2-55 一回戦、終了。
『此方こちらに喧嘩を売ってきた愚か者を始末した。そちらはどうだ? ーー紅狐は無事かっ⁉︎⁉︎』
ウーからの連絡がきた直後、今度は神ちゃまからチャットが届いた。
『おめでとう! 漸く30名になったね! このチャットが飛んできてるゴミカス共は二回戦進出だよ(^^)』
『今から再招集をかけるので、下手に動かないよーにね。右半身とか左半身だけ飛びたいなら動いても構わないけどー♪』
暫くじっとしていると、目の前の景色が歪み、光に包まれた後に、俺達は最初の会場へと集まっていた。辺りを見渡すと、紅狐・ウー・天輪・あーちゃんの姿も確認できた。初めの時とは異なり互いがはっきり認識できる。それに、傷付いた体も一回戦開始前のように傷一つない状態に戻っている。
「やーやー、ご苦労諸君!」
ご機嫌な様子で宙で胡座をかき、神様が声を上げる。
「いい感じに戦っていたねぇ〜。まあ最後には一部ボロボロの雑巾みたいになってたけど。うぷぷっ。」
小馬鹿にしたように、ウーや天輪、他のプレイヤーに目を向ける。よく生き残れたな? とでも言いたげな様子だ。不意に天輪が挙手をする。
「ーーなんだい? 無粋な奴だねぇ。ボクが称賛してあげてるのに。まあいいや。それの答えが聞きたいの?」
少しムスッとした表情で、神様は天輪を見る。頭の中を覗いたのか、天輪の考えてることはお見通しで、答えるべきか否かを思案している様子だった。
「うーん……。まあいいか。その質問に答えてあげるとしよう。とりあえず一回戦を生き残った報酬に、あとで記憶を一部だけ戻してあげる。”記憶持ち”の報酬は別の形にしてあげるよ。さ、輪っか。どんなことを聞きたかったのか、口にしな。」
「ーー神よ、今いる私達はそれぞれ別の時間軸から集められているのですか?」
「うん。そうだよ。同じ時代のゴミカス共を、そうそう都合良く集められるわけないじゃん。」
天輪の質問にケラケラ笑いながら神は答える。
「まあ話が分からない奴にも説明すると、君達は2015年から2021年の間のどこかランダムな時間軸からここにきてるんだよね。理由は単純、同じ時代の人間がごっそり居なくなったら、ボクが隠蔽するのが面倒くさいから。だから別の時間軸からちょろちょろっと連れてきたわけ。」
淡々と神様は話を続ける。話をまとめたところ、このような内容だった。
・時の神様と仲良いから都合をつけてもらい、人類の調整を図った。
・生存競争はここだけで行っているわけではない。
・会話ができなかったり齟齬が生じると困るから、比較的同じような時代の者達が集まっている。
・並行世界の住人ではなく、同一世界の者である。
ここまで話し、神様はこちらに質問がないか投げかけてくる。
「さて、こんなところだけど何か聞きたいことはあるかい? なければ記憶渡しに移るけど?」
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