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13:マグロの新たな剣

 会話前にミスリルを 百kg、アイアンスライムに与えてみた。


「選定前にこれが必要だよな。

 セレスティーナ、結婚してください! それとこれから指輪一個選んでね」


 テーブルを挟み対面に座るセレスに頭を下げ宣言し、九個指輪を取り出して選んでもらう事に。


「此方こそ、不束者ですがよろしくお願いします。

 この指輪を記念品にするおつもりだったのですね」


「そうだよ、お揃いとはならない点が不満だけど、実用品も良いかなと、そちらは落ち着いてから購入しようか」


「はい!」


「それじゃこっちに来てくれ、買う品を選定しよう。

 奴隷、薬品、武器、防具、魔道具、目玉商品か、目玉商品だけやけに薄いな、まぁ順番に行こう」


「はい」


 ベッドに腰かけセレスを抱き寄せて二人で見る。


「奴隷は名前種族年齢職業レベルのみか、今の現状足りてないのは何だと思う? 最大十人規模にすると設定してだ」


「バランス重視で組むと仮定した場合ですが、近接を二人か三人、遠距離を三人か四人、回復を二人、斥候を一人か二人でしょうか」


「俺は遠距離、回復に回れるから幅はあるんだよな、種族としてのステータスなら近接も行けるが武器を使った事が無いんだよな」


「マグロは万能ですね」


「今の所実力が伴ってないから器用貧乏と言った所だね。

 男を混ぜると恋愛などで調和を崩す恐れがあるから却下だな」


「マグロが頂点ですので、他を女性で固める方が安定しますね」


 おや、セレスが乗ってくれるのなら女性で固めるか、いやらしい目つきでジロジロ見られた上に、戦闘中に意識が散漫じゃ全滅しかねないからな、両方共に最悪なパターンだ。


「これで一気に減って、残りの人員があと三割ほどか、貴重な職業と種族で絞るか、竜人族で近接特化とかエルフかハイエルフで遠距離特化、獣人で斥候が得意とか、後は巫女の様な回復特化だな」


 パラパラと捲り先ずは年齢で外し、犬族と狼族を外し、種族に対する職業が合っていない者を外しと篩いにかけると二名しか残らなかった。


「それでしたら二名に絞られますね」


 名前:ティルア

 年齢:22

 種族:猫族

 レベル:3 

 職業:プリースト


 名前:シェルアス

 年齢:128

 種族:ハイエルフ

 レベル:37

 職業:メイジ


「そうだな、この二人にしよう、それで相談だが、セレスのように解放しようと思ってるが、どう思う?」


「一長一短あると思いますが、奴隷になった際の理由次第でしょうか、犯罪でなった場合は解放しない方が良いと思いますが」


「なるほどな、解放してまた犯罪に手を染めると考えたら、解放は無理な選択だな、それを基本にして考えるか。 

 では次に薬品を」


「回復量重視でしょうか?」


「うーん、死者復活は無いと考えても、魔法で部位欠損まで治せるか?」


「不可能ではありませんが、それなりの力量と魔力操作に知識が必要ですね、現在の帝国には一人しかいません、宮廷魔術師だけだったかと」


「それなら部位欠損も治す薬品が良いな」


「対象としてはソーマ、仙丹、エリクサーですね、、ソーマは腕一本程度、仙丹は下半身を失ったとしても生きてさえいれば治療が可能です、そして品質としてはエリクサーが最高でしょうか、部位欠損とあらゆる状態異常の解除、呪いのみ不可能ですね」


「なら出品されているエリクサー三本だな、次の武器は素材と属性が付いてる様なレア品のみにしよう、ハイエルフがもう一人増えるから弓もあと一張と、この猫族用に杖だな、しかし俺は何を使うべきか・・・」


