43:武器の受け取りと発注
まだ怠いが、昼前に起きて現在は昼食後、セルより説明を受ける。
「マグロ様、陛下より謁見は明後日昼食後にとの事。
シャル様の方ですが、地下に隠し部屋を発見、扉には見えず開け方が不明だったため粉砕して入ったとの事、現在はその品の精査中。
クラトル所有の品の精査に文官と騎士を10名ずつ、明後日の朝に派遣するのでその間は宜しく頼む、との事でした。
五日後、予定は大丈夫との事でしたので、サパンのツガット様宛に向かう事が可能と、返事をしておきました。
カエラ様ですが、マグロ様の就寝中にお戻りになられましたので、ウロボロスロッドをお渡しし、現在はライネルの店舗にいらっしゃいます。
その際にアルヴァールと名乗られる方もご同道されておりました、有用な人材を紹介して頂いたと喜んでおられました」
「セル、ありがとう、それなら冒険者ギルドは行く必要が無いな、受付嬢の案内も順調か、予定が出そろった事だし、明日ぐらいはのんびりするか」
「マグロとオークションで出会ってからものすごく濃い時間だと実感してるのにゃ、たまにはゆっくりしないとにゃ、今日の予定にゃんだが。
カサンドラさんへの伝言と、武器屋だにゃ。
それと、一つ忘れてるにゃ、カエラさんにサパンとテレポーターで連結するの、伝え忘れてにゃいかにゃ?」
「おおお、そうだよ、それも忘れてたな、セル、カエラさんが戻ったら、5日後にサパンに行く用事が出来たから一緒にどうかな? と伝えてくれないか」
「了解致しました、マグロ様」
「まだ他に忘れてる事ってないかな? 無ければ、カサンドラさんへ伝えるのを先に行くか、予定を早めに決めた方が彼女も動きやすいだろうしな。
ティアは来るか? 来なくても武器屋に行く前には声をかけるからさ」
「ティアも行くにゃ、マグロは時に抜けてるからにゃ」
失敗したな、これなら前回、カサンドラさんの所に移動型テレポーターを置いておくべきだったか。
今日は置いて帰るか、明後日迎えに行く際の手間が省けるからな。
所変わってセクタルでカサンドラさんに直接会い、明後日朝から精査の開始、昼食後に陛下と謁見。
5日後から数日間だとは思うが、俺のクラン、元PTメンバーで帝国へと向かう事を伝え、移動型テレポーターを設置して帰った。
そしてヨハンナが御者となり鍛冶屋へ。
「こんにちわ~、ロンバルトさんいらっしゃいますかあ~~」
「いらっしゃいますよ、うるさくないのは兎も角として、今回はなんとなくキモイ挨拶だなマグロ」
「例の品は出来上がってるかな?」
「おう、出来上がってるぞ、竜の骨を素材に混ぜてるからな、全部が風の属性付きだ、魔槍やら魔弓やらになってるな、シャロだったか? あの嬢ちゃん以外の品なら魔力も遠しやすいからな、即席の杖代わりにもなるぞ」
「そりゃ良いな、早速全部見せて貰えるか?」
「少し待っててくれ、鍵付きの倉庫に入れてあるんでな」
5分ほど待つとロンバルトが戻り、台の上にマジックバックから取り出して置いた。
「まず、名前だが、俺が適当に付けておいた。
槍二本は同じだな、風属性の魔槍でストームランス、長さ2m50cm、刃を特注にしておいた、返し付きで引き抜いた際に傷口がかなり広がるだろう。
通常でも風を纏ってるが、魔力を流せば更に効果があがり、貫通力が増す、火の魔力を込めれば焼きながら突く事も可能だな、使い方次第だ。
次に弓で、ストームコンポジットロングボウ、暴風合成魔弓、まぁどっちでもいいな、適当によんでくれ。
矢が金属なら自動で風属性が乗る優れものだ、槍と同じく魔力を乗せれば貫通力アップは同じだな。
次がソードブレイカーのストームブレイクダガー、刃渡り30cm、刃の逆側に深い溝を2つ掘ってある、この部分で受けて捻れば相手の武器がポッキリって寸法だ。
