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無銘〜怪異に堕ちた僕達〜  作者: ミリな所持金(ry
第二章 一回戦
43/138

2-32 君の名は

『度し難い変態がいる。貴様に交渉の機会を譲ってやる。早く来い!!』


 ウーからの連絡を受けて、二人に合流すると見事な変態がいた。アレはマジで変態だ。ウーが可愛く見えるレベルのヤバさが漂っていやがる。


「え、本当に俺に行かせようとしてる?」

「ん。」

「貴様が適任であろう。オレは紅狐(くこ)を守ると約束した。行くが良い。」

「……ウー、その役目俺が変わってやるぞ。」

「喧しい!! さっさと行けい!!」


 ウーに怒鳴られ、渋々行くことにする。……まあ、ウーに任せたら会話にならんだろうしな。仕方ない。割り切っていこう。


「あー……そこの金髪さん?」

「……私か?」


 声をかけると、金髪ロングは首を傾げながらこちらに目線を向ける。良かった、とりあえず話は出来そうだ。変態だけど。


「ああ。俺は『(いぬ)』という。」

「初めまして。私は『天輪(てんりん)』。声をかけてきたところを見ると、戦う気がないと思っていいのかな?」

「その通りだ。今のところ戦う気も敵意もない。」


 良かったー!! この人見た目以外マトモだ!! ちゃんと会話が成り立ってる!!


「そうか。こちらとしても助かるよ。」

「ところで天輪さん、ここでなにを?」

「呼び捨てで構わないよ。いやなに、私の美しさを周りに見せつけようと思っていてね。」


 バァァァン! と音が聞こえてくるように謎のポーズを取る天輪。前言撤回、やっぱりコイツも変人だった。


「そ、そうか……。」

「ああ。君も私の美しさに惹かれてきたのだろう?」

「う、うん……。まあそんなところ?」

「だろう? であればもっと存分に見ていくといい。なに遠慮することはない。美を見せつけるのも私の責務だからね。」


 話しながら違うポーズをとり始めた。ヤバい、凄くこの場から離れたい。関わり合いに行ったけど、すっごい後悔し始めてる。ウーとは別のベクトルの変人っぷりに面倒くささだ。


「……。」

「ふはは! 私の美しさに言葉を失っているようだね! まあ無理もない! 私ほどの者になると神をも魅了しかねないからね!」


 だそうですよ、神様。貴方魅了されてるんですか?


『魅了は有り得ないけど、愉快だよねー。輪っか。』


 不意の神様の声に驚き跳ねる。ビックリした、頭が読めるのを時々忘れてしまう。


『まあ頑張ってねー。他プレイヤーも近付いてきてるし。』


 ……ん? 今さらっとアドバイスをくれなかったか? とりあえずマップを確認してみる。神様の言う通り、赤い点が2つこちらに近付いてきている。

??「全く、度し難いな!!」


お読みいただきありがとうございます。

是非ブックマークと高評価を宜しくお願い致します。

作者が喜びで荒ぶる鷹のポーズをします。

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