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無銘〜怪異に堕ちた僕達〜  作者: ミリな所持金(ry
第三章 二回戦
81/138

3-10 1度目の戦闘不能

 轟雷を自分ごと巻き込み、キリコと菅笠に放つ。最大出力の轟雷をまともに受けたキリコと菅笠はHPを全て減らし倒れ込む。無論、放った自分自身もただでは済まない。己の技で電撃への耐性があるとはいえ、残りHPはごく僅かだ。大事な情報を伝えるべく必要最低限の情報は伝える。


「紅狐、すまんがオレは一時戦線離脱する。敵がまだ一人残っているから用心せよ。」


 それだけ伝え、正面から倒れ込む。言葉を発する余裕ももう殆どない。次の復活まで攻撃や行動は何もできないであろう。そんな状態のオレに狸が声をかけてくる。仲間への通信機能はONにしたままだ。


「やるのぅ、ウーとやら。キリコと菅笠相手に対したもんじゃわい。それに相討ち覚悟の攻撃、敵ながら天晴れじゃったわ。」

「……。」

「まあ体力も無いし聞くだけ聞いておけぃ。今は引くがの、可愛い娘っ子を虐めた御礼はまた後程伺うからのぅ。復活したら仮面の男にそう伝えておいてくれぃ。」

「痴れ者め……。復活したら……オレが貴様を殺す……!」

「かかっ! 威勢の良いことじゃ! お主の気概、気に入ったぞ! しまったのぅ、あの山姥と山爺程度の妖怪にくれてやるには惜しかったわぃ!!」

「な……に……?」

「”キリコ”と”菅笠”じゃよ。あの二人にはお主は勿体無いわい。次はやはりワシがお主と戦いたいのう。」


 そこまで話すと伏していたキリコが声を発する。


「狸ぃ……! 何勝手にバラしてるんだい……!」

「くかかっ! お(んし)ら程度のこと、バレても瑣末なことじゃろ。ニ対一の戦いに勝ったのじゃ、それなりに褒美をやるのが筋じゃろうて。ほれ。とっとと死んで、はよう復活してこんか。」


 そう言い、狸は菅笠とキリコの首を杖で潰し一度戦線離脱させ、二人を復活に備えさせる。そしてオレに向かい言葉を続けた。

 曰く、キリコは山姥で菅笠は山爺の妖怪らしい。大体の話の流れからするに、山姥・山爺の妖怪としての能力はまだ一部封印されているらしく、基本的には生前の行いを基に能力を構成したらしい。

 また、二人は記憶持ちで生前は快楽殺人者であったらしく、戦闘能力は高いが狸はその気性をあまり良しとはしなかったようだ。


「まあ、奴等の技については流石に詳しくは説明できんがのう、まあ次()うた時にでも聞けば良かろうて。かかっ!」


 長話が過ぎたのぅ、と杖を掲げてオレにトドメを刺す態勢に入る。狸に関しての情報は皆無だが、他の情報はある程度引き出せた。戦果としては上々だろう。杖を振り下ろす狸の歪んだ笑みを最後に、オレの記憶はプツリと途絶えた。

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