「身動きは取れんが何とか会話なら可能だぞ、支払う意思のある者だけでも頼めるか?」


「それが良いにゃ、支払う者だけベッドを連結した上に一列に並べるにゃ、その方が対処しやすいにゃ」


「さっきの魔法を使わないのか?」


「あれを使うと支払わない者まで浄化してしまうから使わないにゃ、だけどにゃ、同じ部屋で目の前で浄化する方が良いと思わないかにゃ?」


 なるほど、完治する様をまざまざと見せつける訳ね、余計に恨まれる気もするが、まあ良いだろ。


「それで良いならそうする、その方が移動させずに済むから此方も楽だしな、治療を済ませたらその足で戻り五枚の内から受け取れば良い」


「この件は更新が済み次第行くとしてだにゃ、ギルドに奉納する祭壇はあるかにゃ?」


「神へ犯罪の対価を奉納する祭壇で合ってるのなら三階にあるぞ」


「たぶんそれにゃ、これを奉納してほしいのにゃ」


 とマジックバッグを渡している為例の果物を確認してみると千個減っている、一日三個食べても一年持つどころか飽きるんじゃねえのその数。


「この後私が戻りますから其方は引き受けましょう」


「お願いするにゃ、キャロルも戻って来てるようだし、このまま神殿に案内するのにゃ」


 各自カードと報酬を受け取りツガット先導の元神殿へ、中央大通りから一本道を外れて入って行く。

 脇道なんて戦争する際にちょこっと利用しただけで全然来ないからさっぱりだ。

 石作りで入り口だけでも横幅5mほどありそうだ、巨大な入り口を通り正面の祭壇前へ。

 ぞろぞろ行くと迷惑との事なので俺、セレス、ティアの三名で浄化を施してる直ぐ脇の部屋へ移動する。

 話しかけるのはツガットに任せ、治療費に納得した者だけを一列に並べ寝かせていく、結構な値段の為ミストル率いる五名と漆黒の二名がお願いしたので計七名が対象。


「浄化を開始するにゃ、と言ってもあそこの魔物からすれば攻撃魔法だけどにゃ【ホーリーブラスト】【ホーリーブラスト】【ホーリーブラスト】【ホーリーブラスト】【ホーリーブラスト】」


 と五連発、これですっきり呪いが消えた、千年以上呪いを吸収し続けた装備品と比べるまでも無く簡単に浄化が完了した。


「彼らも準備が必要なはずにゃ、ひとまず祭壇前で待つにゃ」


 浄化が完了した事を告げて待つ事十五分程度、七名揃って祭壇前へとやって来た。

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