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無銘〜怪異に堕ちた僕達〜  作者: ミリな所持金(ry
第三章 二回戦
86/138

3-15 Slenderと食人鬼3

「『絶破(ぜっぱ)』っ!!!!」


 右腕を大きく横に薙ぎ、技を放つ。対象は……クソ忍者、お前だ!!


「……何を……⁉︎⁉︎」

「どう……した……?」

「足が……動かん……!!」


 食人鬼(グール)は足を動かそうと力を入れている様子だったが、動く気配は全くない。それもそうだ。それこそ、この技の効果だからな。

 『絶破』は一時的に対象と物の間に真空状態を作り出す技だ。今は食人鬼の靴と地面を真空状態にしている。本来は動きを止めて、鎌鼬(かまいたち)を放つか、他のメンバーと一斉攻撃をするつもりで考えていたが、ここではこの使い方が1番良いだろう。


「お前……何をしたぁ!!」

「俺が馬鹿正直に教えるとでも思ったのか? そこまでマヌケじゃねぇよ。」

「……逃さなーー。」

「いいや、逃げるぜ!!」


 動けない食人鬼は『豪火球(ブラストバーン)』を放ち、Slenderはこちらに駆け寄ってくるが一手遅い。


「身を隠せ、『(しき)』!!」


 色を発動し、風景に溶け込む。ついでに足元に転がっていた石を明後日の方向に蹴飛ばし、どこに行ったか予測できないようにする。普通で考えれば、後ろにある奴等が大きく開けた穴から出て行ったと思うだろう。()()()()()()、だが。


「……ぽぽぽぽぽ!!!!」


 案の定、Slenderは開けた穴から飛び出して行った。Slenderの行動に時間差をつけて、食人鬼の『絶破』も解除する。その間に俺は宙に浮き、隅の天井付近で様子を眺める。


「不覚……!! 逃すか……!!」


 食人鬼はSlenderとは異なり、ちゃんと出入り口の方へ向かったようだ。上手くバラけてくれて助かったぜ。それにす魔ほで位置を確認、なんて手段を思い付かないでくれて助かった。


(1分は経ったか……? そろそろ建物から出て行くとしよう……。)


 辺りの建物へ無差別に攻撃をするSlenderや、連続して火柱を上げる食人鬼を横目に、俺は空へと駆け上がり戦線を離脱する。

 奴等のす魔ほの探知外に行くまでは油断はできないが、取り敢えず最悪の状況からは脱することができた。


(……にしても一回戦から見えてた火柱、食人鬼の仕業だったのか。)


 チラリと食人鬼の方向を向く。景気良く火柱をボウボウと上げている。あの勢いは流石に打ち消すのは難しそうだ。俺はす魔ほの通信機能を作動させ、念のため小声でみんなに連絡を入れる。


「すまん、敵に襲われて体力が6割くらいになっちまった。少し回復してから本拠地に戻る。」


 ーー通信には誰も応答しない。


(おいおい、マジかよ……!)


 嫌なイメージが脳裏をよぎり、一瞬呼吸が乱れる。だが俺が今の状態で行っても下手したらやられるだけだ。ここは出来る限り早く回復をしながら、本拠地に戻るとしよう。



 ーー狗、HP60/100→85/95。

 ーー『絶破』ペナルティにより、体力減少。

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