「万能なのも悩みが多いですね、魔法威力が高まる様に状況次第で槍と杖と使い分けされてはどうでしょう?」


 武器の欄をパラパラと捲りながら選別する。


「そうなると、雷鳴の弓、ウロボロスロッド、お、これ良いなオリハルコン製の槍で灼熱の魔槍、後一本杖無いかな」


「雷竜の杖、これはどうでしょうか?」


「名前から判断すると雷属性か、麻痺効果が有りそうでよさそうだな、これにしよう。

 防具を買う必要は無いから外すとして魔道具はと・・・時空間魔法の書、結界魔法の書、これは良いな、これも買おう」


「覚えれば遠出での野営とか重宝しそうですね」


「最後の目玉商品は」


「・・・・」


「これは本当か?」


「書いてあるので本当でしょう」


「エアドラゴンの上位種でしょうか? ストームドラゴンが丸ごと一頭」


 ドラゴンと言えばRPGだとボス一歩手前の強さで、MMOだと最高クラスの素材になりえるよな。

 転生早々に最高の防具を作れるチャンスが回ってくる訳か、購入を見送ったら今後手に入るか分からない、これは購入一択だろう。


「この素材で防具を作れば一生ものだな、逃せば一生お目に掛かれない、買うぞ!」


「トラブルに巻き込まれませんか?」


「起こるか判らないトラブルを警戒してこの好機を逃すか?」


「それを言われると弱いです」


「白金貨1万枚あるが、これだけの質と量を買うと心もとないな、MPポーション使ってでも増やしとくか、明日だな、さて、夕食でも食べてさっさと寝ようか、行くよスラちゃ・・・」


 其方へ顔を向けるとスライム事スラちゃんがミスリルの色へと変色しているのだった。


「色が変わってますね・・・」


「見事にミスリルスライムになってるな」


「見つかると危ないですよね?」


「だろうね」


「明日の予定が決まったな、ミスリルスライムの量産と金策に新しい魔法の構築だ」


 夕食も済み、セレスを抱き枕に眠り、朝から朝食も済ませダンジョンへ来ていた。


「小部屋に五匹固まってるのが居るからそこに向かおう」


「了解しました」


 到着しそれぞれにミスリルを百六十kgずつ纏めて与えた、前日は百五十kほどで懐いたためだ。


「さて金策を先に」


 部屋の中から通路に向かって、通常の三百倍、消費MP九百P【ゴールドウォール】 中級MPポーションを六本飲み、更に三百倍の【ゴールドウォール】 二分後に回収後、製作分を全部売却。

 資金合計白金貨四十一万八千枚なり。

 ちょっと飲み過ぎたな・・・・不味くは無いのだが青臭い上に六百ccも飲むとさすがにおなかかだぶつく感じに・・・


「魔法創作するから、近い所で弓の訓練して来て良いぞ、新しい弓だから馴染んでないだろ?」


「水と風の魔法を教えましょうか?」


「前世の知識でまだ作れるし、セレスも慣れる必要があるだろ、今回はそれぞれ励もう」


「了解しました」 


 部屋から通路の先へ放つ事にする、まずは殺傷能力0の広範囲ノックバック可能な魔法がほしいな、広範囲の空気密度を調整してぶつけるのが一番かな、その前に実験対象を作らないとな、通常の二倍で【ストーンウォール】これを的にする。

 では改めて【エアブラスト】 もっと高密度にして【エアブラスト】 まだだな【エアブラスト】 (轟音をたて倒れる)こんなもんか、これを基準にしよう。


 マグロは失念してた、厚さ四十cmもの石壁が倒れるほどの圧力だと、受けた相手は全身の骨が砕けかねない事を。


 竜巻系統だと殺傷能力も範囲も戦争クラスになるからここじゃ無理だな、攻撃範囲のみなら電撃が優秀か、後は炎の爆発系と氷の爆発系か、水蒸気爆発も作っておくか?


