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銀河魔法少女物語  作者: ミスター・ジョンソン
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タカオ発進!

レナード・ニモイ氏のご冥福をお祈りいたします。

 艦橋前には黒いボディアーマーに身を固め小銃のような武器を装備した男性型のバイオロイドが2体警備に当たっていた。彼らはスターウォーズに出てくるクローントルーパーみたいな存在だと考えればなじみ深いかもしれない。

 敬礼する彼らに答礼し艦橋へと足を踏み入れる。

「艦長、長寿と繁栄を。」

 有名なSF作品でのバルカン式挨拶をしてきたのは、赤色のスーツを着た耳のとがったバイオロイド?だった。

「もしかして、タカオか?」

「現時点では私は副長のようなものなのでこんな感じにしてみました。」

 人工生命体とゆうことではデータ少佐のような気もするが本人?が気に入っているようだからまあいいとしよう。

 製造した影用のバイオロイドを俺の家に転送させて任務につかせるように指示するとなにか問題はおきていないかと質問する。

「ヤツラに関しては連絡はまだありませんが………。」

「が?」

 バイオロイドにしては表情がゆたかだなぁと思いながら続きを促すと、言いにくそうに。

「バイオロイドを製造するさいに思った以上に音がでていたらしく、自衛隊に探知されたようです、現在洋上に護衛艦、海中には潜水艦が……。」

「自衛隊は現在地球上では最も訓練のいきとどいた軍隊ともいえるからな、油断しすぎたか?しかたがない予定を早めて出航するぞ。」

「はい、艦長。では予定どうりツェンタオア星系に向かいますか?」

「うむ乗員がいなくては完全な戦闘行動はむずかしいからな。魔道機関をまわせ、浮上する。」

「了解、タカオ浮上します。」

 重力制御で海中に潜水していた全長800メートルの艦体がゆっくりと音もなく浮上を開始する。



 そのころ海上自衛隊の潜水艦‘そうりゅう’では

「どうだ、P3Cが探知した例の不明音は?」

「だめですね、人工音らしきものは聞こえません、磁気探知機……待ってください海中をなにかが動いているような音が聞こえます、しかしスクリュー音が聞こえません!?」

「どうゆうことだ、クジラか何かじゃないのか?」

「わかりません、音からしてかなり大きな物体ですが、大きすぎるような?ともかくなにかが浮上してきます。」

「海上の‘あきづき’に警告、総員戦闘配置につけ。ピンガーうて。」

「艦長!?」

「念のためだ、なにか嫌な予感がする。こうゆう感覚には俺の経験上したがっていたほうがいい。」

「艦長、ソナーに……なっ大きすぎる、全長数百メートルはあります!?」


 海上自衛隊汎用護衛艦‘あきづき’

「艦長、そうりゅうから警告なにかが浮上してきます。」

「なにかではわからん、正確に報告しろ。」

「申し訳ありません、しかし航そう音もしませんが、なんらかの物体が海中にいることは確実のようです。」

「ソナーに感!本艦前方500メートル、浮上物体あり!」

「取舵いっぱい!機関!両舷後進全速!」

「とーりかーじ。」

「総員!衝撃にそなえよ!」

 衝突を回避するために、懸命な操作がおこなわれる、しかし間に合いそうもない艦内に警報が鳴り響き誰もがあきらめかけていたが、結果からいえば衝突はなかった、浮上してきた物体がそのまま、空に浮かびあきづきはその下ぎりぎりを通過中だった。

「冗談だろ?どうやって浮いているんだ?」

 空に浮かんでいる物体は全長800メートル、全高200メートルの葉巻状の物体で後方と思われる大型のノズルがあるほうにはX字状のフィンの様なものがついていた。艦体には幾何学模様が刻まれていて溝のようなところを艦首から艦尾へ向かって紅い光が幾筋も奔っていた。

 誰もが茫然とその物体を眺めるしかなかったが突如無線が異音を発して勝手に通信を始めた。

『ガーガーピー、ワレワレハ地球人ダ。』

「いやそこは宇宙人ダだろ?」

 誰かがおもわずつぶやくき艦橋の誰もが内心同意するが。

『イヤ間違いデハナイ、ワレワレハ約1000万年前ニ地球ヲ後にシタ古代地球人デアル。1万年前ニ帰還シテイタガスデニ人類ガ誕生シテイタノデ観察シテイタノダ。』

「我々にどうしろと?」

『今回ハアクシデントだ、マダ接触スルツモリハナカッタ、知的生命体ヘノ恣意的ナ侵略行為ハ銀河帝国皇帝ナイアルラトホテップ陛下ノ命ニヨリコレヲ厳ニ禁止サレテイル、領海ヲ侵犯シタコトヲ謝罪スル、イズレマタ会ヲウ、デハサラバダー。』

 そう一方的に通達すると宇宙船は轟音を響かせながらほぼ垂直に空の彼方に消えていった。

「どう報告すりゃいいんだ、こんなの誰もしんじやしないぞ。」

 あとに残されたのは悪い夢でも見たといい言いたい様な茫然とした表情の自衛官達だけであった。なーむー。

お読みいただきありがとうございます。

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