鍔競り合い、もしくは蹴り飛ばすなどして、相手の力も利用すれば覿面だろ。
素材がオリハルコンだからな、相手の強度に負けて折れる何てことは無いだろ、後は腕だな。
次がショートソードだ、刃渡り60cm、風属性の両刃だな。
ショートボウはまだだな、製作に付きっ切りだったから現在休憩中だ、だからまだ製作にはいたってない」
「ショートボウの件は了解した、しかし、ショードソードだけやけに説明がザルだな」
「今回の品の中では一番特徴が無いからな、特段、説明なんて不要だろ?」
「まあ良いか、とりあえず、これを見てくれないか」
ブレイズドラゴンの骨1kg取り出して渡した。
「ほう、陛下から頂いて来たか? 対価が高そうだな」
「いや、ストレイルに行った際にブレイズドラゴンを倒したんだよ、行った直後にスタンピートに行き当ってな、そのボスだったって訳だ。
陛下に少々お裾分けしたけど、丸ごと1匹分あるから大量にあるよ」
「そりゃいいな、例の素材で作るんだろ? 手数料として両方をわけてくれないか?」
「今度は大変な作業になるんじゃないか? 炉の温度が急激に上がるんだ、炉の耐久度もだが、叩くのも大変そうだな」
「素材が変わろうと大変な作業には変わりないな、炉は特注品で現状保持の魔法が込められている、叩く作業は単調だがこの力加減とタイミングが命だからな、他の者にはさせられんよ」
「ド素人に叩く作業は無理か、火の抵抗がカンストしたから苦にならないと思うけど試せないか?」
「マグロが俺の相方ねぇ、それも面白そうだな、今から火を入れて体験してもらうか、混ぜ物無しの単素材なら手間が省けるからな」
鍛冶場に案内され今から火入れだ、中央の奥に炉があり金床や鎚に冷却用油の入った金属製で口のデカイ壺など。
壁沿いには金属のインゴットが種類別に並べられ、反対の壁沿いのは燃料が山と置かれている。
「ロンバルト、火入れも燃料も不要だ、俺が火の魔法で炉の中の温度を上げるよ、ただ今の俺だと調整が利かないから温度は不明だけどな、素材の色で温度は判断してるんだろ?」
「そうか、なら任せる、素材は何にするかな、物はダガーで良いだろ、大物だと短時間で作成なんて無理だからな。
温度は実際に発動してもらわんと判断が出来ない、早速発動してくれ」
「では火を入れるぞ、その温度を見て素材は決めればいいだろ、少し離れててくれ、レベルが上がってから、この手の基礎の魔法を使うのは初めてだからな」
離れたのを確認して、範囲は炉の中のみ、常時魔力供給、火力はINTとLUK依存【ファイアー】
ファイアアローの時と同じくかなり薄い青だな、奥が見えそうなぐらいだ。
「こんなもんか、通常でこれで、ほしければもっと温度は上げられるがどうかな?」
「おいおい、マグロ温度上げすぎだぞ、これならアダマンタイトが容易く打てるな。
骨なんか必要ないって驚愕だな、俺でも熱いってどれだけ温度が高いのか」
「ふむ、少し熱が来ない様に調整してみるか」
えーと、炉の入り口前面に10cmの真空の層を、他から空気は一切取り込まない、維持に常時魔力供給【エアロウォール】
「ん? 感じる温度が急激に下がったな、何をしたんだ?」
「炉の前面に10cmの真空の層を作ったんだよ、顔を突っ込むと死ぬから気をつけろよ、とりあえずアダマンタイト1kg程度で足りるかな」
取り出して渡した。
「多い気もするがまあいいだろ、まず6kgの鎚を良いと言うまで金床の同じ場所を叩いてもらう、叩く品を追いかけるなよ、叩く必要な場所の選定は俺が行い、品の位置を微調整するからな」
「了解した、角度を教えてくれ、叩く速度は徐々に早くしよう、ティア並にいけるからな、力入れ過ぎて曲らないだろうな?」
「あの嬢ちゃん並か、その鎚も状態保持されてるから大丈夫だが、魔力は通すなよ」
