恋する宇宙飛行士
地球の軌道上 周っているロケット
やけに殺伐とした 光景だけど
実家 預けておいた猫が 気になるよ
それより何よりも
君の昨日の涙の 意味が僕には分からなくて
ロケットで別れる時に 流した涙だから
僕のこと 少しは気になっていたのかな?
僕は一つやり遂げた 軌道上から贈る「好きだよ」
そんな僕は恋する宇宙飛行士
宇宙食は 味気なくて 君の作った手料理が
僕の口には合うらしくて って言っても「家庭科の料理」
だけれども
僕には涙が出るほどに なぜか胸に染みわたって
君が少し顔を赤らめ 作った料理だからか
今に思えば少しだけ 僕のこと気になってたみたい
僕が地球に戻る頃に 君に贈りたい「ありがとう」
そんな僕は恋する宇宙飛行士
だけどロケットにトラブルさ 生きて帰れるか
分・か・ら・な・い
僕は操縦舵操り なんとかピンチ 抜け出そうとして
仲間と一緒 トラブル回避さ 命がけだ 汗を拭い
墜落しかかるロケットの中 僕は心で叫ぶよ 「大好きだ」
君に届けと願ったその時 奇跡は起きた
軌道にまた乗り出すロケット 僕らは無事に地球へ帰れる
家に戻れば 真っ先に贈る 君への「ありがとう」
宇宙服を脱ぎ捨てて 駆けだすよ 君の家へ真っ直ぐに
君の気持ち 僕にあるのか 確かめたい
そんな僕は恋する宇宙飛行士
僕の心 君の心の軌道上 いつまでも 周る 周る 周っていくよ
「ありがとう」