39:大暴走後のステータス
「一度ライネルの屋敷に戻ってから、明日中に情報の整理をしよう、それと可能なら陛下との謁見だな、例の盗賊達からの情報と解放した彼からの情報のすり合わせと。
内容次第だが今後の調査方針を決めないとな」
「それなら早速戻りましょう、謁見の都合でしたら私がお伺いして来ますわ」
「シャル、すまないがもう一つ頼まれてくれ、大暴走後のカサンドラさん達の交易状況を確認するように伝えてくれないか」
「わかりましたわ」
テレポーターを使い屋敷に帰り、シャルは陛下の元へ、俺はセルの元へ、セレスとシェルとティアとシャロには執務室で襲撃の件と領主の書類を見て貰う事にした。
「お帰りなさいませ、マグロ様」
「ん? 誰だあんた、俺はお前から様を付けて呼ばれる覚えは無いぞ、それにだ、誰に断って入った? 無断侵入か?」
「お待ちくださいマグロ様、私です、セルラルファです、9日ほど前、突然この様な姿に」
「ん~、言われてみれば面影があるが、名前を騙った子供とか孫じゃないよな?」
「本当です、マグロ様、私も驚愕してるのですが、セルラルファ本人です、鑑定スキルをお持ちでしたら調べて頂いても構いません、如何か信用してくださいませ」
「確かにそうだな、本人の了承も受けた事だし、違っていれば、騎士団に突き出すぞ」
鑑定
セルラルファ
年齢:61
Lv:1227
種族:竜人族
職業:滅砕士
状態:良好
「驚愕だが、本当だな・・・職業も物騒だが、それ以前にレベルがえらい事になってるな」
「確認頂き有難うございます、しかも、私だけではありません、カロライナも同様です、メイド達からも不審がられ、我らのみしか知りえない情報を洗いざらい話して、やっと信用して頂きました」
「俺みたいに鑑定が使えないなら、それしか手が無いだろうな、苦労した様だな、セル」
「はい、ですが、済んだ事です」
「では改めてただいま、留守の間何か大事は無かったか?」
「お帰りなさいませ、マグロ様、サパンのギルドマスター様より伝言が届いております、帝都近郊にて戦闘が勃発、それぞれ前皇帝の血縁者を旗頭にしている模様、此方への進行は無し、との事でございました」
どの位の期間で収束するか判らないが、ストレイル方面のかたがつくまで長引けばいいな、などと不吉な事を考えていた。
「時間が掛かるのは良いな、その間にストレイルの件が解決すればいいが。
夕食を6人分追加を頼めるか、明日はこちらに居る予定で、明後日早朝にストレイルに向かう予定だ、カエラさん達だが、鍛冶屋を周り、需要のある鉱物を確認するそうだ、だからいつ帰るとは言えない」
「左様でしたか、了解しました、マグロ様」
「執務室に居るので食事の準備が整ったら呼んでくれ」
執務室に向かうと。
「マグロさん、ラインハルトの不正らしき書類があったのは分かったけど、名前を見てもわからないの、名前のみで役職らしき名が書いてないのよ」
「それで内容は?」
「アレハンドロって人物から金銭を受け取って少し抜いた金額をサルラスって人に渡してるね、書類と言うより覚え書きに近いですね」
「これだけだとさっぱりだが、間に入って橋渡ししてたとしか思えないな、一応別にして確保しておこうか、サイラスに見せれば分かるかもしれないからな。
いっそ丸投げするのも手だな、領地内部のトラブルならそこに住む者達の方が事情に明るいだろう」
「似た様なのが結構ありますね、背後関係が気になりますが、仲介役として活動してたのは間違いなさそうです」
「この名前に心当たりがある人物にしか解決は無理だな、丸投げしよう、一応陛下にも最初のを見て頂こう。
それで判別無理そうならサイラスに丸投げな、それとかなりの戦闘をしたからシャルが帰ったらステータスの確認しようか」
執務室にシャルも帰還し全員集合した。
「シャル、ステータスを確認しようと話してたところだ、陛下の御予定はどうだった?」
「明日の朝、お会いになるそうです、全員で向かいましょう」
「了解した、では、確認しよう」
怪盗=マグロ=ヴァンティユ
年齢:16歳
Lv:1258
