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EPISODE18、昨日の敵は今日の友?

 ◆◆◆◆


 結莉、アリハナ、シセイ、晃輝の4人は、森を抜けた。


 シセイと晃輝が隠れ家の1つにしている廃墟へと足を運んでいた。


 村や国に立ち寄りたいが、転生者の襲撃がいつ来るか分からない。

 周りを巻き込まない為の措置であった。


「助けて頂いた事に感謝しますが何故、隠れ家まで…」


 アリハナの警戒はまだ解けていない。


 シセイは、はっきりと言っていたのだ。


 結莉の命を貰うと言った以上、敵として認識している。


 しかし、シセイ達にその気はない。


「転生者達の国に付くよりは、お前らに付いてった方が面白いと思ってよ」


 シセイは警戒を解くために、本音を吐いた。


「ほぼ運任せだったけどな」


 アリハナは、シセイの言葉に首を傾げながらも耳は傾けていた。


「転生者達の国に付くのも悪ぃ話ではねえんだ、衣食住があるからな。だが、魔王討伐を掲げる転生者がいるって聞いたからよ」


 シセイと晃輝は、安定した生活を取るか、魔王を倒すかどうか悩んでいた。


 それを対峙した上で決める事にしたのだ。


「普通は安定した生活を望みますけどね」


 脅威は魔王軍だけではない。


 犯罪者ギルド、強力な魔物や魔王軍になり変わろうとする勢力もある。


 となれば、女神の加護(デーア・ギフト)を保有する転生者達の国に属する事が比較的安全だ。


「それは、お前にも言える事だぜアリハナ。従者序列1位なんだろ?1桁って言えば、富も名声も欲しいままじゃねぇか」


 従者にも立ちはだかる障害は多いが、わざわざ危険に身を晒す理由もない。


「…私は…」


 間があり、言葉を詰まらせたアリハナにシセイは無理強いをするつもりはなく、「俺にも事情はある。言いたくなったら言ってくれ」と、それ以上の追求はしなかった。


「…それで提案なんだが、俺らを仲間にしちゃくれねぇか?」


 意外な申し出にアリハナが考え込む。


 昨日の敵は今日の友なんていうのはあるが、簡単には信用出来ない。

 裏切る可能性もないわけではないのだ。


「仲間が居てもいいんじゃない?」


 横になったまま、結莉が口を挟む。

 初めての魔力解放で首以外、全く動かせない状態に陥っていた。


「ですが、ユイリ様の命を狙って来た相手ですよ」


「助けてもらったのは事実だし、それに…」


「それに?」


「裏切ったら、またボコればいいんだよ」


「そうですね」


 結莉が笑顔を向けると、シセイは苦笑いを浮かべた。


「おいおい、別に負けてねぇからな?」


 対抗心を燃やしている。


「もっかいやるか?こら」


 とても命のやり取りをした間とは思えないが命のやり取りがあったからこそ、互いが信頼するだけの絆が芽生えたのかもしれない。


「ひとまず、これからは仲間(・・)として行動しましょう」


 アリハナ自身、これからの旅は一筋縄でいかないことはわかっている。

 噂に違わぬ実力者が仲間になったのは、心強い事だ。


「問題は転生者達の襲撃を抜けるにしても、旅を続けるにはリスクが高いってことだな」


 シセイ達が仲間になったとしても、転生者達の襲撃を避けながら魔王軍と交戦を続ければいずれ限界が来る。


「対応策はない訳ではありませんが…」


 どうやらアリハナに何か考えがあるようだった。


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