桁外れな火力だ、火力アップの為に使う骨を使っても長時間の焼きが必要なアダマンタイトですら10分程度で既定の温度となり金床に据えて叩き始める。
最初はデモンストレーションの為に振ってくれたロンバルトの速度を参考にしたが現在は見えない程の高速だ。
焼いては叩き、焼いては叩きの連続だが出だしは最速じゃないけどな、もちろん力は手加減してる、鎚も心配だが、一気に整形は無謀だからな。
焼きから2時間程度で完成した。
「マグロ、火を止めて良いぞ、完成した、明日の朝まで叩いてもらうつもりだったが、2時間程度で完成した、それも、素材の単品とは言え最高品質だろう」
「おー、12時間以上短縮できたのか、叩く速度だけは手加減しなかったからな、力は抜いたけど。
ちなみに、売るとしたらおいくら?」
「値段なんて付けられる訳がないだろ、非売品だな、売るなら確実にオークション行きだ」
「やっぱり見た目に反して重いな、槍にするのは不向きかもしれないな、突きだと重さの恩恵が少ないだろ」
「突きでも相手の重さがある、効果はあるが刃物並みにとはいかんだろうな」
「ならハルバードが良いかもしれないな、扱いが難しそうだけど、ティアに例の武器を作ってやると、正に鬼に金棒だな、ティアどうだ?」
「メテオブレイカーと同じサイズに作ったらどの位の重さなのかにゃ?」
「2倍から2,5倍ほどだと思うがな」
100kgを握りやすい形状で出してやる、ダンベルの形だな。
「ティア、ちょっと持ってみ、ちなみに2,5倍な」
重さが本人より重いからな、若干後ろに反りながらも軽々と持ち上げた。
「そんな細腕で持ち上げるのか・・・・」
「流石にバランスが悪いにゃぁ」
「細目にして重量を同じ程度に調整するか、振り回しての打撃武器ならフレイルにするか、長さ的に似た様なハルバードにするかって選択肢もあるな」
「良い事思いついたにゃ、マグロもう1個同じの出してにゃ」
そう言われ出してあげた。
両手に1個ずつ持ち、自身も回転して振り回す、文字道理ティア台風だ。
恐ろしいこと考えるな、バランス崩したら廃墟確定だな、この鍛冶屋。
そんなことも無く止まる。
「うーん、やっぱり駄目にゃ、メテオブレイカーを2個付けて5mにしてもらおうと考えたのにゃ」
「その前にティア、鍛冶場で振り回すのは感心しないな、バランス崩してたら大惨事だぞ」
「ごめんなさいにゃ」
「結局ティアの武器はどうするか?」
「握りの大きさはそのままが良いのにゃ、長さ全体を2,5mに、全体の重さを50kgにして先端部分を調整してほしいにゃ」
「そうなると、持ち手部分が27kg程度で先端が23kg程度か、嬢ちゃんの武器は決定だな。
それでマグロ達のはどうする?」
「そうだな、やっぱり切り込めた方が特性を活かしやすいからハルバードにする。
刃の部分の形状だが、先端を槍状にして刃の長さを10cm、その下に円盤状にした直径40cmの両刃って可能かな? 一番分厚い所を厚さ10cmにして、横殴りで使ったら鈍器の様に使える形にしてほしい、全体の長さは2,5mな。
他のメンバーのは自身で頼むように言っておくよ」
「了解した、ではアダマンタイト100kgと骨を50kg頼む、他には要望は無いか?」
「なあ、魔石を砕いて混ぜて、後から魔力を込めて属性付与、なんて事は出来ないのか? 竜の骨だとそれの属性になるだろ、全属性に対応何て事が出来たら最高なんだが」
「魔石を混ぜた事は無いな、本来なら試行錯誤が必要なんだが、試しに骨の混入量で試すか?」
「そうだな、では魔石も置いて行くとして、何が適当かな。
ウロボロス、サイクロプス、ドラゴン、ギガンテス、ケルベロス、キメラ、ヒドラ、この中のどれが適当だ?」
「そうだな、火を吐く魔物は外した方が良いだろ、炎属性を宿してる恐れがあるからな、そうなるとギガンテス辺りか、ティアとマグロの分なら10個もあれば足りるだろ」