種族:竜人族(特殊)
職業:ウィザード
状態:良好
HP:494626
MP:312639
STR:94335
VIT:79231
DEX:68263
INT:83362
LUK:56590
EXP:715000/1259000
フリーポイント:69800
ユニークスキル:限界突破、種族制限突破、超越者、語源自動通訳、竜の目、上位鑑定、上位偽装、無限収納袋、自動解体、売却
パッシブスキル:全属性無効、全異常無効、最大MP上昇4、MP回復速度上昇4、消費MP減少4、防御力強化3、無詠唱、多重起動、同時並列思考
アクティブスキル:火魔法7、水魔法5、風魔法6、土魔法5、氷魔法5、雷魔法6、回復魔法6、毒魔法3、光魔法4、闇魔法3、召喚魔法5、時空間魔法8、龍語魔法3、生活魔法、製作魔法
加護:地球神の加護、アルタール神の加護
称号:神に送り込まれし者
使用魔法:ストファボール、ファイアアロー、ストーンアロー、エアアロー、ウォーターアロー、クリーン、ストーンウォール、アイアンウォール、ゴールドウォール、ダマスカスウォール、ミスリルウォール、オリハルコンウォール、アダマンタイトウォール、エアブラスト、ナパームフレイム、ファイアエクスプロージョン、アイスブラスト、ライトニングブラスト、爆圧水蒸気砲、ストーンホール、フレアバースト、フレアスライサー、フレアストーム、アイスアロー、アイスランス、ライトニングアロー、ライトニングランス、アシッドブラスト、アシッドストーム、ライトボール
カイトウ=セレスティーナ
年齢:86
Lv:1258
種族:ハイエルフ
職業:魔弓士
状態:良好
HP:367923
MP:403746
STR:67967
VIT:49287
DEX:84128
INT:94935
LUK:79294
EXP:984150/1259000
フリーポイント:61100
ユニークスキル:限界突破、種族制限突破、超越者、暗視、鷹の目
パッシブスキル:全属性無効、全異常無効、最大MP上昇5、MP回復速度上昇5、消費MP減少4、無詠唱
アクティブスキル:弓術7、水魔法6、風魔法8、生活魔法、製作魔法
称号:マグロの嫁
ミスリルスライム×6
年齢:1歳
Lv1258
種族:特殊変異体スライム
職業:スライム
状態:良好
HP:640591
MP:192569
STR:1261
VIT:207655
DEX:15104
INT:94395
LUK:3779
EXP:1350/1259000
ユニークスキル:限界突破、種族制限突破、超越者、大陸共通語
パッシブスキル:全属性無効、全異常無効
アクティブスキル:溶解8
称号:マグロの召喚獣
カイトウ=ティルア
年齢:22
レベル:1258
種族:猫族
職業:ハイプリースト
状態:良好
HP:407518
MP:258819
STR:83012
VIT:49053
DEX:94335
INT:79231
LUK:26409
EXP:23250/1259000
フリーポイント:62800P
ユニークスキル:限界突破、種族制限突破、超越者、暗視
パッシブスキル:全属性無効、全異常無効、最大MP上昇4、MP回復速度上昇4、消費MP減少5
アクティブスキル:鈍器術2、気配遮断、回復魔法8、製作魔法
称号:マグロの嫁
カイトウ=シェルアス
年齢:128
レベル:1258
種族:ハイエルフ
職業:アークメイジ
状態:良好
HP:366348
MP:455793
STR:67967
VIT:49112
DEX:83078
INT:94410
LUK:79294
EXP:752150/1259000
フリーポイント:62750p
ユニークスキル:限界突破、種族制限突破、超越者、暗視
パッシブスキル:全属性抵抗6、全異常耐性6、最大MP上昇7、MP回復速度上昇7、消費MP減少6、無詠唱
アクティブスキル:水魔法8、風魔法6、土魔法3、氷魔法5、雷魔法8、光魔法4、製作魔法
称号:マグロの嫁
シャル=ヴァンティユ
年齢:71
レベル:1258
