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無銘〜怪異に堕ちた僕達〜  作者: ミリな所持金(ry
第一章 始まり
7/138

1-7 個室にて

個室にて戦闘の準備です。

あと二、三話で一回戦が始められると思います。

お待たせしてしまい申し訳ありません。

 有無を言わさず、神様が手を叩くと僕は一瞬のうちに個室へと飛ばされていた。白い壁に姿見鏡、フローリングがあるような、引越しされてくる前のマンションのような一室だった。そして間をおかず、神ちゃまからチャットがくる。


『今いる個室で能力の使い方の把握と、自分の姿や体力の確認をするよーに! 10分後に戦闘開始だけど、ボクは優しーから1分前になったら視界に時間が表示されるようにしてあげるね♪』


 ……まあ、何も言うまい。素直に時間通知はありがたい。まずは自分の姿の確認をしよう。

 姿見鏡で姿を見てみたところ、身長は元の佐々木和成とさほど変わらず175cmくらいだと思えた。体つきは細マッチョというのが相応しい。

 また、見た目は天狗というよりも、鼻から上の顔半分を覆う仮面をつけた人といった姿であった。背中には大きく、烏のような黒い羽根があった。こちらは動かすことは勿論、意識次第で出したり消すことも可能なようで、戦闘時に邪魔だったらしまっておこう。

 姿見鏡を見るとHP100/100と自分の頭上に数字が浮かんで見えた。これが神様の言っていた体力だろう。恐らくだが、他プレイヤーの姿を見た時に同様に表示されると考えた。

 そんなことを考えていたらす魔ほが震え、また神ちゃまからチャットが来ていた。


『気付いたと思うけど、体力はHP○○/○○という表示で相手の頭上に浮かぶよ〜。HPは個体差あるけど平均100にしてあるよ〜。それと自分の体力と状態を確認したいなら、頭の中でイメージしたら視界端に映るようにしてあるからね〜。ボクってとっても優しい!(^^)』


 ……一言余計だが、ありがたい情報だ。早速自分の確認をしよう。すると、右視界の端にHPと状態が映った。


 ーーHP:100/100

 ーー状態:正常


 ……ふむふむ、状態があるということは、バッドステータスをつけてくるプレイヤーもいるということだろうか? なんにしても用心に越したことはないだろう。


 最後に能力の確認をしてみる。僕の能力は『風を操る能力』なので、扇風機のように風を送るイメージをしてみる。すると背後からビュウ、と風が吹いた。より細かいイメージをして、手から指向性のある風を出してみようとした。コレもイメージ通りに風が吹き、風も思った通りに動く。

 羽根を出して、風を送ってみると浮いたり移動もできるようになった。イメージした通りに能力を使えるので、空中移動も別段大きく意識を割かなくても出来そうだ。

 ……では、攻撃として鎌鼬(かまいたち)のような風をイメージする。すると、一瞬空気が震え壁に大きな爪痕のような傷ができる。威力としては申し分無いとは思う。……思うのだが。


 ーー本当にコレを誰かに向けて撃てるのか。

 ーーそもそも、僕は戦えるのか。


 急な不安に駆られる。正直なところ現実味もなにも無い。無い上で今まで神様に流されるように個室まで来てしまった。

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