3-18 紅狐とあーちゃん3
「お察しの通り、私は『吸血鬼』。些かヒントを出しすぎましたかね?」
ニコッと爽やか風に笑いかけてくるけど、もう遅い。アナタへの印象は今マイナス域。
「きゅ、吸血鬼……!」
「じゃあアナタの能力、『血を操る能力』?」
追加の情報収集もしておく。抜かりなし。情報はいくらあってもこまらない。
「ふふふ……。さて? どうでしょう?」
「伯爵殿、喋りすぎでは?」
「おお、ニュートンさん。申し訳ない。見目麗しい女性を見ると口が軽くなるのが私の悪い癖ですね。御忠告感謝します。」
「まあ伯爵殿であれば問題はないと思うが……。念のためな。」
ある程度の会話を終え、敵さんは再度構える。もうこれ以上相手から情報を話すつもりはないらしい。むむむ、伯爵だけならまだ聞き出せそうだったのに。残念。
「さて、目を見て分かってはいますが……一応答えを聞きましょう。仲間になる気は?」
「ないっ!!」
「だろうなぁ!! 小娘ぇ!!」
答えを言った瞬間、ニュートンが飛び出してくる。右手には小刀。受け流しは難しそう。
「くっ……!」
あーちゃんへ向かわないよう位置取りに注意し、あーちゃんの前に出つつも、小刀の攻撃を避ける。直線的だけど速い!
「あーちゃん、伯爵をお願い!」
「は、はい! 『攻の型、水龍』!!」
水の龍が伯爵に向けて飛んでいく。ニュートンを火の玉で牽制しつつ、伯爵の動きを見逃さないようにしないと。
「水ですか、これはこれはなんたる天敵。……しかし残念ですねぇ。」
大きく退いたかと思ったら、柱の影に隠れた。その程度ならあーちゃんの技で破壊されちゃうけど……?
「伯爵殿っ!!」
「『影ノ虚』。」
柱に隠れた、と思ったら今度はニュートンの真後ろに現れた。瞬間移動……? まだ確証がない。
あーちゃんの水龍が柱を崩し壁まで到達する。建物自体が大きく揺れ、壁に穴が開く。
「あの童女。なかなかにやるな。」
「ええ、私とは少し相性が悪いですね。」
「したらば、相手を交代と?」
「はい。頼めますか?」
「伯爵殿の思いのままに。」
今度はニュートンがあーちゃんの方を向き、伯爵がこっちを向いてきた。あーちゃんの元へは向かわせない。
「燃え上がれ、『狐火』!!」
あーちゃんの近くへ走りつつ、狐火の設置をする。ワタシより早くニュートンがあーちゃんに迫っている。マズいーー!!
「ひゃあ!! こ、こないで!! 『反鏡』!!」
「それはもう見たわ!!」
反鏡の出現位置を予測し、予め回避をしてる。コイツ、強い。
「獲ったーー!!」
「ひぅ!!」
「『炎陣』っ!!!!」
ニュートンの攻撃があーちゃんに当たる前に、なんとか炎陣を発動できた。ニュートンは丁度攻撃に突っ込み、避けきれずに炎陣に囚われる。
「グオォォォォォ!!!!」
「間に合っーー」
「間に合いましたが、今度は貴女がピンチですよ。」
音もなく、背後に伯爵が現れる。ヤバっーー!!
「『血ト狂暴』っ!!!!」
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