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銀河魔法少女物語  作者: ミスター・ジョンソン
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閑話 キャサリン・シェフィールド

「航宙日誌オデゥッセウス歴236・6・16 記録パトロール艦Σ7777艦長キャサリン・シェフィールド大尉

現在我が艦は太陽系第五惑星土星軌道付近を第四惑星火星に向けて航行中、もともとの任務は襲来が予想される邪神軍の索敵であるが民間船団に遭遇これの護衛中である。」


 私の名前はキャサリン・シェフィールド、パトロール隊所属の大尉でありパトロール艦Σ7777の艦長を拝命している、パトロール艦とは単独での長期航行を可能とするためサイズこそ軽巡洋艦以上だが少人数での運用を可能とするために自動化が大幅になされていたり航行能力を重視しているため戦闘能力では駆逐艦にも劣るため補助艦艇に分類され艦長である私も大尉である(本来このサイズの軍艦の艦長は少佐以上となる)。

 これでも最下級の貧乏貴族だが、士爵位を持つ帝国貴族であり夫にこそ戦死によりさきだたれているが娘が一人いる母親でもある、その娘も12歳になり公都ツェンタウアの士官学校へ入学が決まったばかりでありいまその娘のロザリーからのビデオメッセージを艦長室で見ている最中だ。

『母さん、私ももうすぐ幼年学校を卒業です、任務中で母さんに見てもらえなさそうなのは残念です、でもあと1年ほどで母さんの船もツェンタウアに帰港するとのことで会える日が楽しみです、ではお体に気をつけて、早く帰ってきてね。』

 時の立つのは速いものですね、ついこのあいだ生まれたばかりだと雛鳥だと思っていたのにもう士官学校に入学しようとゆうのですから、永く独り暮らしをさせていたのでしっかりした子に育っているようですが、本艦での任務も今回で終わり、ツェンタウアの軍基地での内勤に移動ですしそばにいてあげあれますね。

『ピ、ピ。』そんなことを考えていたらCICからの呼び出しですなにかあったのかしら?

「こちら艦長どうしたの?」

『非直のところ申し訳ありません艦長、長距離センサーに感ありです、反応からビヤーキーだと思われます。』

「そう、接敵までどのくらいかしら?回避は可能なの?」

『2時間程と思われます、本艦だけならともかくお客さんがいますので無理かと……。』

「そう、詳しいことはCICで聞くわ、データを集めておいて。火星のマルスポートに救援要請を。」

『アイアイ、マム。』

 名誉にかけても民間船には犠牲をださせません、しかし戦力差を考えると遅滞戦術しかないでしょうね、マルスポートからの救援隊がどのくらいできてくれるかがカギですね。


「エルリック中尉、状況は?」

 CICに到着して副長のエルリックから指揮を引き継ぎながら質問する。

「艦長、状況に変わりはありません、あと約2時間後には追い付かれます。マルスポートからの返信では3時間はかかるそうです。」

「そう、遅滞戦術をとりつつお客さん達を逃がして、救援を待つしかないわね。」

「それしかありませんが、センサーによれば、ビヤーキーは5体です、それも難しいかと?」

「それでもやるしかないわ、それが私たちの役目なのですから。全艦第一種戦闘配置、お客さんたちも火星にむけて最大出力で加速させなさい。」

「アイアイ、マム。」

「エリス少尉、貴女は快速艇の発進準備をしなさい。いざとなったら本艦を自爆させて時間をかせぐわよ。脱出の準備をしていて頂戴。」

 交代要員の副操舵士が主操舵士に席を交代しているさいに命令する、パトロール艦には密輸船等不審船の臨検も任務なので快速艇が搭載させていて、臨検要員として少数ながら宙兵隊も乗船している。

 CIC要員のなかでも最年少の彼女がその命令に対し返事をし、CICから退出する、それを待ってCICを閉鎖して臨戦態勢に移行する。

「さあ、わたしの可愛い貴方たち、楽しい戦いの時間よ、状況は絶望的だけど貴方達なら切り抜けられると信じているわ、戦闘用意!」

「「「「アイアイ、マム!!!」」」」


 自由貿易船などの自衛用ミサイルを供出させ本艦のミサイルも数斉射分を残して放出して即席の機雷源を作り出し時間稼ぎをしながら逃走を続けていたがとうとう追い付かれてしまった、民間船こそ先行させているがこのままでは追い付かれるだろうしまだ少し足止めさせなければならないので逃げるわけにはいかない。

