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無銘〜怪異に堕ちた僕達〜  作者: ミリな所持金(ry
第二章 一回戦
59/138

2-48 回復はセルフサービスとなっております。

 青い点2つを発見して、その点の元まで行くと年若い女が2人歩いていた。20歳そこそこ、といったところだろうか。今時の若者らしく髪は派手で、服装も露出が多い。


「おい、天輪(てんりん)よ。」

「なんだい?」

「オレと幼女は体力は減っておらんからここで待つ。さっさと脅して回復してこい。」

「え?」

「……なんだ?」


 間の抜けた顔で天輪が此方(こちら)をみる。なんだ鬱陶しい。さっさと行け。


「……あーちゃんに手を出すなよ?」

「出すかっ!!」

「あーちゃん、何かあったら大声で叫ぶんだよ? すぐ助けに来るからね!!」

「は、はい……。いってらっしゃい……。」


 いってきまーす!! と嬉しげな足取りで脅かしに向かう天輪。そんな様子で脅かせるのか……? と訝しげに思っていたが、女2人に駆け寄っている最中に元の姿へと戻る。馬車の車輪に……天輪の顔。しかも何故か無表情だ。ホラー的な恐怖でなく、えも知れぬ恐怖を感じる。


『あ……。あああぁぁぁぁぁ!!!!』


 車輪が回り、大声を上げながら女2人に近づく。顔自体は回らないようだ。顔まで回っていたら何が近づいて来ているか分からんしな。


「きゃああぁぁぁぁぁぁ!!!!」

「な、なにあれぇぇぇぇ⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎」


 ……女どもは天輪の姿に恐怖し、何処かへ逃げて行った。呆気なく回復を済ませる。


 ーーHP46/90。


 ふむ。しかしこのペースでは全快まで暫くかかりそうだ。その間に『他プレイヤー』に遭遇しなければ良いが……。脅かし終えた天輪がそのままの姿で此方に近寄る。


「あーちゃん、どうだった⁉︎⁉︎」

「完璧でしたね、女の人たちかなり怖がってましたよ!」

「そうだろうそうだろう!」

「盛り上がるのは良いが……。貴様、まだ6しか回復しておらんぞ。このままでは効率が悪いな。」

「うーん……。それならこの姿はどうだろう?」


 再度姿を変える天輪。今度は牛車(ぎっしゃ)の形になり、先ほどより少し小さい車輪に天輪の顔が現れる。


「この姿であーちゃんとウーを乗せて、ウーの雷を周りに軽く落としながら脅かし回ったら早いんじゃないかな?」

「……良いだろう。貴様の提案を受け入れよう。」


 変態だが、提案は悪くない。少々癪ではあるが乗り込むことにする。しかし乗り込もうとした時に止められる。


「ま、待ってくれウーくん!!」

「なんだ?」

「……初めては美少女がいい……。」

「……貴様ぁ……!!」

「え、えっと?」


 少し見直したがやはり変態は変態であった。腹が立ったので天輪の意見は無視して土足でさっさと乗り上げる。ついでに幼女の手を取り、上へと持ち上げる。車輪からは『やめて汚さないで!!』や『あーちゃんに気軽に触れるな!!』などの声が聞こえてきたが全て無視する。オレは早く紅狐の元に戻りたいのだ。一々相手にしてられん。


「喧しい!! 疾く発車せよ!!」


 ……その後はマップの情報を基に、5人の『人』を脅かした。移動中もブツブツと文句を言う天輪(へんたい)には堪忍袋の緒が切れそうであったが。


 ーーHP:46/90→61/90。

お読みいただきありがとうございます。

面白いと思っていただけましたら、是非ブックマークと高評価を宜しくお願い致します。

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