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△月○日
-昼-
-夜-
耳障りな音に顔を上げてみれば、空は既に暗く染まっていた。
おもむろに携帯電話を開いて、結構な量のメールが溜まっていることに気が付いた。
「先に帰るなー!(`△´)」
「なにか気に障ることした?」
「最近、ちゃんと寝てる?」
「言いたいことがあるなら、ハッキリ言えー!(≧ヘ≦)」
あいつからのメールが並ぶ未受信フォルダ。
そういえば、ここ最近は携帯電話を開いてもいなかった。
順番にメールを開いていくと、最後の日付は今日の…いや、昨日の深夜だった。
「ごめんなさい」
最後のメールには、その言葉だけが綴られていた。
いつまでも鳴り響く音に窓から目を向けてみると、そこにはあいつの家をランプで赤く照らす、一台の車が見えた。