「ここまでのようね、あとはどれだけ粘れるかね?」

「艦長、ビヤーキーが二手に分かれました、3体が本艦に向かってきていますが、2体が進路を変更しました。」

「どうゆうこと?」

「センサーの情報から推測しますと2体はかなり傷ついているようです、基幹艦隊との戦闘での傷が癒えていないのでは?」

「私達を迂回して民間船の方へ行こうとしているのかしら?とはいえ無視するわけにはいかないわね。2体の方へ艦首指向全門斉射、一撃でしとめなさい。」

「それでは横腹を敵にさらすことになります。」

「かまいません、防御力場へパワーをまわしななさい、それである程度は持つはずです。」

「アイアイ、マム、艦首指向ミサイル全門斉射!続いて主砲斉射!発射タイミングは火器管制装置にファイエル!」

 火器管制装置によって着弾が同時になるようにコントロールされたミサイルと主砲の陽電子ビームが2体のビヤーキーに殺到し葬り去るがその隙を逃さず3体のビヤーキーの攻撃を真横からまともに受け、さらには至近距離にまで肉薄される。

「左舷第三区画に直撃、対空銃座制御室要員のバイタルデータ途絶。」

「隔壁閉鎖、左舷銃座はCICからの直接操作に!」

「アイアイ、マム。」

 仲間を殺された恨みからかパトロール艦が民間船への進路からビヤーキーを引きはがそうとすると追撃しようしてくる。

「弾幕とぎらせないようにして、左舷薄いわよ!」

「艦長、ミサイル全弾撃ち尽くしました!」

「そう?なら誘爆の心配をしなくてすむわね?」

 指揮官が不安な顔をするわけにはいかないのでなんでもないふりをして弾切れの報告を流す。スピードだけはまだ敵より有速なので有利な位置をキープするように操舵士に命令する。

「艦長、船団が安全圏に到達しました。」

 その報告に一瞬気を抜いてしまったからか、致命的な一撃を受けてしまう。

「右舷機関部、被弾!」

魔導反応炉マギリアクターに損傷!制御不能!」

「ここまでのようね、総員退艦、みんなも順次脱出を。コンピューター、航宙日誌を快速艇に複写、その後は機密保持要項に基づき自壊なさい。」

 CICにいてもできることがなくなった乗員から敬礼をしつつ退去していくなか、さらにビヤーキーの攻撃が襲いかかる。

「バイタルパートまで貫通、主通路がつぶれました、隔壁緊急閉鎖!」

 CICから通じる通路がつぶれて我々は閉じ込められたようだ、魔導反応炉を緊急停止でもできればまだ助かるかもしれないが、まず無理だろう。

「艦長!魔力反応!転送魔法のようです。」

「IFF受信、数21!FA-20艦上戦闘攻撃機コメート20、F-7C魔導騎士専用戦闘機旋風1!友軍です!」

 21機の戦闘機からのミサイルによる飽和攻撃により2体のビヤーキーが消滅し、残りの1体もコメートが何機か墜とされたが旋風の魔導砲により止めをさされる。

「いま、太陽系にいる魔導騎士といえば、月守大佐だけのはず、乗員の脱出を急がせなさい。」

「魔導反応炉、緊急停止失敗まもなく暴走を開始します。」

『キャサリン大尉、無事か。』

「大佐ありがとうございます、しかし本艦はもうだめです、総員退艦を下命しました、部下たちをよろしくお願いいたします。」

 大佐からの通信に応答しながらも快速艇が発艦し、脱出ポッドが次々と射出される。

『部下たち?君は?』

「すみません隔壁が壊れていて脱出ポッドまで行けそうにありません、もう魔導反応炉の崩壊が始まっています急いで退避してください。」

『御苦労だった、部下たちのことは任せておきたまえ。』

『ごめんね、ロザリー、ママもう、貴女に会えない。』

 脱出ポッドを回収した友軍機が安全圏に退避するのを待っていたかのように魔導反応炉が崩壊しパトロール艦が爆散し、意識がなくなる………


……


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