「ギガンテス丸ごと要るか? 3万体以上あるから、体ごとやるぞ」
「有用な部分が多いから欲しいなって事よりだ、3万体って何事だ、よくもまぁそれだけの数が入るもんだな」
「無制限に入るから気にしないでくれ、それじゃ出すから倉庫があるなら案内してくれ、さっきのナイフじゃない、ダガーがあれば解体も簡単だろ」
「そうだった、ダガーは持って行け、マグロの打った最初の一振りだからな」
「俺が打った記念品だと言うなら、ロンバルトにやるよ、切り分けには重宝するだろ、そもそも、ロンバルトが居なかったら打てなかったんだからな。
今回の料金はいかほど?」
「確かに、ダマスカスだろうと簡単に切れそうだな、言葉に甘えて頂いとくよ。
そもそも全員分を受けきって無いからな、後払いにしとくか、ギガンテスの肉も楽しみだしな」
「え、もしかして食えるのか?」
「さっき言った魔物全部食えるぞ、狩れる者が少ないから高級品だな」
「ほう、それは良い事聞いたな、他のも一揃えやるよ、あれとは別に頭が2個の犬も置いてくよ」
案内された場所はインゴットや燃料の備蓄倉庫だが結構な大きさだ。
解体は任せよう、休日と言ってたが肉の為に解体処理するだろ、アダマンタイトと骨は1kgずつ小分けにして置いた。
1個の塊だと炉に入らず溶かす事もできず分ける事すら不可能だからな。
夕刻我が家へ帰ると、皆帰っていた、夕食後打ち合わせといこう、決めなければならない事が増えたからな。
場所は変わり1F応接室、客は一応いるぞ、受付嬢のアルヴァールだ。
「俺が誘ったのに案内できずにすまなかったな、アルヴァールさん」
「例の件で忙しかったのでしょう、そう言う事は事前に知ってましたから謝罪は不要です」
「そう言ってもらえると気が楽になるよ、それでカエラさんにアルヴァールさん、感触はどうだった?」
「彼女は有能ですね、倉庫の規模から搬入可能な量を言い当て、ストレイルでの買い付けのアドバイスを頂いたり、鍛冶屋さんの情報も頂いたり、交易品の選定がかなり進みました」
「規模も把握できましたし、受付嬢とは違ったやりがいのある仕事ですね、盗賊騒ぎで食料品の輸入量が低下してる今に割って入るおつもりなのでしょう?」
「平たく言えばそうだな、食料輸入の低迷はライネルの低迷に繋がる、安定させる意味合いもあるさ。
それに、新鮮な肉や魚なんて、この地では割高感が半端じゃないだろ、交易路で時間を費やし、その間は氷魔法でずっと覆い続ける必要があるから手間賃が物凄い事になる。
その部分だけでも改善されればもっと生活が潤うはずさ。
カエラさんには穀物類や野菜の値段は落とさずに販売してもらって、肉や魚類を若干安めに販売してもらいたいと思ってる、極端に落としては他の商人が廃業に追い込まれるからな。
穀物や野菜にまで切り込んで安くしては、他の商人の交易路を潰しかねないからな、その辺は腕の見せ所だな」
「その言葉で安心しました、他の商人を排除して独占するのかと思ってましたので、その交易路も整いつつある、その返答次第でお断りするつもりでしたが、ぜひ、こちらで雇って頂けませんか」
「俺はお願いした身だから、此方こそよろしくお願いします、との返事しか持ち合わせてないよ、カエラさんはどうかな?」
「是非いらしてほしいですね、彼女でしたらストレイル方面の支配人も問題なくこなせるでしょう」
「ほう、えらく高く評価してるな、なら、彼女には俺のクランに入ってもらうべきか? 皆はどう思う?」
「それが良いにゃ、アルヴァールも強くなれば安全になるのにゃ」
誰も反対せず加入は決定。
改めて自己紹介をした、この屋敷に居る女性がすべて俺の嫁とか言ったときはふらついてたがな。
彼女はまだレベルが低い、若い頃には冒険者だったとの事だがLvは38、100を超えるまでスラちゃんにボディーガードに着いててもらう。
