表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無銘〜怪異に堕ちた僕達〜  作者: ミリな所持金(ry
第二章 一回戦
61/138

2-50 嫁入りと獄卒1

「お目付役……でございますか。」

「そうだ。」

「え、えっと……。」

「私達は仲間だろう? ウー。」


 オレの言葉を聞き、横から口を挟む天輪(てんりん)。貴様は仲間だが仲間と認めたくない。主に見た目が。


「おいおいおい……。失礼しちゃうよなぁ……。俺に向かって消えろ、だと?」


 ()、と。獄卒からの雰囲気が変わる。えも知れぬ威圧感に胸が苦しくなる。天輪と幼女も同じような威圧感を感じてるのか、胸元を押さえる。


「キレちまったよ……。こりゃあお前達全員殺すまで……止まれそうにねぇなぁ!!!!」


 獄卒は大きく振り被った金砕棒(かなさいぼう)に全力を込めて横から叩きつける。威圧感のせいで反応が遅れオレは巻き込まれ、天輪と共に大きく吹き飛ぶ。


「がぁ……!!」

「ぐっふ……!!」

「ウーさん!! 天輪さん!!」


 ーーウー:HP50/80。

 ーー天輪:HP41/90。


「んん〜〜。気分爽快ってやつだぁ〜〜。」

「おやおや、堪え性のないお方。ダメですよ獄卒さん。こういう時は逃げられないように、まず足から狙わないと。」


 彼奴(あやつ)の膂力、凄まじいな。単なる阿呆かと思っていたが、脳味噌から何から何まで筋肉になっているようだ。吹っ飛んだオレと天輪のそばに幼女が駆け寄る。


「だ、大丈夫ですかっ⁉︎⁉︎」

「……問題ない。羽虫が戯れてきた程度のものよ。」

「私は結構キツいんだけどねぇ……。そうも言ってられないか……。」


 先に立ち上がり、天輪の手を取り立ち上がらせる。心配そうに此方を見つめる幼女の頭をポンポン、と叩き敵を見据える。


 ーー獄卒:HP130/130。

 ーー嫁入り:HP90/90。


 ……どうしたものか。獄卒とやらは見た目通りの体力バカだが……嫁入りの方はどう出るのか全く読めん。致し方あるまい、ここはオレが1人で獄卒を相手取るしかない。


「幼女。天輪(へんたい)。」

「どうした?」

「……?」

「貴様らはあの嫁入りとかいう女を相手しろ。オレがあの厚顔無恥な獄卒とやらを相手する。」

「……1人で、かい?」

「そうだ。」

「む、無茶です! 危ないですよ!!」

「五月蝿い。つべこべ言わず良いから従え。それと幼女、貴様は我々の前に決して出るなよ。()()()。」

「全く……。心配なら心配って素直に言えないのかね……。」

「ふん。あの程度の奴等、オレと貴様だけで十分だが……。貴様が余りにもボロボロなのは捨て置けん。疾く片付けて、さっさと戻るぞ。」

「……だそうだ、あーちゃん? 後ろから私とウーの補助、頼んだよ。」

「は、はい……。2人ともお気をつけて……!!」


 ーー1歩、前に進む。


「ケッ。話し合いは終わったかよ?」

「……貴様のことだ、襲ってくると思ったのだが意外にも待っておったのだな?」

「俺ぁ、優しいからよぉ〜。仲良しこよしの最後の別れくらいはさせてやろうと思ってなぁ〜。」

「ふんっ……。その傲慢、後で泣きを見るぞ。」

「ほざけっ!!!!」



「ほっほっほ。私めの相手は、其方の御仁ですか?」

「ああ。不満かい?」

「滅相も御座いません……。寧ろ、無惨無惨(むざむざ)此方にきていただきましたので、丁重に歓迎させていただきますよ。」

「生憎だが、私には既に心に決めた天使が付いていてね。歓迎はご遠慮願うよ。」

「お戯れを。では始めると致しましょう。」

お読みいただきありがとうございます。

面白いと思っていただけましたら、是非ブックマークと高評価を宜しくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