種族:竜人族(特殊)
職業:龍の巫女
状態:良好
HP:494276
MP:333921
STR:94335
VIT:79231
DEX:67913
INT:83012
LUK:56590
EXP:742150/1258000
フリーポイント:62800
ユニークスキル:限界突破、種族制限突破、超越者、竜の目
パッシブスキル:全属性無効、全異常無効、最大MP上昇5、MP回復速度上昇5、消費MP減少4、防御力強化3、無詠唱
アクティブスキル:火魔法8、回復魔法6、時空間魔法3、龍語魔法6、製作魔法
称号:マグロの正妻
シャロン
年齢:15
レベル:1258
種族:白狼族
職業:スカウト
状態:良好
HP:456536
MP:162238
STR:79231
VIT:67913
DEX:94335
INT:56595
LUK:49048
EXP:314500/702000
フリーポイント:62850
パッシブスキル:限界突破、種族制限突破、超越者、嗅覚探知
アクティブスキル:剣術1、短剣術1、二刀流4、気配遮断5
称号:マグロの奴隷
頭が痛くなるほどの上がり具合だな、取得経験が3倍になるにしても上がり過ぎな気がする、エウシオン様は何を期待して送ってくれたのだろうか・・・
「誰か説明を、と言っても無駄なんだよな、スルーしよう、で【種族制限突破】が増えてるわけか」
鑑定
種族制限突破:レベル1001に上がる際に自動取得、取得までLv1001に上がらない、必要経験値10億、レベル上限解除、種族による寿命が無効化され無期限となる、身体的成長が25歳で止まる。
突っ込みどころ満載だな、寿命が無制限になって、25歳から老けないって事か? これを嫁も含めて召喚獣のスラちゃんも含めて全員が取得してるのか。
ん? もしかすると現時点で全員が取得してるかも?
「誰か、このユニークスキルの説明をお願い」
「僭越ながらわたくしが、例えば人族なら70歳ほどが平均寿命ですが、年齢による衰弱死から解放され永久に生きられますわ。
尚且つ25歳で成長がストップして老けませんわ、もしかすると50歳の方が取得した場合は25歳時の見た目に若返るかもしれませんわね」
「25歳に若返り・・・・、なぁ、皆はセルとカロライナに会ったか?」
「会ってい「ません」「ないにゃ」「ませんわよ」「ない」」
「なるほど、会っても不審者だと勘違いして追い出さないようにな、セルに会ったが若返ってた、このスキルのせいだな、ちなみに、レベルが1200超えてたぞ、元々セルはどの程度のレベルだったか知ってるか?」
「確か60前後だったはずですわ、一時期騎士団で活躍されて、それから執事になられたのですわ」
「なら、Lv1から100万ほど経験があれば余裕で60まで到達するよな、それを考えたら、今現在のクラン員は全員不老になってるって事か?」
「確実にそうなりますわね」
これって、結婚したらあちこちに分散するよな、Lv1001を超えてる人材を分散させて大丈夫とか、とてもじゃないがそうは思えない、どうするか・・・
「なぁ、前回、全員で集まって、結婚したら退職金代わりに祝い金を出すと言ったけどさ、何だか不味くね?」
「不味いですね、ティアだったかしら、軍隊を作るとかなんとか言ってましたが、軍隊より強力な超越者の集団になりました」
「分散させて、彼女らの機嫌をそこねでもしたら、国が亡びるレベルですよ、如何するのですかマグロ」
「どうしよう、陛下に相談して解決するかな?」
「流石マグロにゃ、陛下へ丸投げする気だにゃ」
「あああああああああ、あかん、どうするよこれ! ストレイルの問題よりこっちがより深刻じゃないのか!」
「諦めるにゃ、もうすでに、全員が化け物にゃ」
「・・・・結論が出たぞ、考えるのはよそう、結論なんて出ないからな、とりあえず、陛下へ相談するって方向にしとこう」
「クラン員を増やすって線は、当分凍結ですね」
魔法の効果がさっぱりだったのを相談しておくか、手遅れになる前に。
「そうだ、シェルの言う通り、凍結だな。