マジックバッグにミスリル50kgの塊を大量に入れて渡しておいた。
それと我が家の2Fに部屋を割り当ててやった、カスタルの店舗に部屋をもつだろうけど、ライネルにもある方が好ましいからな。
ついでだ、鍛冶屋に行き武器が完成してたので各自に配布。
俺とティアはアダマンタイトの武器を発注した事を伝え、必要だと思う者は、明日、時間がある様なら発注するか聞いたが、シャルは作るとの事。
セレスは属性が乗る方が良いらしく、矢がアダマンタイトの方がより貫通力が上がるだろうと言ったので無限の矢筒はアダマンタイトに変更しておいた。
シャロは遠慮してたが、肝心な時にオリハルコン製では役に立たなかった場合はどうするんだ? と言ってやったら作る事になった。
アダマンタイト1kgのインゴット200個と骨100kg、白金貨1袋をシャロに渡しておいた。
「面倒だから敬称は略するぞ、俺にも敬称なんて不要だ、それでだが、じゃない、別件だが時系列準で説明するぞと言いたいが、こっちは時間が掛かる、シャル、カスタルの店舗調査はどうなったか説明お願いできるか?」
「お願いされましたわ、マグロの情報を貰うまでもなく発見しましたわ、ですが、見た目は壁で開ける手段が分かりませんでしたの、ですから、破壊して入りましたわ」
「えーと誰だったっけ、4人で署名してある聖王国の枢機卿の署名付きの書類って無かったか?」
「アレハンドロ=トランストでしたか? クラトル達3名と共に署名された羊皮紙がありましたわ、それはもう頑丈な金庫に仕舞ってありましたわ」
「それだよ、そいつだよ! 決定的な証拠でサイラスがそこにあるだろうと口を割ったんだ、これで聖王国に切りこめるな」
「いよいよ本丸潰しですわね」
「マグロの本領発揮なのにゃ、国ごと潰すに一票なのにゃ」
「だけどさ、国を潰すって言われても、帝国の場合は国のトップが犯人だったんだから仕方ないだろ」
「マグロさんを狙ったんです、クラン名と一致した対策ですね」
「そっちは証拠があるから少しの間放置する事になる。
予定が詰まってるからなんだが、明日はシャルとシャロは鍛冶屋で武器の発注だがその他は好きな事してて大丈夫だな。
次に明後日だが、少々立て込んでな、セクタルのカサンドラさんが連れて来る者達と共同でクラトルの金融業してた建物から押収して来た品の精査。
この人員は陛下に頼んである、1Fの大広間で入るかねぇ、二部に分けてするか、全部一気に出す必要もないしな。
それと、昼からはカサンドラさんを交えて陛下との謁見、それと注文してた馬車が出来上がってる頃だろ。
カエラとアルヴァールとメイドさんから転職した5人も馬車の発注が必要だから木材加工場に一緒に行くとして、俺は行けないんだよな。
精査の進行次第で明々後日まで食い込むことも考えたら、確実なのは4日後か。
それで5日後だが、帝都の件で和解の会談が行われる、これに会わせてサパン入りする日となる、これに合わせてカエラの所有してる家にテレポーターと結界魔法陣の構築だな。
俺はツガットさんと話をつめるから時間が取れるか判らない、シェルには構築をお願いするよ、以上かな」
「了解しましたわ、やっと帝国との和解の会談が開かれるのですわね」
「マグロだからにゃ、かなりの大金を吹っかけて搾り取るだろうにゃ」
「戦勝者としては当然の権利ですね、マグロさんが代表して私たちの分も取って下さるわ」
「マグロは土地ごと奪ってもよかった気がするんですよね、しかし、そうなると世界を見て回るという目的が・・・」
「役職に就くのは趣味じゃないからな、俺は単なる一般人で良いんだよ」
「マグロ様は一般人の枠では収まらない存在かと」
「予定はそんな感じだ、これを念頭に動いてくれ」
こうして穴はあるが大体の方策が決まった。




