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無銘〜怪異に堕ちた僕達〜  作者: ミリな所持金(ry
第三章 二回戦
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3-24 へんたいよくできました3

 周囲に武器を振り回して、隙だらけのところに技を叩き込む。技は決まりはしたが、まだ浅い。倒すのには不十分だろう。


「ちっ……! 浅かったか……!」

「はぁ……はぁ……。訳が分からなすぎるでしょう……。」


 背後の壁に(もた)れ掛かり伯爵は一人呟く。それもそうだろう、逆にすぐにネタがバレてしまってはこちらが困る。


「仕方ありませんね……。ここは一旦退かせてもらいますよ。」

「待てっ!!」

「待ちません。ではまた。」


 伯爵は影の中に溶け込み、姿を消してしまう。恐らく『影ノ虚(シャドウ)』だろう。そう遠くへは行っていないと思うが、追うのは今の仲間の現状を鑑みるに悪手だろう。

 建物を登り、あーちゃんと紅狐さんの元へと向かう。付近を見回すといつの間にかニュートンも消えていた。


「あーちゃん、紅狐さん。すまない。取り逃してしまった。」

「だいじょぶ。ありがと。」

「天輪さぁ〜ん! 怖かったですぅ〜!!」


 愛しの天使(マイエンジェル)が強く抱擁をしてくる。あ、やばい。私死んだわ。


「おっふぅ……!」

「……? 天輪さん?」

「うえぇ……。」


 危うくトリップしかけたが、強靭な精神で立て直す。危ない危ない。逝きかけた。


「ニュートンはどこに行ったんだい?」

「気付いたらいなかった。」

「多分……。技の時に逃げてしまったんだと思います……。ごめんなさい……。」

「いや、大丈夫だよ! 二人が無事なのが一番だ!」


 二人の無事を確認しつつ、残り体力と状態を確認する。紅狐さんはHP70/100で毒・麻痺、あーちゃんは無傷、私は70/90。避けていたつもりだったが、いつの間にか小傷を増やし体力を減らしていたようだ。


「ふむ……。取り敢えず退ける事ができただけ僥倖、といったところかな?」

「大収穫。」

「はい! 天輪さんやっぱり強いです!」


 無邪気な憧れの眼差しを向けられ、あまりの眩さに目が眩みかける。いかんいかん、今はまだ気を抜いてられあーちゃん可愛いやばい抑えが効かないどうしよう。


「天輪。かお。」


 途中から意識がどこかに行きかけていたのを察した紅狐さんに引き戻してもらう。危ない危ない。天使と話しすぎると他が疎かになっていけないな。


「あ、ああ。すまない。紅狐さん、体はどうだい?」

「びりびりする。足と手があんまり動かない。」

「ふむ……。そうしたら狗くんを呼び戻して、ついでに回復アイテムをかき集めてきてもらうとしようか。」


 戦闘中、一瞬だけど狗くんから通信が入ってた気がするしね。


『天輪? 漸く出てくれたか。 そっちはどうだ?』

「さらに敵襲を受けていたよ。撃退したが取り逃してしまった。今は紅狐さんの体力が少しマズいね。戻り掛けにアイテムを少し集めてきてくれないか?」

『わかった。なるべく早く戻る。』

「あ、それと……。」


 本拠地の有様を見て伝えるべきか迷うが、一応伝えておく。


『どうした? なんかあったか?』

「……本拠地に戻ってきたとき、あまり驚かないでくれ。」

『……? わかった。』

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