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無銘〜怪異に堕ちた僕達〜  作者: ミリな所持金(ry
第二章 一回戦
57/138

2-46 戦闘終了

 終わってみると、こちらの被害はほぼなく、紅狐(くこ)との連携でなんとかREIを撃破できた。『氷人形(アイシクル・ドール)』を使われた時にはかなり焦ったが、各々役割分担をしたのが功を奏したのだろう。


「あぁ……。負けて……しまいましたわ……。」


 空を仰ぎ見てREIは呟く。


「でも……。なかなか……悪く……ありません……でしたわ……。」

「……。」


 ーー紅狐はREIのそばに立ち、その姿を見下ろす。


「うふふ……。紅狐さん……。貴女、優しい……のね……。そんな……辛そ……うな……顔を……するなんて……。」

「……。」


 紅狐の表情は暗い。同じ人型を相手にし、自分の力で倒したのは初めてだったからだろう。ショックが見て取れる。


「顔を……よく……見せて……?」

「……ん。」


 横たわるREIのそばにしゃがみ込み、顔が見えるようにする。


「嗚呼……綺麗……。お月様……みたい……。」


 紅狐の瞳を覗き込み、頬を撫でながらREIは続ける。


「うふふ……。お月様……相手なら……仕方ない……わね……。」

「……。」


 頬に添えられたREIの手に、掌を重ねる。


「ああ……。楽しかった……。私に勝ったのですから……。貴女は、ちゃんと……勝ち抜いて……。」

「……ん。」

「仮面の方……。」

「なんだ?」

「2人で……。必ず……。」

「……ああ。」


 ーーそこまでを言葉にし。

 ーーREIは粒子となって消えた。


『2人で必ず、生き残ってくださいね。』


 REIは恐らく、こう言いたかったのだろう。自分に勝ったのだから、負けるのは許さないと。そして、紅狐を守り抜けと。

 ……紅狐はREIの粒子が風に乗って消えていくのを。しっかりと見ていた。



 ーー数分後ーー

「……紅狐。」


 空を眺め、動く気配の無い紅狐に声をかける。


「……?」

「行こう……。生き残るために。」

「……ん。」


 紅狐の手を握り、その場に立たせる。彼女の瞳は金色に輝きつつも、揺れる。


「大丈夫だ。」

「……?」

「一緒に……必ず生き残るぞ……!」

「……ん!」


 手を離す機会を失った俺と紅狐はそのまましばらく手を握りあい、互いを見つめ合った。……のだが。す魔ほが震える。紅狐のも震えているのを見るに、恐らく回復チームからの連絡だろう。若干名残惜しいが、手を離しチャットを確認する。やはりウーからだった。チクショウ、クソダサめ。空気を読めよ。


此方(こちら)に喧嘩を売ってきた愚か者を始末した。そちらはどうだ? ーー紅狐は無事かっ⁉︎⁉︎』

お読みいただきありがとうございます。

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