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シラーの花束  作者: るりあんや
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結局バンジージャンプを一緒にやることになった。家に帰ってからは今までがなかったかのように時は進んでいった。バンジージャンプができる場所を見つけて予約した。家からは少し遠いいけど、いいだろうということになった。はしゃいでいる律を見ると、こちらも楽しみになってきた。

バンジージャンプも飛べる気がしてきた。

明日に備えていつもより早めに寝ることにしたので、ふたりで布団にはいった。

「じゃあ、おやすみ。」

「おやすみなさい。」歯切れの悪い返しだ。

なんて思っていると「あ、あの四季くんひとつお願いがあって、聞いてもらってもいい?」と上目使いで聞いてきた。

「どうしたの?やっぱりいろいろ不安になってきた?」そう聞くと、小さくうなずいて言った。

「そんなところなんだけど、毎日一番最後に明日も頑張ろうって言ってほしいの。寝てる間に死んじゃうかもわからないから、四季くんにそう言ってもらえば少しでも長く生きようって思えるの。だから言ってくれる?」

不安が見える瞳で僕を見つめて、律はそう言った。僕は思った。やっぱり不安なんだな、怖いんだなって。でもそれが普通の人間の思うことだろう。

「もちろん。律、明日も頑張ろう。」

「うん。頑張ろう。おやすみ。」

「おやすみ」


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