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ふたりの日々  作者: 鳥頭
6/7

△月×日

-朝-

校門をくぐろうとした時、不意に声を掛けられた。


振り向くと、そこにはあいつの彼氏がいた。

こっちの顔を見るなり、酷い顔がどうとか喚き始めるそいつを無視すると、俺は再び歩みを進めようとする。

しかし、ある言葉によって俺の足は動かなくなった。


「先輩が好きなのはあんたなんですよ!」

動けなくなった俺に対して、こいつは言葉を続ける。

「あんたがちゃっちゃと動かないから、俺みたいな損な役回りが生まれるんすよ。」


そいつは尚も言葉を続けるが、何を言ってるのか理解が出来なかった。

お願い?恋人役?いったい何の話だよ。


最後に「俺から聞いたって言っちゃダメっすよ!」と残して、彼は去っていく。

校門に突っ立っている俺に対して、「あれ?今日は一緒じゃないの?」「ついに愛想を尽かされたのか。」などと声を掛けていく登校者たち。

「さっさと教室に行け!」

乱暴に肩を叩かれた俺は無意識に足を踏み出した。


気付けば、雨が降り出していた。

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