話は変わるが、スタンピートで攻撃魔法を使うよな、俺にとっては最大の攻撃手段だし」
「マグロ様、別段不都合があるような戦いぶりでは無かったようですが、何か問題点でも?」
「俺の魔法は転生直後・・・・ちょっと待て、シャロには説明してなかったな」
転生に関して俺の情報を全て伝えた。
「それで転生直後、それと帝都に着いてから、そして帝都を落としてから、と3段階で主に魔法を構築してるんだが、初期に作った魔法と帝都に着いてから作成した魔法が役にたたなかったんだ、何故だか分からないか?」
「マグロは想像で無詠唱を発動してましたよね」
「そうだ、想像で発射速度から規模から威力まで決めて、魔力をその都度調整して放つ、と言った形だな」
「原因はそれにゃ」
「どういう事?」
「マグロさんは想像で、とおっしゃいましたよね、通常の詠唱による魔法ですと、想像は必要無く、着弾地点のみ指向性を持たせれば、威力も速度も規模も、その魔法独自の効果が出ます。
その際にINTやLUKが関係してきますが、この数値で威力が増減され、各個人でも差が出ます」
「それで」
「ですので、マグロさんの場合は想像で威力や速度も規模も固定されて、本来出るはずの威力が押さえられ、威力が出てない訳です、INTやLUKに見合った魔法に更新されれば本来の威力になります」
「なるほど、今の俺は威力を落とした状態で放ってた訳か、理由はわかったけど、対策ってある?」
「以外にマグロも抜けてるのにゃ」
「本当の事だけどさ、ティア、もうちょっとオブラートに包んで言ってくれないかな、俺のハートにグサグサ刺さって倒れそうだよ」
「マグロの意外な弱点ですわね」
「それは置いておきまして、マグロさん、威力の想像を外して、規模、速度、効果の方向性のみで発動させて、改めて想像を改変すれば改善できると思いますよ。
もしくは、範囲系の魔法は規模も外した方が良いかもしれません」
「なるほど、俺の味方はシェルのみか、それは兎も角助かったよ、それなら実戦でのぶっつけ本番でもどうにかなりそうだ」
このアドバイスで魔法の更新で対応は可能か、攻撃系魔法の全てが対象だな、レベルが上がる前に構築した魔法だし。
そちらはとりあえず先延ばしするとして、明日、陛下と会談があるから今の内に解体しておくか。
【コマンド】解体
ブレイズドラゴン素材
肉:225000kg
目:2個
牙:特大4本
牙:大220本
爪:16本
心臓:1個
肝臓:2個
腎臓:2個
腸:900kg
血:48065kg
翼皮膜:2030㎡
革付鱗:2250㎡
魔石:超極大
骨:191250kg
重いな、ストームドラゴンは蛇ぽい体型でスマートだったが、こいつは普通のトカゲを更に横へでかくしたような体型だったからな。
そして夕食後全員集合だ。
頭が痛くなる内容だけど、教えておかないとどうなる事か、反応が怖いな、納得してくれれば良いのだが。
「えー、集まってもらったのは他でもない、と、その前に、カロライナ、見違えた、めっちゃ美人だよ、その件も含めての事だ」
「お褒めにあずかり光栄です、マグロ様」
「でだ、「あ、スルーした」今回の件は俺たちのLvが上がり、【種族制限突破】と言うスキルを取得した為だ、これがLv1001に上がった時点で自動取得となる。
確実だとは思うが、俺のクランに加入してる全員が取得してる」
「・・・・」
「でだ、ついでに言うと容姿が25歳時点に戻るうえで、更に不老となる、25歳になるのはここに居る2名で実証済みだ。
まぁなんだ、すまん、こんな事態になるとは思ってなかった、俺一人では荷が重いのでな、陛下と相談するつもりだ、なので一時的にだが、結婚の話が来ても断ってくれ、本当に申し訳ない」
「やったーーーー! 老けないよ、若いままだ!」
「最高ですよマグロ様、謝られる事なんてありません、感謝いたします!」
と次々に全員から感謝の言葉を頂いた、どうなる事かと思ってたが、心配し過ぎていたようだ。
今日はこれで解散だ。
今日はティアが抱き枕だ! ウハハハッ、刺した分のお礼を・・・・ヘロヘロになるまで。




