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EPISODE1、やっぱりこのイベントは逃せない!

 世界は魔王の脅威に晒され生きる人々は恐怖に支配されていた。


 魔王に打ち勝つ手段。


 その術を世界は与えた。


【転生の儀】によって世界を寵愛する女神が遣わしたとされる者達をーー転生者と呼んだ。


 転生者は【女神の加護(デーア・ギフト)】を授かりて世界の常識を凌駕する力を与えた。


 全ては魔の者を討ち滅ぼさんが為に。


 ◇◆◇◆


 わたしの名前は白崎結莉(しろさきゆいり)

 異世界に転生しちゃった自称ゲーマーだ。


 女神の加護(デーア・ギフト)を何故か授からなかった転生者でお払い箱にされて、魔王討伐という使命も投げ捨て辺境で2年間、悠々自適な快適マイライフを送っていたけど…。


 魔王討伐という使命を掲げる魔法使いアリハナちゃんと出会いーー。


 魔王討伐をせず、この世界で生涯を終えたいらしい転生者達の国家、世界の統率者(ヴァルテン)の四天王に襲撃されたりとマイライフが崩壊。


 これからどうなるマイライフ。


 わたしは人生のターニングポイントが迫り選択したのは言うでもなく。


 ◆◇◆◇


「先程まで嫌な顔をしていたのにどういう心変わりですか?そんな笑顔を浮かべて…」


 わたしはアリハナちゃんの後を満面の笑みで付いていく。

 もう不審者って言われたら言い訳できない。


「別に?アリハナちゃんが可愛いなぁと」


「は、はぁ…」


 おや?照れているのかい?

 そんな君の表情も可愛いよ?


 という心は胸にしまう。


 最早、おっさんのような思考になってしまう。


 それくらいの美少女だ。


 ーーわたしはアリハナちゃんと魔王討伐の旅に出ることにしました。


 だって皆さん聞いてくださいや?

 こんな美少女に、「貴女の力が必要です。一緒に来てください」なんて言われたら行きますよね?


 言われてないけどー!


 でもこんな美少女と2人で旅に出れたら最高のご褒美ですって。


 水着イベント…。


 アリハナちゃんの透き通った肌に照りつける夏の陽射し…眩しいぜっ。


 温泉イベント…。


 ゲームだとモザイクが掛かるであろうイベントもわたしの目にはモザイク無し!

 髪を滴る湯、それが首から鎖骨へと流れるのを想像しただけで鼻血ものですよ。


 危険な旅になるかもしれないけど、楽しみでしょうがない!!


「ところで、ユイリ様は女神の加護(デーア・ギフト)を授からなかったのですよね?」

「そうだねー、何でだろうね?」


 女神の加護(デーア・ギフト)


 転生者のチート能力のはずが、貰えなかったのは不思議だ。

 おお、ほっぺ柔らかそー。


「あと、魔力制限を…」


 アリハナちゃんが言いかけた時だった。


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