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史上最恐と恐れられる海賊

広がる海にまるで王のように

鎮座している同族の海賊にも一目見たら

最後と呼ばれている黒船があった。








端正な顔を歪ませている黒船の船長、

もしくは魔王と呼ばれてる男は、

ある王国に使いに出させていた者の

ある話を聞き、

激しい怒りに任せて今日は、

襲いかかる海軍と青二才どもを

30隻沈めていた。





そんな恐ろしい男を

ガタガタ震える乗組員達は、

力を1つにして、機嫌を損ねないように

手を合わせていた。


現在、魔王…ごほん。。

氷のように無表情な男は、

透き通る青には

不似合いなその黒髪を風になびかせて、

今は甲板に立って、いつものように

使役しているクラーケンと話をしている。



ガタガタ震える乗組員たちには、

その光景をいつもより一層恐ろしく彼を観察していた。その光景を上から観察する船の幹部たちはため息を吐いた。


そして幹部の1人のお調子者ロベルトが、

おそるおそる彼に近寄る。



クラーケンが我が船長に

慰めの舞をしているのに、

爆笑しそうになるこの顔を引き締めて、

自身の船長、いや友と話す。



「レジン、いい加減に落ち着け。

乗組員たちのあの顔をみてみろ。」




「…」



レジンと呼ばれた男はいまだ海を眺める。

クラーケンはなぜか怯えている。




ロベルトは、嫌な予感を感じつつ、

こちらに背を向けたままのレジンに

話しかける。



「海に沈められて、死んだかもしれない

あのご令嬢さんだって、

お前とのガキの頃にした約束のことなんか

覚えている訳が無い『ブチッ』だろうが!」



ハァハァハァハァ…

言い切ってやったぜ…!




今、男以外の全員の心中を言葉にしたことを達成感に眼を輝かせるお調子者ロベルトを全員がこの時は彼を賢者だと思った。




だが、ゴゴゴゴ…とゆっくり、ゆっくり身体を振り向かせるレジンには気づかない。



そして、皆が気づいた時には時既に遅し。


「………クラーケンやれ(怒)」



『が、がってんだー!マイマスター!』




クラーケンがロベルトに襲いかかり、

自身の吸盤地獄に遭わせた。


「ギャァァァ!!!

俺、 軟体系むりいいいい!…ごふっ」





ロベルト戦闘不能!

クラーケン、吸盤地獄の技を使い、勝利!





その光景を見て、乗組員たちは泡を吹いて

ロベルトの後を追う様に気絶していった。

幹部たちは、はぁ、と息を吐いた。





レジンは、そんな彼らを見つめ、

また海へと視界を戻す。


今までは輝いて見えていた海は今は人々に恐れられる黒色に見え、そして今まで彼に光を見せていた幼き彼女の姿を写すように

眼を閉じ、愛を請う様に彼女の名を囁いた。




「×××…」



その瞬間彼の頭の中に突然、

思念が伝わってきた!




ウォォォォォォ!!!!

まだ死ぬわけには行かないのよぉぉ!!




その必死な声を聞くと彼は

彼は今まで光を写さなかった瞳に光が戻り、

彼は、自身の船を走り回りながら

海中を探す。


その最中に意識が戻り身体を起こす

ロベルトの姿が見えた気がしたが、

構わず吹っ飛ばしていった。




ここでまた1人の被害者となるべき男が

彼の視界に映る。


幹部の1人、カーラーと呼ばれる銀の髪を持つ、知的そうな男は、自身も船長の機嫌を損ねない様にと仲間達と逃げていたが、

なぜか船長が恐ろしい形相で走ってくる為、悲鳴混じりの驚きの声を上げた。



「うぉっ!レジン船長!どうした?!


「その網をよこせ……!」


釣り用の網をレジンは、

強奪し、クラーケンを呼ぶ。





「俺の女神はどこだ…?」


『マイマスター、この下、この下』



そして、がばっと海中を一心不乱に探すと、初恋の彼女の髪に似た色と虹色を

見つけた。



そして、レジンは尻もちついてガタガタ震えているカーラーを恐怖のあまり気絶させる言葉を、強い執着を艶やかな笑みと共に口に出す…。




『逃がさない』











強いヤンデレ持ちです^ ^


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