2-43 謎の女戦3
「『氷人形』。」
……しまった! 油断していた! 神様へのテレパシーを使えるのは、俺だけではない。プレイヤー全てが使えるものだった!!
REIが技名を発すると、ピキピキと音を立てながらREIの横にREIと同じ大きさの氷が出来上がる。大きさだけではない、見た目もREIそっくりのまるで人形だ。
「さあ、これで2対2になりましたわね。再開といきましょう?」
「おいおい、美人が2人になっちまったのかよ。モテる男は辛いぜ。」
「……む。」
何故か紅狐に無言で視線を送られる。なんか変なこと言ったか、俺?
「私の可愛いお人形さん。あちらの殿方を可愛がって差し上げて。」
「人形遊びは趣味じゃないんでな、謹んで遠慮させてもらうぜ!!」
「まあまあそう仰らず、是非ともお付き合いくださいな。」
REIの合図と同時に、人形がこちらに迫る。本体は紅狐へと向かったようだ。これでは紅狐の支援に向かえない。……さっさと倒すしかないか。
「粉々になるまで砕いてかき氷にしてやるぜ!!」
ーー紅狐vsREIーー
REIの氷柱撃ちはかなり的確。動いた先まで見切って、そこに撃ち込んでくる。やりにくい。しかも氷柱が地面に刺さると、そこから氷が広がって足場も悪くなる。時間かけるとかなりピンチ?
「うふ。なかなか器用に避けるわね?」
「よゆう。」
「そうかしら? 左足をご覧なさい?」
チラッとみてみた。まずい。氷柱から伸びた氷で靴の裏が凍って動けない。
「ほら! 避けてみてくださいな!」
上半身を捻り、攻撃の当たる面積を最小限に。肩に掠める。ちべたいしいたい。
ーーHP92/100。
「む、いたい。」
「あらあら、ごめんなさいねぇ。痛かったかしら?」
「なんの……。はっ!!」
炎を射出して足元の氷を溶かして移動をする。しかし溶かした先からまた凍り、エンドレスになりそう。
「すぐ凍る。」
「ええ、雪女ですから。」
「でも雪は降ってない。」
「ダメージになりませんので。うふふ。」
タッタッ、と軽やかに跳ね私の周囲を回る。どこに行っても氷に追いかけられそうだ。どーしよー。
「しかたない。」
「あら、どうするおつもりで?」
「こうする。ーー『炎陣』っ!!」
技を使って、REIと自分を閉じ込める。これだけ暑ければ氷もすぐには張れないよね?
「あつっ……!!」
「これで氷は張れない。」
「なかなかやるわねぇ。確かにこれだと地面に氷は張れないわ。……でもね。」
ピキピキと音を立て、大槍のような氷の塊を創造するREI。あのおおきさはさすがに溶けるまで時間かかるかも。
「このくらいの大きさでしたら、溶けるまではかなりかかるんじゃないかしらぁ?」
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