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無銘〜怪異に堕ちた僕達〜  作者: ミリな所持金(ry
第三章 二回戦
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3-11 神様通信

 ウーからの通信を聴きつつ、足を止めた俺は人型形態の天輪と進行方向を相談していた。今すぐ本拠地に戻るべきか、他の地区の占領を進めるか決めるためだ。最大のアタッカーであるウーがやられかけている。もし戦線離脱となった場合、本拠地の防衛が不安だからだ。


「おいウー! 現状を報告してくれ! くそっ……。どうする……?」

「狗、落ち着いてくれ。君が焦っても仕方ないだろう。」

「分かってる! ……でもどうするのが最適なのかが分からない。天輪、お前はどうすべきだと思う?」

「ふむ……。アタッカー役のウーが居なくなっては防衛に問題が出るだろう。ならば私が微力ながら防衛に回り、君はそのまま偵察、できれば占領に向かうのが最適なのではないかな?」

「そう……だな。女の子二人が敵に囲まれたらひとたまりもないだろうしな。」


 方向性は決まった。あとは迅速に行動するのみだ。天輪には全速力で本拠地へ向かってもらい、俺はすぐ隣の未占領地へ向かうことにした。

 移動を始めて2〜3分経った頃だろうか、ウーの通信に耳を傾けているとウーの言葉が聞こえた。


「紅狐、すまんがオレは一時戦線離脱する。敵がまだ一人残っているから用心せよ。」


 そのまま通信を聞きながら移動する。ウーは満身創痍の中、敵の情報を聞き出してくれたみたいだ。山姥に山爺。どちらも刃物の扱いが前提となる妖怪だ。火力はあるが、近距離での戦闘に不向きなウーには相性が悪かっただろう。敵二人はもう一人の『狸』なる人物に、復活するためトドメを刺されたようだ。そしてウーもトドメを刺されたらしく、通信は途絶えた。


「くそっ……!」


 自分の詰めの甘さに苛立つ。あの時ヴィナスを仕留めていれば、奴等が乗り込んでくることもなかっただろう。そうすればウーが一時離脱する羽目にもならなかったはずだ。次の敵が現れた時には、徹底的に倒す。

 そんなことを考えていると、不意に頭に声が響く。神様の通信だろう。


『あーあー。ゴミカス諸君、聞こえているかな? 君達の大好きな神様だよーん。これから追加ルールを発表しまーす!』


 ここにきて追加ルールだと? どんなルールを考えついたんだ? 非常に嫌な予感がする。


『今から10分後に僕自身がフィールドに現れて、30分間ゴミカス共を鏖殺(みなごろし)にしまーす! あ、本拠地には攻め込まないから安心してね!』


 ……マジかよ。とんでもない鬼畜ルールじゃねぇか……。


『ああ、一応鏖殺といっても僕に近寄らなければ追ったりしないから安心してね。どうも力を手に入れて僕に勝てるなんて考えだした、少し図に乗ってるゴミカスにお灸を据えてやるだけだから。』


 そんなこと考えてる奴等がいたのか? 確かに、これだけ強大な力を持ったら多少調子に乗る者も出てくるかもしれない。まあ俺は絶対に敵わない神様を相手にするなんて御免被るが。


『あ、分かってるとは思うけど僕の位置は秘密だよーん。戦う気がなかったのに遭遇したら、運がなかったと思ってさっさと死んでね!』

いつもお読みいただきありがとうございます。

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