表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/26

チュートリアル2。ウン、ナンデソウデカイコエダスカナ

【ポコクエ】を開始してから8時間。

 わたしは入学式をーー欠席した。


 華々しく迎えるはず?の入学式を欠席するという暴挙に出た。


 体調不良と偽り、約1週間。


 ゲームも中盤という事で、ひと段落したわたしは我に返る。


 ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい…。


 念願の上京、順風満帆な学校生活を夢見ていたわたしは初手で過ちを犯した。


 最悪だ。


 ゲームを優先しちゃったけど…中学の頃は沢山友達居たし、持ち前のコミュ力で。

(どこから来るんだその自信)友達も沢山出来るよね!?


 あぁ。無理ぃぃ…。


 この世の終わりみたいな溜め息が出た。


 腹の奥底から何もかもが吐き出しそうな勢いで出てきた。


「くそぉ……制服が入らぬぅ!!」


 初登校。


 わたしは胸に溜まった脂肪に阻まれワイシャツが閉まらないという…ハプニングが起きた。


 さらに寝坊。


 さらにさらに、入学式から約1週間仮病を使い、初登校を遅刻するという悲惨な学校生活の幕が開けてしまった。


 最終的に学校指定ジャージで登校した。


 既にあだ名は【胸ジャージ】という意味の分からないものとなった。

 だせぇ…。


 付けるならもっとカッコイイあだ名にしてくれよぉ。


 学校生活を出遅れたわたしは、同級生達と仲良くしようとしたのだが…既にグループ派閥は構築され取り付く島もない状態となっていた。


 リーダー格の子の一言で、わたしは孤立無援となった。


「ほんと、男子ってゲームが好きよねぇ。くだらない事で盛り上がれるのって羨ましいわ」


「ほひ…」


「え?白崎さんどしたの?」


 今、ゲームの話をしようとしたが、この女子グループは【オタク】という存在を毛嫌いしているという事になる。(偏見)


 こういう子に目を付けられたが最後、ずっとハブられる事があると漫画で読んだ。


 中学時代は漫画やゲーム、アニメの話題は事欠かず楽しかったのになぁぁ…。


「てか、白崎さん。胸、おっきくない?」


 あー…。

 胸弄りかぁ。

 適当に合わせとこ。


「そう…かな?」


 こういう質問が一番困る。

 めんどくせぇ。


「何カップあんの?」

「覚えてないけど、確かGだったかな」


 脂肪の塊だけどね。

 肩凝るし。

 ゲームする上で余計疲れるんだよね。


「はぁ!?マジ?やばっ。Gカップっ!?」


 ウン。

 ナンデ、ソウ、デカイコエダスカナ?


 男子達の視線がわたしの胸に集中する。

 というかガン見…。


 だから嫌なんだよなぁ…。


 こういう弄り方。


 この日を境に、わたしは仮病を頻繁に使うようになった。


characterfile1。

白崎結莉(しろさきゆいり)、18歳

趣味 ゲーム、漫画、アニメ、小説etc。


負けず嫌いなゲーマー女子。

幼少の頃よりゲームに命を懸けていて、ノリと勢いで突っ走る。

ジャンルの守備範囲も拾い。

身長は153センチで胸はGを超えているかもしれないが胸に関しては脂肪の塊だと思っている。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