 炎を爆発拡散をイメージして火と風の複合魔法、ファイアを同一ヶ所に重ね、超高温の炎を作り出し風の魔法で超圧縮【ファイアエクスプロージョン】 威力が有りすぎる気が・・・威力を弱めよう。

 ファイアを薄く絨毯のごとく地面に広範囲へと行きわたらせ効果時間が長くなるように魔力を込めると【ナパームフレイム】 よしよし通路全体が燃えたな、火力が低そうだからジワジワ効くタイプか。

 

 次は氷が爆散し氷の飛礫で刺さるタイプだな、ウォーターボールサイズの氷の塊の中心部に風魔法で超圧縮した空気を閉じ込める複合魔法【アイスブラスト】 着弾すると圧縮した空気が膨張し、周囲一帯に氷の散弾をまき散らす、距離を注意しないとこっちもズタボロなりそうだな、だけど完成だ。

 

 雷も作ってみよう、本来なら指向性を持たせる事は出来ず、電気の通りやすい道を電気自ら判別して通るがそこは魔力で強引に通せば良い、自身から前方に扇形に広がるのが理想だな【ライトニングブラスト】 うんうんこれは行動力奪うのに最適だな、もっとも、視認可能なほどの電圧と電力量だと一気に黒焦げになるが・・・

 

 水蒸気爆発はここだと俺達が吹き飛びそうだな、水の膨張率は千七百倍ほどだったよな、こんな閉鎖空間で試したら二人とも内臓破裂で死亡しそう、安全を考慮しないとな。

 はっきり言って熱を除き圧力のみに視点を向ければ核兵器を除き、どんな爆発物よりも膨張率は上だ、瞬間的に水蒸気化できる環境さえ整えば一気に凶悪な兵器に早変わりする。

 結界魔法書か、ほしいな、一気に解決できるかもしれないのに。


 さて、そろそろスライムは・・・・って後ろに振り向くと、後ろに5匹とも固まって後ろにじっとしているではないか、狙い通りに色も変色してる、成功だろう。


「すまないな、魔法製作に集中し過ぎていたようだ、うちの子になってくれるか?」


 と撫でまわす。


「よしよし、それじゃ契約しようか」


 魔力を与えて無事に契約が済んだ。


「セレス、すまないが三匹そっちのバッグに入れて帰ってくれないか」


「良いのですか! ぜひいらして下さい!」


 大歓迎の様だ。


「それじゃお願いする、魔導書を見たいから俺は宿に帰る、もう少し練習して帰るか?」


「いえ、お供します」


 問題無くマジックバッグにも入れられるようだ、共に帰り、宿屋で昼食後、スライム達をバックから出して改めて鑑定した。


 鑑定

 ミスリルスライム×6

 Lv2

 種族:特殊変異体スライム

 職業:スライム

 状態:良好

 HP:763/763

 MP:248/248  

 STR:4

 VIT:250

 DEX:5

 INT:120

 LUK:8

 EXP:0/3000

 

 ユニークスキル:無し

 

 パッシブスキル:魔法抵抗6、状態異常耐性6

 

 アクティブスキル:溶解5


「六匹とも同じスペックだな、それにレベルが二なのに物理防御も魔法防御も高そうだ、防御特化だな、さすがミスリル」


 セレスが一匹抱き上げてお願いしてみる。


「INTが桁外れに高いから頭良いはずですよね。

 お願いがあるの、服と防具の間に薄くなって入り込んで下さい」


 するとどうだろう、理解したのかスルスルと隙間が無さそうだが入り込んで行く。


「これは! こそばゆい、ちょっと、うぅぅぅぅ」


「あ、羨ましいかも、スライムに嫉妬するって我ながら情けない」


「これで移動の問題も解決ですね、一人三匹ずつなら何とかなりますね」


「そうだね・・・」


 マグロは我慢できないのかセレスを押し倒しいちゃつき始めて本を読む予定が見事に瞑れて夕食も食べずにセレスを抱き枕に寝るのだった。

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