表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無銘〜怪異に堕ちた僕達〜  作者: ミリな所持金(ry
第三章 二回戦
72/138

3-1 二回戦開始

 二回戦が始まった。目の前の薄い青色の壁がなくなる。それを合図に、俺は牛車状態の天輪に乗り、六角形の中央へと一直線に向かう。道路を走り、川を越え、中心にほど近い占領地を発見する。


「まずはここを占領しよう。」

「ああ、私は路地で待機をしている。何かあったら呼んでくれ。」


 そう言い、天輪は牛車状態のまま待機をする。3階建ての建物内部に入ると、そこには赤い宝石のようなものが浮かんでいた。恐らくだがこれを確保、もしくは破壊すれば占領となるのだろう。一歩踏み出す。


 ーーカタッ。


 不意に音が鳴る。物が落ちたような、ぶつかったような音だ。


「誰だっ⁉︎⁉︎」


 ーーニャーン。


 鳴き声と共に現れたのは、猫であった。しかしその猫の様相は、通常の猫と異なっていた。体躯は60cm〜80cmで、着物を着、帯を巻き、小刀を差している。なにより1番特異な点は()()()()()()()()()()ことだ。明らかに普通の猫ではない。咄嗟に距離をおき、構える。


「化け猫⁉︎⁉︎」

「化け猫とは失礼にゃん。」

「しゃ、喋った⁉︎⁉︎」

「ウチも妖怪だしにゃー。喋るくらいは当たり前にゃん。」


 クシクシ、と顔を掻きながら答える。声色から女性らしく、猫らしくにゃんと付けているが、いかにも過ぎて若干あざとい。


「おにーさんもここを取りに来たんじゃにゃいの?」

「……ああ、だとしたら?」

「それなら……戦うしかないにゃん!!」


 小脇に差していた小刀を抜刀し、こちらに向け構える。その拍子に着物の裾が捲れ、2本の尻尾が視界に映る。


「『猫又』……?」

「にゃ! なんで分かったにゃん⁉︎⁉︎」

「いや、尻尾2本になってるの見えたし、適当に言っただけなんだが……。当たりか?」

「……。」


 どうやら勝手に自爆してくれたようだ。相手はこちらの正体には気付いていない。これなら戦いようはいくらでもある。


「俺は『狗』。種族は……まあ秘密だ。」

「にゃにぃ⁉︎⁉︎ なんで教えてくれないにゃん⁉︎⁉︎」

「いや、アンタが勝手にボロ出しただけだろ。」

「にゃにゃ……。まあいいにゃ、ウチは『猫又』の”ヴィナス”にゃ!」

「猫なのに美の女神(ヴィナス)ときたか……。」


 明らかに美もクソもない見た目につい余計な一言を漏らし、鼻で笑ってしまう。それを聞いたヴィナスは烈火の如く怒り、威嚇を始めた。


「フーッ!! オマエ、嫌いにゃん!!」

「まあ敵に好かれてもなぁ……。」

「ムカついたにゃん! ボコボコにしてやるにゃん!!」

いつもお読みいただきありがとうございます。

つまらないと思いましたら☆1、面白いと思っていただけたら☆5評価をいただけると嬉しいです。

感想欄にてご意見もお待ちしておりますので、御指摘、感想をいただけると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