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イマゴロセツナ 詩集

恋する宇宙飛行士

作者: keisei1


 地球の軌道上 周っているロケット


 やけに殺伐とした 光景だけど 


 実家 預けておいた猫が 気になるよ



 それより何よりも



 君の昨日の涙の 意味が僕には分からなくて


 ロケットで別れる時に 流した涙だから



 僕のこと 少しは気になっていたのかな?


 僕は一つやり遂げた 軌道上から贈る「好きだよ」


 そんな僕は恋する宇宙飛行士



 宇宙食は 味気なくて 君の作った手料理が


 僕の口には合うらしくて って言っても「家庭科の料理」



 だけれども


 

 僕には涙が出るほどに なぜか胸に染みわたって


 君が少し顔を赤らめ 作った料理だからか 



 今に思えば少しだけ 僕のこと気になってたみたい


 僕が地球に戻る頃に 君に贈りたい「ありがとう」


 そんな僕は恋する宇宙飛行士



 だけどロケットにトラブルさ 生きて帰れるか



 分・か・ら・な・い



 僕は操縦舵そうじゅうだ操り なんとかピンチ 抜け出そうとして


 仲間と一緒 トラブル回避さ 命がけだ 汗を拭い



 墜落しかかるロケットの中 僕は心で叫ぶよ 「大好きだ」


 君に届けと願ったその時  奇跡は起きた



 軌道にまた乗り出すロケット 僕らは無事に地球へ帰れる


 家に戻れば 真っ先に贈る 君への「ありがとう」



 宇宙服を脱ぎ捨てて 駆けだすよ 君の家へ真っ直ぐに


 君の気持ち 僕にあるのか 確かめたい


 そんな僕は恋する宇宙飛行士



 僕の心 君の心の軌道上 いつまでも 周る 周る 周っていくよ


 「ありがとう」




 

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― 新着の感想 ―
[一言] 短い詩の中にひとつの物語が完成されていますね。 壮大な宇宙の光景と宇宙飛行士の恋人への愛が伝わってきて 途中、ロケットのトラブルが起きたときは地球へ無事に帰れるのだろうかと ハラハラしました…
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